「パンフも買っちゃった!」インサイド・ヘッド2 ごはんさんの映画レビュー(感想・評価)
パンフも買っちゃった!
前作はすごいお気に入りの作品で、本作は本当に楽しみにしていた続編!
悩んだけど吹き替えで鑑賞!
前作見てからの方がよりキャラクターへの思い入れをもって鑑賞できるとは思うけど、大まかなキャラクター紹介や設定的なものは冒頭でささっと説明してくれるのでいきなり本作から見ても十分に楽しめるし、感動出来ると思う。
自分はボロ泣きで帰りにパンフ購入しました。
少し大人になって感情たちが増えて複雑になったけど、ライリーが成長した分、前作より大人が見てもライリーの感情に共感しやすくなったように感じた。
大人になってから見ても良いし、ライリーくらいの年齢かもう少し歳上くらいの人に、特になんだか周りと上手くやれないな…とか、周りを気にしすぎちゃったり、なんかそんな経験とか思いをした人、している人には是非みてもらいたい作品。
もやもや抱えている気持ちが少し気持ちが軽くなるかもしれないそんな作品。
もちろん子どもも楽しんでいいけど、ちょっとピンとこないかも?でも見ておくとライリーのような気持ちになった時の心の準備ができるかも?
「新たな感情たち」
前作のラストに出てきた思春期ボタン?ランプ?が鳴り響き思春期へ突入したライリー。
と、同時に今回の新キャラである新しい感情たちが登場!
「シンパイ」「イイナー」「ハズカシ」「ダリィ」はこれまでの感情たちよりも、他人からどう見られるか?とか他人の事が気になるから生まれる感情な気がする。
思春期、大人になるって良くも悪くも周りの人を気にするって事なのかもしれない。
それは世界が広がることでもあるし、将来のようなものにまで視野が広がるってことでもあるのかも。
「シンパイ」
新キャラの中でも中心となるのが「シンパイ」の感情。
前作でもカナシミのネガティブさに共感するくらいにはマイナス思考なところがあるので、シンパイのやってる事があまりにわかり過ぎてなんだか見ててシンドイというか…
シンパイが制御不能で止まらなくなる感じはまさに心配事で頭の中いっぱいの時の自分の頭の中を見させられているような感覚だった。
そう、どうにもシンパイの想像が止まらなくなっちゃうんだよね…
「ヨロコビ」
今回もあれこれ奮闘する側の中心はヨロコビ。
前作でどんな感情にも意味があって必要な感情ってことは学んでいるので、新しい感情たちも受け入れるが、今回はむしろ追い出されてしまう側だけど、ヨロコビの思うライリーらしさのために奮闘してくれる。
ライリーのため。ライリーらしさのため。のような1つの信念のようなものを持って時には少し周りが見えなくなってしまう感じは、おもちゃの役目とは?を貫いていたトイストーリーのウッディのようでもある。
最終的にヨロコビふくめ感情たちが見つけるライリーらしさは大人ならどこかでわかっていたような結論ではあるけど、改めて示され、ビジュアルで見させられるとなんだか涙腺が緩む結末でした。
「歪で複雑なジブンラシサの花」
はじめに出来たジブンラシサの花はキレイな型だったけど、その後のシンパイの花はなんだかトゲトゲしい感じ。
そして最後に咲く花はなんだから複雑だけど色がぼんやり変わっていくような、ぱっと見でわかりやすい花ではなかったと思う。
それがまさに個性であるし、そんな単純じゃない人のない内面そのもののようで、
ラストの展開と相まって自分らしさってそんなにキレイである必要もないし、複雑で不均一でも良いよねと思えた。
「また一つ大切な思い出が出来たライリー」
見ていて途中からラストの展開としてライリーの内面だけ、感情たちの働きだけでハッピーエンドになってしまったらどうしよ…ジブンラシサの花付け替えて終わりなんてそんな薄っぺらな終わり方しないよね??って不安に思っていたけど、今回の新キャラたちが周りの人や外的要因を気にするような感情であるように、友達という自分以外からの優しさ、外的要因に触れる事で生まれたジブンラシサや経験は素晴らしいなと思えた。
忘れない思い出になってほしいけど、もしかしたらいつか忘れてしまうのかも…でもそれはそれで人生で良い気もする。
自分らしさは変わっていっても良いと思う。
「一方、大人の頭中は?」
成長したライリーの頭の中に新しい感情がいると言うことは、親たち大人の頭の中にも同じ感情たちがいるのでは?なんなら1作目からいてもおかしくはないはず(まぁそれは作品を作る上で難しい話ではあるけど)と思うけど、大人たちの頭の中にいる感情で増えているのはシンパイが少し出てくるくらい。
しれっと大人の頭の中にも新しい感情たち全員いても良いのにとも思ったけど、大人になると徐々にイイナーって感情やハズカシいって感情は減っていくって事なのかもなー
感情としてなくなるわけではないだろうけど、たまにやってくる存在で常にいる存在ではなくなるのだろう。
自分の事考えてみても、思春期と呼ばれる時代より周りを気にしての感情は減った気がするし。
今ライリーの頭の中はいろんな感情がいる状態だけど、今後もしかしたらいつもいる感情のレギュラーメンバーは変わっていくのかもなぁ。
それもまた自分らしさなんだろう。
「ライリーの置かれた状況」
前作もだけどライリーの置かれた環境はそう珍しい事ではなく、多少違うにしても誰にでも似たような経験がありそうなのが本作を魅力的にしているポイントだと思う。
そしてきっとライリーの友人達の脳内でもいろんな感情があれこれ奮闘しているんだろう。
最後ライリーに手を差し伸べた時友人達にもきっとジブンラシサの花が咲いたんじゃないかな?
そして見ている観客の頭の中にもこんな映画になるくらいのいろんな奮闘がある、あったはず!なんて考えるとそれぞれみんな特別だなぁなんて思えたり…
本作1作目が好きな人なら、きっとまた好きになれる作品としてだと思う。
また感情の物語と聞くとちょっとややこしそうなんだけど、1作目も2作目もライリーの状況だけ見るとストーリーはとてもシンプルなせいか、全体像はとても掴みやすいのがこのシリーズの良いところだと思う。
それでいて深く見ていく事もできるのがとても素敵な作品。
そして1作目から見ていない人でもとりあえずは見ても楽しめるかなと思う。
心配事でいっぱいになってプレッシャーでダメになりそうな時はシンパイをマッサージチェアに座らせて紅茶とアロマキャンドルで癒してあげるイメージをしたいと思う!
今回新キャラとしてナツカシイの感情のおばあちゃんキャラがちょっと出てくる。
他のキャラにまだ早いって!って言われてじゃあまた呼んでねって感じで帰っちゃうけど、ショートとかでおばあちゃんになったライリー編とか見てみたいなぁ…