ディア・ファミリーのレビュー・感想・評価
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洋ちゃん皆様お疲れ様でした‼︎
素晴らしい作品でした。
娘さんに役立って元気に暮らしていれば良かったのに、それだけが大変残念です。役者さん達皆さんいい演技されていて、グッと気持ちを引き込まれました。
あんなに熱く一生懸命頑張れる人がいるって凄い事です。勇気貰いました。
実話ならではの重み
よかった。
見る前は難病の家族を救うための愛がテーマの映画と思ってそれほど期待していなかったが、いい意味で裏切られた。
こういう映画を見ていつも思うのは、1人の命を助けるために多数の人間を犠牲にするのはありなのか?ということだ。この主人公も自分の娘を助けたい一心で、自分の生活だけでなく、周りも巻き込んでいってしまう。周りの医者や工場の職員、家族。しかし、何をやり遂げるにも結局誰かに迷惑をかけなければいけないのは同じことだ。その目的が独りよがりなものであろうが、そうでなかろうが、何か話し遂げ世界を変えていくのはこういう人なのかもしれない。
大泉洋さんの演技は素晴らしく、彼の情熱が伝わってくる。何かを成し遂げるためには情熱が不可欠であることを再認識させてくれる作品だった。
映画の構成も見事で、全く未知の領域に飛び込む主人公の姿勢、周囲からの拒絶と絶望、そしてそこからの再起。主人公の決して諦めない姿勢には胸を打たれた。
僕は誰かを助けるために困難に立ち向かっていく主人公が好きだ。それがドラゴンに立ち向かう騎士であっても、メガネを開発する職人であっても。そういう意味ではこの映画もとても良かった。
泣かせる要素てんこ盛りのプロジェクトX風の映画
難病患者がいる家庭の家族愛を描いて観客を泣かせにかかったプロジェクトX風の映画と言ったら、石ぶつけられますかね・・
冒頭の「in vitro」(イン・ビトロ:試験管内)、「in vivo」(イン・ビボ:生体内)を医学猛勉強中の父親が知らなかった時点で、映画見る気が失せてしまいました(門外漢の自分でも知ってる初歩の初歩の用語です。知らないのは明らかにおかしい)。
そうなったら普通だったら気にならない齟齬も気になる気になる・・
・主演の福本莉子さん。綺麗な女優さんですけど血色良すぎです。
・心臓移植についてほとんど触れないのは何故でしょうか。海外移植が抑制される前の話ですが・・
・バルーンカテーテルを選んで開発しようとした理由があるようで無い・・
・十数万人の命を救ったとは盛りすぎ。十数万人の患者に使って医療事故が減ったが正確かと。
・記者の有村架純さん、偶然すぎて不自然です。
実話ベースの話ですが、過剰演出っぽくてイマイチ気に入らないという感想でした。
ただ、決してモデルの方を貶す意図はありません。
命も夢も諦めない
実話、難病、苦難、家族愛…。
予告編ではキャストの泣きの演技を見せ、人気アーティストの主題歌でさらに感動を謳う。
日本映画定番とも言えるこのジャンル。お涙頂戴映画。
こういうのって見れば良作なんだけど、ちょっと鼻に付くんだよね。実話だから感動して当たり前、泣け泣けの押し売り。
題材は違うが、本作と同じく菅野美穂が支える奥さん役で出た『奇跡のリンゴ』を何故か思い出した。あれも“さあ、泣いて下さい”の売り込みで見た人の涙をたくさん溢させたが、勿論苦難の実話には頭が下がるが、私ゃ冷めて見てた。
なので、最初は本作にも辟易。
だけど、この実話には惹かれるものも感じた。
人の命。それを救う。
もう6年も前。私も命が危うい事あったので、少なからずシンパシーを感じる。
観ようか観まいか直前まで悩んでいたのだが…、結果観た感想。
観て良かった。素直に感動しちゃいましたよ。所々、私の荒んだ目に溢れるものも…。
大泉洋演じる主人公は坪井宜政とされているが、そのモデルは、愛知県にある医療機器メーカー“東海メディカルプロダクツ”の創業者、筒井宜政氏。
元はプラスチック加工会社であったが、医療機器を扱う事になった訳…。
宜政と妻・陽子の次女・佳美。
先天的に心臓に病を煩い、医師から余命10年を宣告される。二十歳まで生きられない…。
宜政は国内のみならずアメリカの心臓病に長けた病院にまで赴くが、当時(1970年代)の医学では治療は無理。
そんな時、人工心臓の話を聞くが…、開発段階で、実用どころか完成にも至ってない。後何年…いや、何十年掛かる事か。
何十年って…。そんなに待てない。10年しかないんだ。
まだ出来てもいない。ならば…。
お父さんが作ってやる!
