「心に残る優しい作品」マンガ家、堀マモル セイコウウドクさんの映画レビュー(感想・評価)
心に残る優しい作品
解説には三人の幽霊とあったので、「三人のゴースト」風の作品と思ったが全然違った。三人の幽霊?が出てきたことや守が漫画を描けなくなった訳、幽霊の正体が中盤になって分かる脚本が上手い。わざわざ母が握るおにぎりを食べに行くのも、食べた感想も重要なシーンの一つ。回想シーンの雰囲気がよく、映像もキレイだった。
経験の浅い俳優や子役の演技がかえって自然に見えてよい。愛役を竹原千代にしたのも納得する。岡部たかし、坂井真紀、三浦貴大、占部房子など、実力ある俳優の演技がストーリーを引き締め、竹中直人もチョイ役で出る。
映画館内にポスターがなく、見た回の客は私を入れて四人。上映終了になる前に、多くの人に見てほしい作品。
春役の桃果と子役も可愛かった。
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