「ドラマ版は傑作だった」映画 からかい上手の高木さん あいわたさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマ版は傑作だった
と言っているそこのあなた!映画版だって最高でしたよ😃
確かにドラマ版の方が役者がマイナーな分だけ純朴さが際立って、原作の空気をより再現していたのかもしれない。でも、原作にない20代中旬を描こうという、原作ファンからしたら一見あり得ないようなコンセプトを見事に成立させていた映画でした。
テレビ局制作なら興行収入も必要でしょうし、とかくこういった作品のファンは原作愛が強く、この難しい役どころを任せられるのは、それなりに実力・実績のある俳優になるのは当然ではないでしょうか。
それに社会人経験を積んだ2人が中学生レベルの純朴さでは現実感がありません。当時の純朴さを残しながらもきちんと大人に成長した、そういう絶妙なキャストでした。
そしてこの作品のすごいところは、ドラマと一体で見るとより楽しめる点。ドラマでは中学生の日常を描く原作に忠実にショートドラマで描き、映画ではキャストを一新して原作の10年後(?)を描く。ドラマ版から見ていた自分にとって、ラストはとても感動的でした。
かつてこれほどまでに、原作をしっかり尊重しつつ、異なるキャストでオリジナルストーリーを展開するというチャレンジングな映画があったでしょうか。素晴らしいプロジェクトだったと思います。
あぁ、こういう恋がしたかった!(高木さんのからかいは、可愛いから許される類のあざといものだなぁとは思いますが)
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