ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのレビュー・感想・評価
全233件中、21~40件目を表示
夏の暑い日に冬の話
最初、時代背景が分からなかったが、ベトナムやアポロ11号の話題が出るので60年代か?と思いきや70年代初期だった。
クソ生意気な生徒と意地悪先生の裏の部分が出てきて良い感じに。
意地悪先生にも、モテキ到来かと思いきや・・・最後、冷めちゃった感じになったのが残念?
子供から見ると冷たい母親に見えなくもないが、元夫と完全に切れているわけでもなく・・・
意地悪先生の行動に敬意を表する。
あれれ
涼しい場内のふわふわクッションに一気に眠気が。ところどころ見逃してしまった…
眠気に勝てなかったのはなぜだろう。博識ハナム先生とのウィットに富んだ会話を必死で追い、物語全体の雰囲気にゆったり浸る感じではなかったからか。
安易な感動作にしていないのはわかる。でも、もう少し素直に作られてもよいかな。
私は「グッド・ウィル・ハンティング」、「今を生きる」に軍配を上げたい。
これが★5じゃないなら何が★5なの
レビュー観てて驚きました。
意外と評価低い人多い
しかもPROみたいな肩書きの人からも★5もらえないのが現状
はー
前半は丁寧に主要3人を描いていき、
その結果、後半はさりげない描写がズシンとくる
いつ涙腺崩壊してもおかしくない状況になる
あー
ほんとこういう作品が刺さらない人間であれば、
もっと人生楽だっただろうな
ゴジラ-1.0とかで感動できるなら、人生はサイコー‼️
【クリスマス休暇中に、色々有って学校に居残る事になってしまった心に痛みを抱える問題教師、問題生徒、女料理長が世代や立場を越えて相互理解し、絆で結ばれていく姿を描いたヒューマンハートフルコメディ作品。】
ー 「The Holdovers」・・・居残り組。-
■1970年。マサチューセッツ州にある全寮制のモートン名門私立男子学校が舞台。キビシクて、学校運営に忖度せずに駄目な生徒はドンドン落第させる古代史の教師ハナム(ポール・ジアマッティ)は多額の寄付金を学校にしていた議員の息子を落第させたペナルティとして、元教え子の校長から2週間のクリスマス休暇中、寮に残る生徒の監督役を命じられる。
最初は4人居た居残り生徒も途中で自宅に帰り、残ったのは再婚した母に旅行の予定を、新婚旅行に替えられてしまった素行が良くないアンガス・タリー(ドミニク・セッサ)と、息子をベトナム戦争で失ったばかりの料理長メアリー(ダバイン・ジョイ・ランドルフ)の3人だった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤は、ハナムと生徒達のおバカな遣り取りをクスクス笑いながら観賞。名門と言っている割には、居残りになった男子生徒達がおバカすぎる。空調が勿体ないので、皆保健室のベッドで寝ている。
・だが、徐々にハナムが実は生徒想いの良き教師であり、メアリーの息子を始め若者達がベトナム戦争で命を落とすことに無念さを感じている事が分かるストーリー展開に徐々に引き込まれて行く。
・ハナムは言う事を聞かない直ぐに”ちょっとトイレ・・。”と言って脱走するアンガスに手を焼くが、彼の哀しみを徐々に理解し、クリスマスの夜に彼が”ボストンに行きたい!”と言いだした事に、渋々承諾する。”社会見学”として。メアリーも途中で合流することにして。
■二人は、ボーリング場、古本市などを”見学”するが、映画を観ている時にアンガスが”ちょっとトイレ・・。”と言って脱走する。ハナムは、そんな彼を追い掛けるがアンガスから”お願い。どうしても行きたいところがあるんだ。”といつもと違う真剣な表情で訴えられ、タクシーである場所に行く。そこは、アンガスの実の父親で精神を病んだ男が入院している病院だった。
二人は、強く抱きしめ合うが矢張り父は”食事に薬が入れられている。”と言って挙動不審なまま。
がっくりするアンガスとハナムが夜歩いていると、ハナムに声を掛けて来る女性連れの男。ハナムも懐かしそうに挨拶するが、その男はハナムのハーバード大での卒業論文を盗んだお陰で今や教授になっている男だった。
アンガスが問い詰めると、ナント、ハナムはその男を仕返しで車で轢いたためにハーバード大を退学をさせられていたのである。絶句するアンガス。
ー この辺りのストーリー展開が、絶妙に巧い。再後半のハナムの取った行動原理が良く分かるからである。ー
■学校に戻ると、アンガスの母と義理の父親が憤慨して待っていた。アンガスの父が彼と会ったことで施設で暴れ、別の施設に移った事に対し。そして、校長はアンガスを退学にし軍人学校に入れようとする。
だが、ここでハナムは毅然と、”ボストンには、私が誘った。”と言い放つのである。それは、アンガスが軍人学校に入る事で戦場に行くことを阻止するためである。例え、自分がモートン名門私立男子学校の教師の座を失ってでも。
更にハナムはアンガスの母と義理の父親に言い放つのである。”何で、子供の将来を閉ざすようなことを言うんだ!”