開発と実用化に成功した今だからこそ、氏の熱意と努力に本当に頭が下がる。
でも、当時だったら誰もが思う筈。そんな事…。夢物語で理想事。
ましてや氏は町工場の技術者であって、医学の知識は全くのゼロ。
医療従事者たちからすれば、ただ一心に命を救いたいという気持ちは分かるが、医学の事など何も知りもしない外部の素人が、何言ってやがると面白くもなかっただろう。
が、信じている者もいた。
宜政本人。諦めが悪いのだ。
家族。普通だったら奥さんは反対し、子供たちも呆れるが、佳美の日記にも書かれてある。
ウチの家族は変わっているのだ。
医学の知識はゼロ。分からない事は調べる。学ぶ。聞く。
病院の医師・石黒や研究医たちに根掘り葉掘り。
最初は鬱陶しがられるも、熱意に負け、協力を得られる。
病院側は医学の知識は豊富だが、技術に関しては専門家ではない。そこは、技術者である宜政の腕がモノを言う。
開発に当たってのこれまでの問題を、技術者ならではの視点で打開。
その分野に携わっていると何でもかんでも無理と決め付けるが、こういう時外部の人間の視点や発想が切り拓く。歴史上の発明や開発にそういう事は多い。
医学×技術。まずは先行きの良いスタートを切ったが…、本当の苦難はここから。
アメリカで治験中の人工心臓の患者が死亡。
これにより、石黒は手のひらを返すように手を引く。
協力してくれた研究医たちも各々進路が…。無理強いは出来ない。
振り出しに戻ったかのように孤立。
気付けば莫大なお金が…。人手、新技術の開発、アメリカからの機器の取り寄せ、本業もある。数千万単位ではない。億単位…。
さらに絶望的な報せ。佳美の症状が重くなる。心臓が弱まり、それと共に他の内臓機能も弱まる。つまり、例え奇跡的に人工心臓の開発に成功して移植手術しても、他の機能の低下により助かる見込みはない。
佳美の死は避けられない。
何だよ、それ! 人工心臓さえ成功すれば助かるんじゃなかったのか! じゃあ、今まで俺がやってきた事は何だったんだ…!?
家族や佳美の傍にも居てやれず。全て佳美の命を救えると信じて…。
だったら、佳美の傍に居てやれば良かった…。何をしてたんだ、俺は…。
諦めが悪い宜政。が、この時ばかりは諦めかける。
そんな宜政を救ったのは、救おうとしていた佳美の言葉だった…。
佳美はこの時、もう自分の運命を受け入れたのであろう。
自分の死は避けられない。
でも、お父さんがやってきた事は無駄じゃない。
私の命は救えなくても、これからたくさんの人たちの命を救う。
私の命は大丈夫だから…。
これを言った佳美の本心は、本当は辛かっただろう。泣きたかっただろう。
そんな本心を押し殺して。…いや、家族の為に前向きな心こそ、佳美の本心であろう。
健気な妹の前では気丈な姉・奈美。ひっそり咽び泣く。
佳美の日記を読む宜政。傍に居てやれなかったのに、溢れんばかりの愛と感謝の言葉が…。
娘の命を救う事はもう無理かもしれない。
が、そんな娘との約束、娘の夢…。
お父さんの作ったもので一人でも多くの命を救う。
宜政や家族の歩みは、苦難や壁の連続だった。
それにぶち当たったら…。
諦めろとは言わない。時に諦めたくなるほどの絶望もある。ならば…。
発想を切り換える。
娘一人の命から、同じ病に苦しむ人たちを救う。
人工心臓の開発から、バルーンカテーテルの開発へ。
恥ずかしながらバルーンカテーテルという言葉を初めて聞いた。
血管などに通し、圧縮の膨らませを繰り返し、心臓などの補助をする装置。
あくまで補助装置なので根本的な完治は出来ない。
ちなみに現時点でも永久的な人工心臓の開発の成功には至ってないという。
しかしこのバルーンカテーテルで、どれほどの命が救われた事か。その数実に、世界中で17万人以上!
