「最強に謎設定な上にストーリーの内容がないよう…。」フィスト・オブ・ザ・コンドル yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
最強に謎設定な上にストーリーの内容がないよう…。
今年57本目(合計1,149本目/今月(2024年2月度)10本目)。
(ひとつ前の作品「ソウルメイト」、次の作品「スケアクロウ」)
久々にきわめて謎な作品にあたった気がします…。放映趣旨が本当に謎という…。
映画の評価サイトなので内容に触れつつ評価を…といっても、これまた内容が本当に理解しがたいのがほぼ大半で、その理由もすでに書かれているのですが、
・ 唐突に「前編」と表示され、ストーリーも中途半端に終わってしまう(「前編」とあることの反対解釈から「後編」があることはわかるが、そうすると日本では「同~2」になるの?)
・ (チリを舞台にした南米スペイン語という理解で)明らかにスペイン語を話さない人が出てくる(師匠)が、中盤になると「アンニョンハセヨ」が明確に聞こえるのだけど、(南米)スペイン語と韓国語ってそうそう簡単に意思疎通できるの?
・ そもそもインディーズ映画が多く放映され、連日舞台挨拶もあって基本的に「観客と監督の距離が近い」ことで知られるシアターセブンで、なぜにこの映画??
…という謎感がかなりすごく、理解がしがたいというか「何がどうなっているんだ??」というところです(シアターセブンさんには申し訳ないけど、放映意図が謎すぎる…)。
まぁただ、日本でも韓国でもアメリカでもない、アクション映画をさくっと80分ほどで見たいという層が存在するのは理解できるし、その対象として南米スペイン語圏のチリが(ストーリーは一応存在して)舞台で一通りのアクション映画の体をなしている点まで考えると、「趣旨が不明すぎる」だけで減点はそうそうできなかったりします。
これらまで考慮して以下のようにしました。
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(減点0.3/いきなり韓国語が出てきたり混乱度合いが高い)
・ 「~ニダ」や「アンニョンハセヨ」は明確に聞こえるので韓国語だと思いますが、このストーリーでテコンドーの話が出るわけではないし、なぜこの設定にしたのかが謎です。
(減点0.2/このタイトルで「前編である」点は誰も理解できない)
・ 映画が始まると「~前編」と表示されるのでわかりますが、それは逆にいえば「後編」があることであり、すなわち「前編=本作品だけではわからない点もある」ことも意味します。前編後編続けて見られるとは限らないので(特に本映画はミニシアター中心で供給が不安定)、その点は公式サイトほかでも書いてほしかったです。
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(減点なし/参考/南米スペイン語とスペインで話されているスペイン語)
・ 南米はブラジルがポルトガル語(←トルデシリャス条約による)以外はスペイン語ですが、ここのスペイン語は、スペインで話されているスペイン語とは違う、「南米系スペイン語」です(微妙に文法が異なる)。NHKのスペイン語講座でもスペインで話されるスペイン語と、南米スペイン語はほぼ交互に放送される傾向があるほか、本屋でも書籍だなでもわけておかれることが普通です(南米系の外国人が多く暮らす愛知、静岡西部では当事者感では、南米スペイン語も多く話されますが、この違いはその外国人問題を扱う行政書士の資格持ちは一般常識。なお、ブラジルのポルトガル語とポルトガルのポルトガル語も同様に相当異なる言語)。