「【"×!毒娘さん、毒娘さん。鋏の使い方が完全に間違ってます。とても、痛そうだから止めて下さい!”家庭の幸せとは何だろう、と少し考えさせられた作品。今作は、滅多に見られぬ超珍品邦画ホラー映画である。】」毒娘 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"×!毒娘さん、毒娘さん。鋏の使い方が完全に間違ってます。とても、痛そうだから止めて下さい!”家庭の幸せとは何だろう、と少し考えさせられた作品。今作は、滅多に見られぬ超珍品邦画ホラー映画である。】
■今作で、一番の悪人は誰でしょう。
私は萩乃(佐津川愛美)が結婚した篤紘だと思います。
彼は、一見好人物に見えるが、自覚なく相手を言葉で追い込んでいく輩で、前妻が焼死し、萌花(植原星空)の右手にケロイドを作った原因を作っていると思います。
故に、彼がちーちゃん(伊礼姫奈)に鋏で滅多刺しにされるシーンは、”もっと・・。”(以下自粛)と思ってしまったんだよね。萌花に背後から刺されるのも、仕方あるまい・・。
◆感想
・ちーちゃんの赤の×を顔に記した異形の姿がインパクト大である。
・ちーちゃんは、あー見えて人心操作に長けている。
ー で、以前愛する母と篤紘と住んでいた萩乃が新しく住むことになった”家”に執着する。
という事は、ちーちゃんと萌花は姉妹かな。混乱するなあ。
そして、ちーちゃんと萌花は、徐々に距離を縮めて行く。序でに言えば、萌花は実父が嫌いである。ー
・ちーちゃんが、萩乃の新居で遣りたい放題する中で見えてきた、上辺だけ幸せそうな萩乃一家の脆い関係性。
ー 萩乃は家庭に恵まれなかったせいか(と言っても、一切描写なし・・。)自己中心的な篤紘の言いなり・・。-
・ちーちゃんは、学校に通えていない萌花の事を心配するクラスメイトにも、嫌がらせどころではない、行為を行う。
ー 蜂蜜を掛け蜂を放って身体中を刺させるなんて、陰湿だなあ。-
<萩乃が徐々に篤紘の本質を見抜き、自身の考えを篤紘にきちっと伝えるようになる自己解放して行く姿を、邦画の名脇役、佐津川愛美さんが巧く演じている。
そして、ちーちゃんが篤紘をナイフでグサグサ刺した後、襲い掛かって来るちーちゃんに対し、対峙する姿もナカナカである。
萌花が施設に入れられてから、萩乃に対する言葉遣いや彼女を見る眼差しが変わったのも良く分かるね。
今作は、滅多に見られない邦画ホラーの珍品である。>