それをやってのけた宜政氏の功績は、本当に人間国宝級だ。
それもこれも娘との約束。一人でも多くの命を救って。
だが無論、それに至るまでの道のりはこれまた苦難…。
開発をまた一から始める。
またまた莫大な時間とお金…。
が、やる。諦めの悪い男なのだ。
再び石黒に協力を乞うが…、門前払い。出禁。
と言うのも、当時国内で使われていたバルーンカテーテルは、アメリカからの輸入製。それで事故が相次いでいた。
事故は仕方のない事。
仕方のない…? それが医師が言う言葉か…?
人工心臓の時と同じく、国産バルーンカテーテルなど“いずれ”の事。
何故、今やらないのか…?
保身、金や地位や名声、事なかれ主義。権力に屈する病院の体制は変わらない。
事故が多いのなら、その原因は…? 誰もそのデータを取っていないのか…?
いた。研究医の富岡。が、彼は人工心臓開発の時、一番に逃げ出した人物だった…。
石黒に逆らえず。また、自分の保身の為。
それを悔やんでいた。
今回は協力。その協力あって、原因を突き止める。
アメリカ製のバルーンカテーテルが、日本人の体型に合っていない。
ならば、日本人の体型に合ったバルーンカテーテルを作る。
そこからまた試行錯誤、試作の連続。
治験も繰り返し、遂に実用化しても問題ナシの国産バルーンカテーテルの開発に成功した。
が…
石黒は実用化を認めない。他の病院にも圧力をかけて。
ここまで来て、ここまで来て、また阻まれる。
認めないなら、認めさせるまで。認可ナシに実用を。
責任は全て自分が取る。そう断言したのは、宜政ではなく富岡であった…。
人工心臓開発の時協力してくれた元研究医の現医師が実用。
結果は良好。全く何の問題もナシに、完璧なほどに。
実用化成功が知れ渡り、あちこちで買い手が付く。海外にまで…!
大借金返済のメドが付いた。
石黒の勤務する病院でも病院長の命により、実用へ。
石黒のまたまた手のひら返し。
この時の宜政の返しと「よっしゃ!」に本当にスカッとした。
どれほどの歳月が経った事か…。
全ては娘の命を救う人工心臓開発から。
当初の目的から変わったが、娘との約束を果たし、多くの人の命を救った。
そんな佳美も宣告の余命から生きた。成人式も迎えた。
佳美は大変喜んだ。また一人の命を救ったね。
だが、“その時”は確実に迫っていた…。
あざとさとか、お涙頂戴とか、確かに否めない。そう言うなら言えばいい。
23年の歳月を2時間の尺に収め、本当はもっともっともっと、苦難は計り知れない。
が、月川翔監督の演出と林民夫による脚本は、医療や専門技術の事など全く無知でも見れる分かり易さと作りに徹し、好感。
キャリアの絶好調ぶりと安定を示す大泉洋の好演。
菅野美穂、川栄李奈、松村北斗らも好助演。福本莉子もいいが、少女時代を演じた鈴木結和のアラレちゃんに匹敵レベルの眼鏡っ娘姿もキュート。
最初は協力するも、途中から協力を拒否する光石研の憎々しい巧演もあってこそ。
後年、功績が認められ、国から栄えある賞を。
が、宜政の顔は浮かない。
俺は、娘の命を救えなかったダメな父親だ…。
直接的な描写はないが、佳美は他界。宜政はずっと悔やんでいた。
確かに娘の命は救えなかった。が、多くの人の命を救った。目の前にも。
開幕のバルーンカテーテル手術。有村架純演じる記者。
ここは創作だろうが、命を救われた人が大勢いるのは事実だ。
世界中の人々が、感謝してもしきれない。
父は亡き娘に感謝を。佳美、ありがとう。諦めない事を教えてくれて。
亡き娘は父に感謝を。お父さん、ありがとう。私の夢を叶えてくれて。
次はどうする?
