劇場公開日 2024年8月1日

「新キャラと思春期の到来をうまく融合」インサイド・ヘッド2 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0新キャラと思春期の到来をうまく融合

2024年8月5日
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鑑賞方法:映画館

字幕版で鑑賞。
頭の中でどんな思考をするのかを、感情というキャラクターのやりとりで描く「インサイド・ヘッド」。頭の中をちょっとした冒険の空間に作り上げるのはピクサーらしい。続編でもその流れは基本的に変わらない。本作は、ライリーが思春期を迎えるところがポイント。素直でいい子だったライリーが、思春期の到来で新しい感情が生まれる。
ここで登場するシンパイは、大人になると必要になってくる感情。計画性や危機予測といったことを引き受けなきゃいけない。序盤のヨロコビの子どもっぽい感情の発露は、中学生としては痛々しく感じるもので、シンパイの方が真っ当に思える。でも、昔からいる感情を追い出してからのシンパイの暴走もやりすぎ。実は思春期って、こんな感じだよなと昔の自分を思い出す。そして、昔の友達とは違う交友関係が広がっていくのも思春期と言える。ここらへんをどう折り合いをつけるのかが大人になる一つのステップなんだろう。
ライリーという少女が思春期を迎え、成熟していく過程を、感情というキャラクターを通して見せる。相変わらずピクサーはうまい。ただ、続編なので目新しさはないし、感情のキャラクターが増えることで関係性や役割が分かりづらくなったのも確か。今後続編を作るのは意外と大変かもしれない。だって、ここに恋する感情が入ってくるんだから。全ての感情をなぎ倒して、恋愛が優先されてしまう可能性も。でも、そんな続編も悪くはない。

kenshuchu
みかずきさんのコメント
2024年8月14日

みかずきです

私も本作を観て自分の思春期を思い出しました。
当時は悶々としていましたが、今、振り返れば大人になるための試練だったと思います。

人間は感情の動物です。
これからも、様々な感情と巧く折り合いを付けて、自分らしく生きていきたいです。

では、また共感作で

ー以上ー

みかずき