蘭島行のレビュー・感想・評価
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格安レンタル妻
弟から母親が自殺を図り意識不明で入院中との連絡を受けて、小樽の実家にニセ嫁を連れて帰った男と、連絡してきた弟の話。
東京でバンドをしていると言いつつバイト暮らしの飲んだくれな自称パンクスが、弟とからの電話を受けて帰る途中、橋から河原に吐いたら川辺に倒れている女が…と始まって行く。
一応、駅も出てくるし、小学校らしき看板で蘭島であるとか小樽であるとかわかるけれど、これと言ってその地である意味合いは全然無いし、そもそも何で今更見栄を張ります?母親を安心させる為?
癌のことは帰省前に聞かされてた?
泣いた理由も明確にされず、そしてその夜の行から暫く何をみせられているのか…と思っていたら、結局なんだか良くわからない唐突ダッシュからのそれで終わり?
特殊な出来事のドラマとしてはまあみられたけれど、投げっぱなしばかりだし、何が言いたいのかわかる様でなんにもわからなかった。
蘭島行きたいなぁ。
小樽と余市の中間にある蘭島は北海道では数少ない綺麗な砂浜の海水浴場がある。じつは子供の頃、毎夏海から近い親の友人宅に泊まり海水浴やブドウ狩り(きちんとしたブドウ畑を持ってたのである)した思い出の深い町なんだが、いつも札幌から父の車で行ってたからあの可愛いJRの蘭島駅は知らなかった。
塩谷(小樽より)まで戻らなくても蘭島で散骨すればいいのに。という個人的な思いで見に来ました。
地味な話しだが、役者達の抑えた演技が功を奏してじわっと伝わるものが有った。死にそうな人間と、生きているけど社会的に死んでる人間の話しな訳だが、監督の言うほど「死」は伝わって来なかった。それぞれの過去をことさら描かず、淡々と夫婦を演じる二人と薄っすら違和感を感じつつも殊更詮索しない弟の妙な関係を楽しんだ。アメリカのインディーズ女性監督みたくもう少し繊細な表現があるともっと良かったと思う。
弟役の足立智充は「夜を走る」で好きになった。
ふわっと自然に溶け込む存在感が良い。
謎の女性、輝有子の全く笑わない感じも良かった。
本人は全く逆な性格だとアフタートークで言ってたww
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