ー このシーンは、非常に胸に響いたなあ。自分の息子の事を何も考えていない愚かしき母との対比。且つ、ハナムが元教え子の校長に言い放った言葉。(笑えたが、ちょっと書けません・・。)-
<そんな、ハナムの気概ある行動に、メアリーは優しく微笑み、アンガスは”何を言ってくれたか分からないけれど・・。有難う。”とそれまでの反抗的な態度は一切なく、ハナムと固く握手をして別れるのである。
今作は、ハナムを演じたポール・ジアマッティのハナムの長所、短所をユニークさを漂わせつつ、時に見せる毅然とした姿や、愛する息子をベトナム戦争で亡くしながらも明るく振る舞い、アンガスの気持ちを汲み取って行く様を演じたダバイン・ジョイ・ランドルフの姿が沁みるヒューマンハートフルコメディ作品なのである。>
<2024年8月13日 刈谷日劇にて鑑賞>
■2024年8月14日
評点を4.0から4.5に変更します。悪しからず。
良い映画観たなぁと劇場を後にできました
「クリスマスだから」
境遇も立場も年齢も異なる3人が、クリスマス休暇を一緒に過ごすことで、思いもよらぬ関係になっていく。
それぞれに喪失や孤独や問題があり、過去にも今にも色々ある。人付き合いも上手くないし、傷や弱みを分け合う相手もいない。
そんなどこか似たところのあるハナム先生とアンガス、そして2人の間に入り上手く調整してくれるメアリー。3人の心の距離が数日間の間に縮まっていく様が、とてもとても温かくて胸に響きます。
ただの頼まれ仕事だったクリスマス休暇の当番が、こんな展開になるなんて。でもまぁ悪くないか。
最後のハナム先生の笑顔は清々しく見えました。
良い人との出会いが、人生を変えてくれる
冒頭からノイズ&粗い画質、そういえばMIRAMAXだった。今どうなった?どっか買収した?でも古い映画ではなく最近の映画で、1970年が舞台みたいですね。
前半は特に何が起きる訳でもなく、かと言ってつまらない訳でもない。アンガスは何かと脱出を試み失敗するが、課外授業と称してボストン行きに成功。ボストンでハナム先生と遊び回る。しかし逃げ出し行こうとした所は...?
映画以前のアンガスは分からない。しかし、今アンガスに必要であったものは...。
母は予定していたアンガスとの旅行を、あっさり再婚相手と。保険を使わずに払える金を子に持たせる。そんな母親。実の父に会いたいが、今の父の姿を見ると自分の将来に不安がよぎる。
ハナム先生は自身の全てだった学校を去る。アンガスの為に全ての真実を封印してまで。アンガスは出来は悪いが将来が有ると確信しているのだろう。アンガスもハナム先生を父親的存在に思っていると思う。
近い将来、二人が再開できる事を願う。
しみじみな良作
クリスマス休暇に帰れない寄宿舎生徒達と、それを監視する教師。
見る前は学園物的に賑やかな話かな、と思ってたけど。
生徒・教師・料理長。残留組(=ホールドオーバーズ)3人がメインなので。
わかりやすかったし。
過去になにかしら闇を持つ3人が、一緒に過ごすことで。
休暇の2週間ぶつかりながらも、氷の角が取れるように。
少しずつ溶け合っていく様。
大人も子供も、同じ人間。年齢は関係ない。
休暇後はどうなるんだろう?と思いながら。
そのラストシーンがカッコ良くて。
教師の振る舞いにじんわり。
クリスマスが舞台なので、この夏に涼しくなったのも合わせて。
でもクリスマスにも、見たいかな。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「歴史とは過去を知り、今を知ること」
?(・o・)?クリスマスは家族がそろわないと イカンのけ??
キリスト教系でないと 理解がでぇーきぃーまぁーせぇーん。
日本人の お正月みたいなもんですね。
のどかな田舎の 寄宿舎 訳ありの者たちが
頑固教師との戦いで 成長するんですね。
確かに それがしも教師と生徒は戦いでした。
ちっとの悪さで「留年警告」だされたりして(笑)
思い出してしまいました。(⌒▽⌒)アハハ!
