名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のレビュー・感想・評価
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最後は衝撃の連続でした
コナンは最近ハマるようになり、事前に関連エピソードや映画を出来る限り予習しました。
ちなみに、私がコナンの映画を劇場で観るのはこれが初めてです。一通り観た印象としては、ミステリーとアクション、ラブコメがバランスよく構成されていて観やすかったです。
コナンはアクションに全振りしているイメージが強いですが、今回はしっかりと謎解きがされていたので、ストーリーとしてもよく出来ていました。事件の黒幕が一体誰なのか予測できず、展開が二転三転して興奮が止まりませんでした。
コナンと服部が事件の謎を解いたり、バイクで派手なアクションを繰り広げる場面が多く、バディムービーのような面白さがあって熱くなりました。また、怪盗キッドの秘密が明らかになり、「コナンとそんな関係があったの!?」と衝撃を受けました。
服部と和葉の恋愛描写もあり、途中に出てくる100万ドルの夜景で告白シーンがあるなど、物語に自然な形で組み込まれていたのが好印象でした。それでも、最後には「えー、まじか!!」とびっくりする展開になって戸惑いました。
今回は4DXで観ましたが、私が今まで体験してきた中でも上位に入るぐらい相性が良かったです。刀を使ったアクションは、キャラの振り方に合わせて素早く動き、体ごとぶん回されているような感覚になりました。また、構えるときにフラッシュの演出があって、キャラとの一体感を感じました。
風の演出も多く、飛行機やターボ付きスケボーで疾走しているときは、劇場内に心地よい風が吹いていて気持ちよかったです。
想像よりも激しく揺れる場面が少なかったですが、必要に応じて座席の動きや特殊効果が使い分けられていました。そのため、物語に集中して観ることもできました。
私がコナンに興味を持ったことに驚いていますが、自分も好きになれてよかったと実感しました。来年も行くかはわかりませんが、今後の動きをチェックしていきたいと思います。
余談ですが、鑑賞後は最近USJにできたコナンの4Dライブショーに行きたくなりました(これがきっかけで興味が沸きました)。
今年は推理パート多め
近年の劇場版シリーズと比較すると、推理パートが多かった。そのため案外アクションの見せ場が少ないのだけど、毎年同じことをするわけにもいかないから、手を変え品を変え、コナンの魅力を多彩に見せていくことは必要だろう。
今作は、物語の軸が3本ある。平次と和葉のラブコメ、キッドの秘密、土方歳三の刀に隠された謎。軸が3つあるのは一本の映画としては多いなと思うが、わかりやすくまとめる工夫はされていたと思う。しかも、この3つ、主人公のコナンがいなくても成立しそうなものばかりなので、3つを展開させながら主人公にも活躍の場を作ってと、苦労がかなり多そうなプロットである。しかし、きちんと破綻なくまとめているのはさすが。
今後にシリーズ展開を大きく拡げそうな要素が最後に出てきて驚いた。これだけシリーズを重ねても驚かせる要素をまだ持っているということ自体すごいことだし、まだまだ楽しませてくれそうで来年以降も期待している。
脚本は割とツッコミどころが多くご都合主義の様相に。一方でギャグシーンを含めラブコメ展開に舵を切った作品。
本作は、やや要素を膨らましすぎていて、そのぶん必ずしも必要のない登場人物が多くなり分かりにくい構成になっているように感じます。
さらに登場人物が多ければ多いほど「偶然」が多くなりすぎて、不自然さが目につき、「ご都合主義」的な展開と言わざるを得ないと思います。
ただ、クオリティーの高かった前作とは脚本家が異なるため、毎年の作品なのでこういう回が出るのも仕方ない面もあります。
本作では「怪盗キッドの秘密」が明かされる重要な回になっています。
そもそもキッドとは因縁のある「西の高校生探偵」こと服部平次は、瞬時に様々な事を見抜く設定ですが、(多くの観客が気付いているような点を)今回の格闘の際にようやく気付くのは遅すぎる気がします、笑。
もう少しセリフを変えたり、何かしらの整合性は欲しいところです。
また、犯人を見つける要因がアレなのは、さすがに厳しい気がします。
本作は挙げていくとキリがないくらい脚本には難点を感じます。
一方で、これまでの劇場版よりギャグシーンを多用したりラブコメ要素をちりばめたりと、そこまで深く考えなければ、これも「名探偵コナン」の作品として十分に成立しているとは思います。
オープニング最高!!
おやっ!?
青山剛昌作品オールスター集結、ファン感謝祭!
