劇場公開日 2024年9月20日

「お母さんの多様な表情が印象的」ぼくが生きてる、ふたつの世界 ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5お母さんの多様な表情が印象的

2024年9月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

吉沢亮さんの十代から二十代にかけての演じ分けが素晴らしい。また、お母さんの多様な表情が印象的。喜びも悲しみも、泣き叫ぶ声も、彼女の内から迸る感情が見えてとてもよかったです。小学生の息子が近所の人に盗人扱いされて連れて行かれそうになっているのを、助けに入ったときのお母さんの必死な声と身振りが一番好きで、なぜか泣けてきた。
コーダという子どもの立場から見た両親やコミュニティの人々、宮城にいても東京にいても、五十嵐大を形作るのは、やはり受け継いたおもいやりで、それが消えていなくてよかった。
癖のある祖父と上司で、でんでんさんやユースケ・サンタマリアさんなど実力派も脇を固める。
普通ってなんなんでしょうね。奇異の目で見るのに知らないフリして融通してるつもりでいる、そんな無いものとして扱うことこそが傲慢で思い上がり。私自身の情けなさを突きつけられた気もします。たくさんの人に観てほしいですね。

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