「ベルギーのブリュッセルに暮らすシュテファン(シュテファン・ゴタ)。...」Here りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
ベルギーのブリュッセルに暮らすシュテファン(シュテファン・ゴタ)。...
クリックして本文を読む
ベルギーのブリュッセルに暮らすシュテファン(シュテファン・ゴタ)。
建設現場で働いているが、夏のバカンス期となり、工事は一ヶ月ほどストップする。
故郷のルーマニアに帰国するにあたり、アパートは引き払う。
冷蔵庫の中も空にする。
そのために残り野菜でスープをつくり、姉や友人たちに配って回ることにした。
ある雨の日、中華料理屋で中国人女性のシュシュ(リヨ・ゴン)と出逢う。
その日は二言三言交わしただけだったが、修理に出していた自動車を取りに行く途中の森で、再び彼女と出逢った。
シュシュは苔の研究者で、森中の苔の種類を調べている最中だった。
その観察にシュテファンも付き合うことにした・・・
といった物語で、これでおしまいです。
特に何かがあるわけではない。
シンプルで静かな物語。
しかし、退屈はしない。
いや、ちょっと退屈だけれど、映画の流れに身をゆだねるとある種の心地よさがある。
「苔は人間が登場するはるか昔に現れたの。人類が滅びても苔は残るだろう」とシュシュがいう台詞。
ちょっとタルコフスキーの映画のようだ。
人類最後のラブストーリー。
いやいや、そうじゃないんだけれど、そんな感じがしないでもない。
コメントする