「事実に勝る作品は無い」ディア・ファミリー おーしょーさんの映画レビュー(感想・評価)
事実に勝る作品は無い
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医療の映画ではコードブルーしか観たことがない自分ですが、登場人物に心疾患があることと実話という前情報をがあったので観ました。今回の映画は人工心臓がつくれずバルーンカテーテル手術というものの誕生秘話ということでした。自分は専門学校で医療の知識を学んだ際、先天性心疾患の治療でバルーンカテーテル手術があることを知り興味を持ちました。大病院に就職して入院のカルテを見ると、小児科や循環器内科ではバルーン手術が常識的に施行されていました。理由は映画でも明かされている通り身体への事故がなく傷つけることもないからです。それを知っていることもあり映画に釘付けになりました。現状、人工心臓は無くIPS細胞での作製が進められています。
映画内では大泉洋さんや菅野美穂さん等の名演技が凄すぎて内容も込みでずっと泣いていました。
最初のシーンで20代の女性が搬送されてきて心電図モニターが0から40になり心臓停止から復活したシーンがあったのですが、おそらくは心筋梗塞か狭心症のためバルーンを使っての処置を施したのだろうと推察しています。
教授に抵抗した医師のたまごがいましたが、「医者は人を救うのが仕事。自分の立場ばかり~」なセリフが琴線に触れました。60人分の治験データを出し厚労省からも認可を得ていた。あの執念が凄かった。
セリフの一つ一つが心に響きました。
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