《金曜ロードショー》にて。
【イントロダクション】
劇場版『名探偵コナン』シリーズ、第27弾。
北海道・函館を舞台に、新撰組副長・土方歳三に纏わる日本刀を巡り、コナンと服部平次が怪盗キッドと対決。やがて、刀に隠された秘密と財宝の在処を巡って、複数勢力が対立するお宝争奪戦へと発展していく。
監督は、『紺青の拳(フィスト)』(2019)、『緋色の弾丸』(2021)の永岡智佳。脚本は、これまで『から紅の恋歌(ラブレター)』(2017)、『ハロウィンの花嫁』(2022)等を手掛けた、推理作家の大倉崇裕。
【ストーリー】
明治元年(1868年)。新撰組副長・土方歳三ら旧幕府軍は、箱館(函館)の五稜郭を本拠地とし、春に来たる戦いへと備えていた。
土方は、刀鍛冶である東窪榮龍(ひがしくぼえいたつ)が打った星稜刀(せいりょうとう)を手に、刺客達を斬り伏せた。
時は経ち現代。北海道を拠点とする斧江財閥の現当主・斧江拓三(おのえたくぞう)の元に、怪盗キッドから予告状が届いていた。キッドの狙いは、財閥の収蔵庫に保管されている、土方歳三所縁の脇差二振り。
“キッドキラー”として、鈴木園子の手配で函館を訪れていたコナンと服部平次一行。服部はキッドの変装を見破り、彼と対決するが、間一髪のところで逃げられてしまう。
服部は、脇差しでキッドの帽子を斬りつけた瞬間に見た彼の素顔が工藤新一に酷似している事から、コナンとキッドの関係性に疑問を抱く。
翌日、函館で剣道大会が開催されており、服部の剣道のライバルである沖田総司は個人戦の駒を進めていた。コナン達は服部の応援のため会場を訪れていたが、彼の姿が見当たらない。会場で、和葉は居合のパフォーマンスを披露した大学生・福城聖(ふくしろひじり)と出会う。和葉の天真爛漫な振る舞いに、聖は彼女に対して好意を抱くが、服部はその事を知らない。
一方、和葉の恋敵である大岡紅葉も、服部を応援する為ヘリで北海道を訪れ、和葉への告白を阻止しようと目論む。
その頃、函館倉庫街では胸に十文字の傷が付けられた男の遺体が発見される。遺体の身元は斧江財閥の顧問弁護士の久垣澄人(ひさがきすみと)で、所持していた刀を持ち去られていた。北海道警の川添善久(かわぞえよしひさ)によれば、盗まれた刀は斧江財閥の初代当主・斧江圭三郎が函館に隠した宝の手掛かりであり、その宝は当時の戦況を一変させるほどの兵器だったという。
捜査の結果、ブライアン・D・カドクラという人物が容疑者として浮上する。カドクラは、表の顔は慈善事業家だが、裏では武器商人として活動する「死の商人」であり、圭三郎の隠した宝が兵器であると知った彼は、それを手にしようと函館を訪れていた。カドクラは、久垣が持っていた刀を所有していたが、キッドに盗み出されてしまう。
刀を手に入れたキッドだが、突如、黒い狐の面を付けた謎の剣士に襲撃される。卓越した身のこなしと剣の腕を持つ剣士の前に、キッドは圧倒され窮地に立たされる。そこに、キッドを追って来たコナンと服部が到着し、なんとか撃退に成功する。
キッドは助けてくれた礼として、2人に刀と斧江家の宝の詳細を明かす。東窪榮龍が打った六振りの刀のうちの四振りが、キッドが斧江財閥の収蔵庫から盗もうとした脇差二振りと、カドクラの元から盗み出した刀二振りであった。そして、残る二振りは、福城聖の父・福城良衛(りょうえ)が持っているという。
キッドは、盗んだ刀と謎解きをコナンと服部に任せ、2人は福城家に向かう。
その後、宝の手掛かりとして東窪榮龍の刀六振りの他にもう一振り、星形の鍔が付いた星稜刀の存在が浮かび上がる。
やがて、宝の謎を巡って、函館の地で壮絶な争奪戦が繰り広げられる。
【感想】
私は、劇場版シリーズは殆どを劇場鑑賞しているが、本作は公開当時に他作品の鑑賞を優先して見送った。本作最大の語り草となっているポストクレジットの内容についても、ネタバレを読んで把握する始末だった。
しかし、いざTV放送という“無料のかたち”で本作を鑑賞してみると、どうやら、その判断は間違ってはいなかったようだ。
公開当時、ネットで「公式が同人最大手」なんて言われていたのを思い出した。
本作は、一言で言うなら「青山剛昌作品のスター大集合作品」。究極のファンムービーとも言える。
青山剛昌先生の過去作である、『まじっく快斗』や『YAIBA』といった作品からもゲストキャラクターが登場し、それぞれに見せ場もあるので、ファンには堪らないだろう。
また、登場人物の多さに加え、アクション重視となりつつあるここ10年程の作品群の中でも、群を抜いて荒唐無稽なアクション全開であり、最早笑うしかないレベル。
・函館の街中でのカーチェイスに銃撃戦
・服部と聖(ひじり)による、爆弾を搭載したセスナ機の主翼上での斬り合い
・コナンを援護する為、伊織によるフラッシュバンによる目眩し
・ロープウェイのケーブルをスケボーで爆走etc.