まあ友人の勧めで見ましたが「なるほどね」でした。
しかし ルシネマで見ましたが シートピッチが広くて
座席をけられる心配もなく 快適でした。
ジョークの向き先が変わっていくのが面白い。
この作品の大事な、くすっと笑えるジョークの数々。
ジョークは相手を皮肉るもので、最初はポールとアンガスの間で交わされるものの、互いにうちとけるうちに向き先が変わってくる。
レストランのスタッフや、校長に向くシーンで一気に結束感が伝わってくる。
終始ほほえましく、3人それぞれが愛らしく、楽しく観ることができた。
超新星ドミニク・セッサに刮目!
アレクサンダー・ペイン監督作品、初鑑賞。
ヒューマンドラマ映画はほとんど観ないが、これは間違いなくいい映画。
とにかく全編にわたり演出の塩梅が絶妙。
クリスマス休暇で居残りになった、問題高校生と教師、カフェテリアのおばちゃんの2週間のハートフルドラマ。
これだけだと全く面白くなさそうなストーリーだが、小気味いいセリフと演技で飽きさせない。
教師ポール役のポール・ジアマッティ、メアリー役のダバイン・ジョイ・ランドルフ、
アンガス役のドミニク・セッサ(新人!?)、三人とも役に嵌っていて、誰かか欠けると映画が成立しない。
話が進むにつれ、三人ともそれぞれ深い悲しみを抱えていることが明らかになるが、過剰に泣かせたり罵倒させたりさせないのがとても良い。
印象的なシーン
・劇中の時代に合わせて、冒頭のユニバーサルのクレジットも昔のやつ、フィルムのノイズも再現しているのがニクい。
・ラストでポールとアンガスが分かれるシーン。ポールは解雇されるバッドエンドにもなりそうな展開だが、がっちり握手して別れる、という終わらせ方がとっても良かった。
蘊蓄先生の将来に幸あれ!
ポール・ジアマッティという役者さん、Netflixで「ビリオンズ」を見て独特の魅力(Mでファザコンで上昇志向満々の暑苦しいインテリ男を好演)にハマってしまった直後だったのと、レビューの高評価に抗えずに鑑賞。酷暑の中、まさかの雪景色のクリスマスホリディものでした。それはそれでラッキー。
嫌われ者の古代史教員、夫も息子も失い悲嘆maxな黒人の調理人、訳ありホームアローン否スクールアローンボーイ。予定調和的に仲良しになっていく、単なるハートウオーミングにあらずの展開は飽きさせなかった。終盤に向かい、過去の不幸エピソードが次々溢れてきて目まぐるしさは否めなかったけれど。溜飲の下がるハッピーエンドではないけれど、先生の不本意ながらの新たな門出とプチ復讐のラストにほっこりした。止まるしかない人の方がある意味気の毒なのが世の常なので、、、。
多様性が散々叫ばれる今日なれど、比較的リベラルと思えるボストンやその周辺の人たちにとっても、日本の盆暮かそれ以上にクリスマスとそれにまつわるいろんなアイテム(キリスト教信者にとっての)は特別必須なものなんだなあと今更ながら思った、、、おっと、考えてみたら時代設定は1970-1971年でした。携帯も出てこないし、卒業生の出兵による犠牲者のの最新がベトナム戦争だったので序盤から気づいてはいましたが。そのせいで、皆さんのファッション、街並み、パーティーでの音楽、(黒人に対する差別意識)、全てがノスタルジック。これもシニア層の映画ファンにはよりウケる理由のかと思いました。
人は自分のためだけに生まれてきたのではない
こないだ鑑賞してきました🎬
堅物教師ハナムを演じたポール・ジアマッティは味のある俳優さんですね。
初老と言える年代ですが、それだけにいぶし銀ともいえる演技を見せてくれます🙂
終盤でアンガスを庇ったシーンは、ぐっときます🫡
料理人メアリーを演じたダバイン・ジョイ・ランドルフも、アカデミー助演女優賞を受賞しただけありますね。
カーティスという一人息子を早くに亡くし心に傷を負いながらも、しっかりと前を向く女性を体現しています🙂
アンガスを演じたドミニク・セッサも、なかなか良いですね。
新人さんらしいですが、ハナムやメアリーと徐々に打ち解けていく過程は違和感なく観れました👍
見終わったとき、ほっこりする気持ちになれるヒューマンドラマですね😀
このジャンルが好きな方にはおすすめです❗
全233件中、21~40件目を表示