「なんともゴージャスな作品」ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 大岸弦さんの映画レビュー(感想・評価)
なんともゴージャスな作品
ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人
神戸市内にある映画館パルシネマしんこうえんにて鑑賞 2024年5月31日(金)
日本では漫画「ベルサイユのばら」(池田理代子)で描かれたり、宝塚歌劇団で使用された。
パンフレット入手
ジャンヌ・デュ・バリーのドキュメンタリー
ストーリー
1743年8月19日 フランスのシャンパーニュ地方の貧しい家庭に私生児として生まれ、「マリ=ジャンヌ・べキュー」と名づけられる。弟が生まれると母親は駆け落ちし、叔母のもとで育つ。7歳の時に再婚した母に引き取られ、パリで暮らすようになり、修道院できちんとした教育を受ける。
15歳で修道院での教育が終わると、侍女として働くようになるが、素行の問題で解雇されてしまう。その後は娼婦のような生活を送るようになる。
1760年、洋裁店でお針子として働き始めることに。だが長くは続かず、、デュ・バリー 伯爵の妾となる。
居並ぶ貴族たちの前をゆっくりと歩く国王ルイ15世(ジョニー・デップ)。その歩みを止めたのはジャンヌであった。目と目が合うふたり。一瞬にして魅了されれたルイ15世は、ヴェルサイユの自室にジャンヌを招く。王の側近であるラ・ボルト(バンジャマン・ラベルネ)は、ジャンヌに「王の前では絶対に背中を向けず、下がるときは後ずさりするように」と指導するが、上手くできない彼女にルイ15世は、「そんなことする必要はない」と優しく接する。
王妃、マリー・レクザンスカを亡くしたこともあり、生きる活力を失っていたルイ15世は自分の前で全く物怖じしないジャンヌへの愛情が一気に芽生えその求愛にジャンヌは応える。しかし労働者階級の庶民、しかも未婚女性が国王に寵愛されるということは、ヴェルサイユにとってはタブー。ジャンヌはデュ・バリー 伯爵と正式に結婚することで、貴族の身分となり、国王の公妾=公式の愛人としてヴェルサイユに迎えられるのであった。
1769年 ジャンヌはルイ15世に最も愛される公妾となり、その存在感を強めていく。ヴェルサイユの"女性の頂点"に君臨した彼女は、宮廷の堅苦しいマナーやルールを平然と無視。立ち振る舞いからファションまで自由奔放であり、フランスでは初めての"男装"まで披露、そんなジャンヌはを、宮廷の人々、特にルイ15世の4人の娘たちが快く思うはずもない。
宮廷入りしたジャンヌは、王大使ルイ=オーギュスト(ディエゴ・ルファー)(後のルイ16世)に嫁いだマリー・アントワネット(ポーリン・ポールマン)と対立することになる。
1774年4月 ルイ15世は天然痘を発症。ジャンヌは看病を行うが修道院に入るよう命令が下され、宮廷から追放されるかのように出て行った。
5月2日、ルイ15世 64歳で崩御
その後ジャンヌは修道院を出ると、1791年にイギリスに渡る。ところが1793年にフランスへ帰国すると、12月7日に身柄は拘束され処刑。ジャンヌ50歳であった。
監督 マイウェン
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感想
ベルサイユ宮殿の壮大な美しい姿や、俳優さんたちの衣装の豪華で華やかな印象を受けました。
主人公で美しいジャンヌを演じているのは映画監督マイウェン