「あれれ〜?コナンってバトルアニメなんだっけ?(最近は、もう割とそう)」
というか、伊織によるフラッシュバンの援護は、コナンだって危ないだろ(笑)あと、本来なら伊織は、服部の告白を邪魔する為にフラッシュバンを使うつもりだったの?(笑)
土方歳三を巡る、五稜郭に隠されたお宝に関する謎解きや真相は、それ自体は興味深かった。お宝の正体が、現代では全く役に立たない過去の遺物である“暗号機と解読機”というのも良い。とはいえ、お宝が財宝ではなく兵器とあっては、その時代の科学技術レベルを推察すれば、兵器の力も高が知れそうなものだとは思うが。
問題なのは、先述した登場人物の多さから来る謎解きのテンポの悪さだろう。ミステリー要素含め、ここに集中すれば、歴史ミステリーとしてもっと面白くなりそうだっただけに残念。
しかし、それについては、脚本の大倉氏も重々承知の事だと思う。元々、大倉氏が劇場版シリーズを初めて担当した『から紅』は、ミステリー作家らしいトリックや犯人の動機が設定されており、それこそが、本来推理作家・大倉崇裕の本領なのだろう。だが、『相棒』シリーズの櫻井武晴氏とローテーションで劇場版シリーズの脚本を担当する事になって以降、基本的に、シリアス路線は櫻井氏が、コナン本来のジャンルであるラブコメや荒唐無稽なアクションは大倉氏が担当するようになった。言ってしまえば、損な役回りを任されている。しかし、これだけの数のキャラクターに活躍の場を与え、ラブコメとアクションを成立させるのは、大倉氏でなければ出来なかった事だと思うので、本作を大倉氏が担当したのは、ある意味運命かもしれない。また、その苦労は推して知るべしだ。
本作最大のサプライズは、コナンこと工藤新一と、怪盗キッドこと黒羽快斗が“従兄弟”だったという点だろう。
元々、ファンの間では「2人の顔が似ている」というのは、「作者が同じ事によるキャラクターデザインの酷似」というメタ的な理由として理解されてきた。声優がどちらも山口勝平なのも、それを逆手に取ったアニメスタッフのジョークだったはずである。
しかし、コナンの連載の超長期化により、本来スターシステムによるゲストキャラクターだった怪盗キッドは準レギュラー化し、度々劇場版のキーパーソンも務めるようになった。また、快斗の父である初代怪盗キッドこと黒羽盗一の生存が確定された事も、長年ネット上で「黒の組織のボス候補」の1人として囁かれてきた彼の黒幕説を盛り上げる要因となった。
つまり、このラストはファンと公式が作り上げた、一つの成果物とも言えるのだ。ただし、こうした種明かしによって、公式に対して悪ノリという印象を受ける人が一定数居る事も仕方ないと思う。
ゲスト声優である大泉洋の演技力は流石である。しかし、過去にコナンシリーズにゲスト声優として参加した浜辺美波や白石麻衣といった女性陣の「クレジットを見なければ、プロの声優が演じたとしか思えない」という、違和感ゼロの熱演ぶりと比較すると、若干見劣り(聴き劣り)するのは間違いない。
そんな珍妙とも言える本作において、私が唯一手放しで賞賛したいのが、趣向を凝らしたオープニングムービーだ。『ハロ嫁』以降、オープニングムービーに趣向を凝らすのが定番化しつつあるが、本作のそれは現時点での最高傑作と言って間違いないだろう。特に、ステンドグラスに映し出される新一と蘭のデートシーン、燃え盛る大地に突き刺された刀群の一刀に映るAPTX4869のシーンは素晴らしい。
余談だが、大地に無数の刀が突き刺さる演出は、ルーツこそ黒澤明の『七人の侍』オマージュだろうが、21世紀の作品としては、どうしてもゲーム『Fate/stay night』の1シナリオ、「Unlimited Blade Works」に登場する技を彷彿とさせるのだが…。
【総評】
歴代一のお祭り騒ぎ、膨らませれば傑作となったに違いない歴史ミステリー要素と、何とも珍妙な一作だった。
ラブコメとしても、ラストの服部の告白シーンは、直前のフラッシュバンによって和葉の耳が聴こえないというのは容易に想像出来、結果として蘭や紅葉によるコミカルなシーンばかりが印象に残るものとなってしまい、『から紅』のような純度の高いラブコメと比較するとお粗末なものだった。
それにしても、本作の興行収入は158億円。観客動員数は1,000万人超えと、劇場版シリーズは益々日本の映画興行を支える最重要シリーズとなってしまった。それにより、原作の完結もまだまだ当分先になると想像すると気が遠くなる…。
大泉洋
ロマンスとロマン
見よ!これが青山剛昌ユニバースだ!!