約束を諦めない。
夢を諦めない。
命を諦めない。
まだまだ。
諦めが悪いのだ。
技術者魂を感じました
希望と家族からの願い。人々の助け合いは本気で感動した。
福本莉子さんのために見たんだけど俳優たちの演技力でびっくりした。
「変な家」で川栄さんの演技力はまあまあと思って、本作は全然違った。予告編のシーンで川栄さんのショットはずっと菅野さんだと思われた。後大泉洋さんも凄くて 本当にその気持ちを共感された。
主人公の成功は本人の諦めない精神だけではなく、人々の助け合いである。それは1番感動したものでだから辛抱や人類の可能性が実現できると思う。
質感はかなり平成っぽく感じて色彩はまあまあだけど。佳美さんははるかの靴を着いて学校の坂で歩くシーンでモンタージュを見つけた。フレーム内の音からフレーム外の音になって靴を変えて元々のフレーム内の音に戻った。その音声とモンタージュを合わせるとかなり面白いなと思った。
なかなか良い作品だと思って本当に勧めのだ!
次はどうするの?
1970年代、町工場の社長、そして家族は、
心臓疾患を抱える次女に対し、余命10年と宣告される。
二十歳まで生きられない、というこの宣告に対し、娘を救いたいという一心で
父は全国そしてアメリカの病院までもかけ回るも無理と言われ続ける。
ついには自ら人工心臓を作ろう、と決意し、有識者に頭を下げ、頼み込み、
研究、開発に着手。
多額の資金を費やし、あと一歩のところで完成しそうなとき、
医療関係者じゃないものが作ったもの、という理由で、
急な手のひら返しで却下される。
諦めかけたそんなとき、父と次女が新たな夢を見つける。
そして、それがバルーンカテーテルの開発へ、とつながっていく・・・
アメリカ人と日本人の血管の違いにも驚いたし、
このバルーンカテーテルが17万人もの命を救ってきた、
それを開発した実話がベースとは。
予告ではもっと泣かせられるかと思ったが、家族のあまりの前向きさに
涙も遠慮気味となり、最初から最後まで食い入るようにスクリーンを見続けた。
坪井父役は大泉洋さん、すっかり役者さんですよね。
この方の映画、何本か見ていますが、大好きです。
母役は菅野美穂さん、いつ以来だろ。変わらないなぁ。
前向きで、旦那を支え、娘たちの心の支え、素敵です。
三人姉妹、長女は川栄李奈さん、あちこち引っ張りだこですね。
病気を患う次女は福本莉子さん、三女の新井美羽さんは
映画では初めてかも。
三人とも明るく、可愛く、仲良し、そして強く、前向き。
うらやましいぐらいの姉妹の関係。
家族全員が前向き、あきらめない、「次はどうするの?」と
互いに問いかけながら前に進む。
こんな家族、他にあるのだろうか。すごすぎます。
嫌な医師役は光石研さん、何やってもうまいわ笑
今回は手のひら返し連発で、ホント嫌な役。さいてー笑
富岡医師役の松村北斗さん、2月ぐらいに見た「夜明けのすべて」以来。
最初に逃げたのに、最後はいいところ持って行ったなぁ笑
と思ったら、一番最初と最後に出てきたインタビュアー役の有村架純さん、
ホンの一瞬なのに、インパクトでかい笑
何事もあきらめず、前向きに進めていく。
なかなかできないよね。
予想、期待値を超える素晴らしい作品でした。
こんなの泣くに決まってんじゃんすか…(泣)
「DUNE 砂の惑星」の世界だったら「水分がもったいない!」と怒られるくらい泣きました(笑)もう、涙が止まらんのですよ…(泣)
これが実話をもとにしているというからまた凄い。普通の両親にこれを期待してはいけない(笑)娘を救いたいという熱意が大泉洋と菅野美穂の名演により伝わってきます。全場面、本当に胸が締め付けられる思いで見入ってしまいました。
