「映画のゴールがわからなかった」ぼくが生きてる、ふたつの世界 にんさんの映画レビュー(感想・評価)
映画のゴールがわからなかった
意味も分からず泣いてしまった。
映画のゴールはどこだったんだろう。全体的に大きな盛り上がりというのは感じなかった。
でも伝えたいものがすごく大きかった作品だと思った。
こういった両親に障害がある家庭は実際にたくさんあると思う。
苦労してきたのも分かる。つらい。
隠したくなる気持ちもわかる。お年頃だととくに。つらい。
すごくリアルに描かれていたと思う。
手話って穏やかにゆっくりしゃべるイメージだった。(ニュースのはじっこでやってる手話くらいしか、あまり自分とはかかわりがなかった。)
すごく感情的な、激しい表情を交えた手話があるんだと思った。
手話にも早口とかもあるんだと知った。
手話に方言もあるんだと知った。
一番印象に残ったシーンは耳の聞こえない人の手助けをしたつもりが、「私たちの仕事を奪わないで」だった。良かれと思って手伝っても、生きる権利を奪ってしまっているようになってしまう。その人が、やりたい、できる、を奪ってはいけない。
助けを求めてきたら、その時は手伝ったらいいのだ。知らなかったし勉強になった。
カレーおいしくないんか~い。そのへんもリアルだったなあ。
お父さんがいい人で良かった。子供が親に悪態をつくことっていっぱいあると思う。
お母さんが泣いたとして、傷ついたとして、そこでお父さんが感情的に怒鳴り散らすタイプだったらこの子はもう出て行って戻らなかったと思う。
ちゃんと落ち着いて息子と話ができる人で良かった。
お父さん、お母さんも聞こえないことでつらい経験をたくさん乗り越えてきたと思う。だからこそ、生まれたやさしさなんだと思う。
おそらく自分はこの映画の半分も理解はしていないと思う。
でもなんだかもう1回見たいと思う映画。
よくわからないけど涙が止まらなくなる映画。