前作のラストに失望し、しかも本作は個人的に大嫌いな「紺青の拳」の永岡智佳 監督&大倉崇裕 脚本ということで、見る前から不安でしかありませんでした。
ところがどっこいで、いざ見てみると、これがそれなりには楽しく見られました。
大倉崇裕氏は「ハロウィンの花嫁」も担当していましたが、幸いというか、あの時の良さを今回も発揮されていたように思います。
思えば、登場人物の多さ複雑さなどは「ハロウィンの花嫁」に通底しているかもしれませんね。
その「ハロウィンの花嫁」では警察組、元警察学校組のメンバーがメインでしたが、
今回は一切出ていません。安室すら出ていません。
にもかかわらず、とんでもないパンク寸前の情報量の多さでした。
登場人物は多いし、ストーリーは複雑だしで、とてもとても初見だけで全てを理解できるような映画とは思えませんでした。
更に今回は青山剛昌作品のユニバース展開まであります。
完全にド初見の人や子供の観客にはちょっとかなり理解が難しいんじゃないでしょうか。
アクション、ミステリ、ロマンス。よくも悪くもぎゅうぎゅうに詰め込まれた一作でしたね。
ちなみに、冒頭のシーンでキッドが変装している配送ドライバーは、キッド役の山口勝平氏の息子さんだそうです。
推理が荒削り
タイトルからてっきり土方が手にした「星稜刀」を奪い合う話かと思っていたら、実はそうではない形で話が展開されていった(ネタバレになるので詳細は省く)
小学生の頃にはモーリス・ルブランやコナン・ドイル、江戸川乱歩などを読み漁っていたので推理ものは決して嫌いではないのだが、今回(ほぼ初めて)このシリーズの作品を観て感じたのが推理の荒削りさ。謎解きの部分を聞いても「あぁ、そう言えば!」とはならなかったんだよね。
「実はあの時、⚪︎⚪︎が見えたんだよね」みたいなことを言われても、ほとんど画面上で確認できないレベルだし、観客(テレビなら視聴者)が観ながら謎解きをするのではなく、コナンが解決してくれればそれで良し、としているんだろうな。自分自身で伏線が回収できないと満足しないといった考え方がきっと古いのであって、劇場版としては本作が27作目になるくらい支持されているのだからそのスタイルでいいのであろう。
2024 125本目
前評判が良くて期待しすぎたのものあるかもしれないけど普通だった。 ...
前評判が良くて期待しすぎたのものあるかもしれないけど普通だった。
明かされる秘密みたいなことも予告であったけど
予想できる範囲というか特別驚くほどの秘密ではなかった印象。
面白くなかったとかではなくて普通のコナンで普通に楽しめるという感じ。
津田さんの声は素敵だった。
大泉さんは大泉さんって感じの声だけどキャラクターとはあっていたような気がする。
都合の良い展開
★2024年劇場鑑賞35★
ミステリとしてはご都合展開😅
コナンとしては相変わらずの人間の限界突破🤣
青山剛昌ファンとしてはラストで大興奮!!!
赤井秀一復活の時くらい「おぉぉぉぉぉ!!!!」って心の中で叫びました🤩🤩🤩🤩🤩
つまずいたらキャラ登場、不思議に思ったらヒントがポロリ。なのでポンポン話が進む展開。
飽きはしないがキャラと途中途中のコメディが短編のように挟まるのでシリアスな感じはそこまで、、、キッドが出てくる時点で今回はこんな感じだよーってことなんだと思うけど
今回の大目玉に持ってきた展開は僕は大興奮!
実際キャラが多くて作品がクロスもしてるとそうなるのかとも思うけど、どんどん映画の「お祭り感」が増してるから最高だし、今だからこそ観に行く意味がある映画!
少年時代をYAIBAで過ごしたおじさん青山ファンはとっても興奮した映画でした😄
(24.04.15)
聖地で観賞
私だけ?
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