「次はどうする?」というセリフが何度か出てきます。これがこの映画を凄く前向きな気持ちで観れるものにしてくれています。ひたすら前向きに、次はどうする?何をすれば娘を救える?立ち止まる事なく、一心不乱に行動を貫くお父さんの姿に涙が止まりません。
美しい家族愛を描きつつ、日本の医療機関の保守的な姿勢との対立も描かれています。それから数十年経った今、日本の医療機関はどうなったのでしょうか。全く知りませんが(笑)変わってるといいなぁ。
音楽、脚本、役者、全てが全力で泣かせにかかってきます!お手元にハンカチのご用意を!観終わった後は爽やかな感動に包まれる、本当に良い映画でした!
余命10年と宣言された娘を助けるため奮闘する父親、支える家族の話。...
期待値を軽々超えました
上映開始1秒で映画の中へ引き込まれます。
上映中に嗚咽の声も聞こえるくらいほぼの皆さん涙涙。
作品内では病院との関係上、坪井宣政さんとなっていましたが実際は筒井宣政さんのご家族のお話。実話に基づく感動映画です。
原作は清武英利さんの『アトムの心臓』
『絶対にやり遂げる!』そんな強い気持ちはたくさんの人を幸せにできる力があるのですね。素敵な『家族愛』と『信念を曲げずに突き進むことの大切さ』を教えてくれる映画でしたよ。
1970年代から現代に2000年に至るまでの細かな街の状況も丁寧に再現されていて(信号機とか道路標識とか)中でも1973年の名古屋駅、東京駅の雑踏の様子(衣類、髪型などなど)はパンフレットにも書いてありますが素晴らしい再現でした。街並みはVFXを駆使して再現しているとのことです。
素晴らしい映画でした。是非観てみてください。
次はどうするの力
実話ベースの良い味付け作品
日本の医療機器はどんな会社が開発してるの?
予告編から、大泉洋が主演なので、笑って泣けるストーリーだと想像してたのに、意外にも笑えるシーンは無く、泣けるシーンだらけだった。
あれ?最初のシーンはラストかな。と思ったらすぐ1970年代にもどる。この頃の日本は景気が良かったよね。
10歳の娘、佳美は生まれつき心臓の具合が良くなくて、医者から余命10年と診断され、彼女の命を守る為に、人工心臓を開発する気になった、大泉洋演じる町工場の社長、坪井宣政。それにしても、この会社、借金を抱えていたのに、社長が開発を進める医療機器は開発予算も凄くかかる。完成しても利益を得られるのかどうか全く分からない。ま、社員達が仕事を頑張ってたんだろうな。
坪井は開発の為に医療関係の開発研究所に出入りを始める。そこで知り合う若い医者達。命を守る為の研究なんて、重くて難しいよな。そんな中、坪井は順調に開発を進めるんだけど、世の中そんなに甘くなかった。医療関係者じゃない工場が作った物なんて信頼度ゼロだもんな。ある意味仕方ない。だからって出禁にしちゃう?このあたりも事実だったんだろうな。優しくない感じの光石研を観るの初めてだわ。
ずっと開発していた坪井、高校を卒業した佳美、あら、そんな事に。社員の皆んな優しいね。人工心臓の開発を諦めるしか無くなった坪井は、佳美の希望を叶える為にバルーンカテーテルの開発を始める。あぁ、これが最初のあれか、ふーん。アメリカ人と日本人の血管ってこんなに違うんだ知らなかった。それにしてもアメリカ製のバルーンカテーテルで事故ってしまうのは仕方ないって話、気持ち悪かったな。
登場人物のほとんどが、ポジティブな感じでとても気持ちよかった。サイドストーリーがなく分かりやすく、前向きなのにずっと泣けた。最後にチョロっとしか出なかった有村架純には驚いたわ。とても楽しめました。
家族愛を実感させてくれる傑作
