劇場公開日 2017年3月11日

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「ずっとどこかに残り続ける映画」クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ずっとどこかに残り続ける映画

2015年8月21日
PCから投稿

泣ける

悲しい

知的

映画ドットコムでのレビューを始めて、私にとっての300本目であります! 記念すべき節目ということで何を見ようかと考え、この作品を選びました。エドワード・ヤン監督には『ヤンヤン』で完全に虜になっていた私でしたので、この作品を選ぶことに迷いはなかったです。
台湾のジリジリする焦燥を見事に描き出したこの作品は、観終わった後、確実に私の記憶の中に残り続ける作品だと感じました。登場人物たちの佇まい、歩き方、そして表情、そのどれもが強烈に私の頭の中に残っています。
こういう作品に時々触れないと、私のこころのどこかが、ひっそりと死んでいってしまうような気がするんです。そして吸い寄せられるように、これらの作品に向かっていってしまいます。その意味では、エドワード・ヤン監督は、私のこの志向性をしっかと受け止めてくれる監督なのです。

※ひとつ残念だったのは、やはり今回の鑑賞がVHSであったこと。画質が悪かったのが残念でした。もしこれがデジタルリマスターされて鮮明な映像で観れたとしたら、より一層、その感動は高まったのだと思います。DVD化、よろしくお願いします!!

チャーリー