「ジョニデよかった Love💕」ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョニデよかった Love💕
デュ・バリー夫人はルイ15世が一目で恋に落ちる程の類い希な美貌、らしい。好みの問題だろうがマイウェン演じる彼女に私は恋に落ちなかった。知的で読書を愛し頭がよく機転が利き、子どもを知の世界にいざなうのがうまく幼い者への愛が深い。そしてルイ15世を心から愛し常に自然体だ。アントワネットからやっと声をかけてもらった彼女は、王に喜びの報告をするためにロッキー並みに階段を駆け上がった。そんなまっすぐで愛すべき稚気が本当に可愛らしい。
当時のフランスのお話なんだから全員フランス語を話すのは当然だが、ジョニデがフランス語を勉強したのは素晴らしい。自分が美男で皆に愛される王であることを身体全部に染み込ませつつ抑えた演技でとってもキュートなルイ15世だった。ジャンヌと王に仕え二人との別れの場に必ずいて二人にとっては親友ともいえる立場のラ・ボルドに私は最もシンパシーを感じた。ちょっとした表情にジャンヌと王への親愛の情が溢れていた。また、ルイ15世の末娘のルイーズは姉達と異なり理知的だった。彼女のことを父は娘の中で一番愛していたんだろう。彼女がヴェルサイユを出た後に深く悲しむジョニデ、よかった。そのときも、王にも暗い鬱の時期があるのです、とラ・ボルドはジャンヌに言った。
ヴェルサイユの宮殿と庭園に礼拝堂、衣装や鬘、晩餐会、食器類、その規模と美しさと強大な権力に溜め息が出た。
おまけ
1)マリー・アントワネットの夫のルイ16世はあんなにイケメン?池田理代子先生のベルばらでは、背が低くズングリむっくりだった。ルイ15世が天然痘に罹った場面もベルばらの絵でよく覚えている。当時はその絵にとても恐怖を覚えた。
2)この映画の予告編のナレーションは叶姉妹。二人とも発声のレッスンをしていない気がした。面白くて好きな叶姉妹なのに声は「アメイジング💕」でなくて残念!