実話に基づく物語である。治療法のない心臓病の次女のために本気で人工心臓を作ろうとする町工場の社長の話で、その熱意と実行力には本当に感動させられた。何度も涙を誘われ、館内には嗚咽を漏らす人さえいた。人の命とは如何にかけがえのないもので、それを救おうとする親や家族の愛とは何と得難いものかと痛感させられた。
永久埋設型の人工心臓は未だに実現されていない。人工弁のような実現された技術であっても、人工物を心臓に入れると、血栓の発生が頻発して身体中の血管の閉塞などを引き起こしてしまうことが根本的な問題として存在するのと、まだまだ医学的に未踏の分野であり、確立した技術が少なく、手探りの治療となるためである。人体に埋設して 170 日生存した例があるが、不具合が出る度に開胸手術をして部品を交換する必要があり、その 170 日間は患者が絶望的な苦しみで過ごしただけだったらしい。
心臓の機能が不完全で、血中酸素と二酸化炭素の交換が十分にできないと、心臓以外の臓器にも大きなダメージが発生して、合併症などを引き起こして死に至る。この物語の場合、タイムリミットは 10 年との診断だった。そこからの父親の努力は凄まじいもので、当初は in vivo (生体内)と in vitro (実験条件下)の相違さえ知らなかった状態から医学書を読み漁り、高額な装置を私費で購入して独自の研究に没頭し、専門の医師が驚愕するレベルに達している。工学的な描写も丁寧で、困難な問題に正面から向き合って解決法を探り、一つずつクリアしていく様子は、工学の本質そのものである。
しかし、結局立ちはだかった超えられない障害は、あまりに膨大な費用を要する研究体制と、医学部の旧態然としたセクト主義や上意下達の体質である。実現できないなら初めから言うべきであり、いい人ぶって協力しながら何年も経ってから前言を翻すという態度には、他人事ながら本当に腹が立った。
次女役は子役と成人との二人が配役されていたが、その印象が非常に良く似ていたのに驚いた。白を基調とした衣服を身につけさせた演出は、彼女の清楚さと儚さを印象付けるためだったのではないかと思う。福本莉子という女優さんは初めて拝見したが、難しい役を見事に演じていた。「明るさは滅びの姿であろうか」という太宰治の「右大臣実朝」のフレーズが頭から離れなかった。
次女の全身状態が非常に悪化して、家族は絶望のどん底に落とされるが、そこからの父親の方針転換は素晴らしいものだった。次女の助言が後押しをしたという流れも涙を誘った。この父親役は、大泉洋以外に演じられる人を想像するのが難しいほどで、普段の明るさが、絶望に打ちひしがられた時の痛切さを倍加させていた。私事ながら私も娘が幼い時に瀕死の重病に罹ったことがあり、自分の無力さを呪ったことが思い出された。私の娘は幸い全快して現在に至っている。
家族の愛を実感させてくれる素晴らしい映画である。
(映像5+脚本5+役者5+音楽3+演出5)×4= 92 点。
予想の倍は良かった 「人類って進化するんですね」(うろ覚え)で一気...
予想の倍は良かった
「人類って進化するんですね」(うろ覚え)で一気に涙が溢れ出し、
その後はほぼ号泣でした
ただ、菅野美穂は悪くないけど、
他の候補はいなかったのかなってちょっと思った
じゃ誰なら良いのか考えても、
なぜか有村架純しか思い当たらなくて、
でも年代がちょっとダメだなって思ってたら、
本人が出てきてびっくりした
あの役、いいですね
あんなちょびっとなのに、
きちんと演技できてた
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