「コメディセンスが違う"(-""-)"。 オリジナルみたいな映画は二度と見られないのかもしれない。」ゴーストバスターズ フローズン・サマー とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディセンスが違う"(-""-)"。 オリジナルみたいな映画は二度と見られないのかもしれない。
1984年版のあと、この映画を観る。他のシリーズは未見。
図書館とか、ツボを押さえつつ進む。
家族。大切に思うからこその相いれなさが胸に響く。
不覚にも、ちょっと涙目になってしまった。
家族と会いたいメロディ。
家族の愛はひしひしとわかっているが、自分らしさを認めてもらえない悔しさ・寂しさに居場所を見つけられなくなっているフィービー。ギフテッドの悲哀。
そして…。
家族の再構成。
母はフィービーを守ることに必死。最初に手助けに入る。
ゲイリーの立ち位置。フィービーの気持ちはわかりつつも、母と同じように守りたい。
そして、兄も。
ベタすぎる展開なのだが、その時の母とフィービーの表情が何も文句を言わせない。
クライマックスまで来るとオチは予想できてしまう。
予定調和ではあるが、家族の物語としては満足。
魂が昇華するシーンとかでは『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』を思い出してしまい、涙目。
(映画が違うって(笑))
マシュマロマンのかわいらしさとか。
ジョン・ベルーシ氏がモデルのゴーストを始め、NYのゴーストとの再会は嬉しい。
続編のおさえどころは押さえてあり、
白人・黒人・チャイニーズ・インド系と人種への配慮もそつがない。
ガラッハを説明する砂絵のようなアニメ?は、子ども向けの話のようで、古の物語に誘ってくれて、好き。
マーレイ氏がしれっと面接していて吹いた(笑)。
とはいえ、ちょっと設定が大ぶろしきを広げすぎて、
ウィンストン氏の如何にもの、登場も興ざめ。
わちゃわちゃしすぎて、途中はどーでもよくなった(笑)。
ファイアーマスターも、もう少し笑わせてくれるかと思ったのに、
コメディ感が足りない!!!
エイクロイド氏、マーレイ氏、ライミス氏のただいるだけで、かけあっているだけでおかしみの出るコメディセンス。
モラリス氏の吹っ切れた変な奴。
そこに、ガチに演技するポッツさんとウィーバーさんの組み合わせ。
そこに、そうくるか「ぷぷっ」と言う設定、予定調和となにげのはずしの間でできた映画。
オリジナル『ゴーストバスターズ』は即興でコメディできるコメディセンスのプロ集団によって生み出された映画。
コメディセンスだけではない。『ブルースブラザーズ』でも見せた音楽センスの良さ。
だから、挿入される音楽も、CMの如く、ポップで、合いの手のタイミングがハマっていた。
今作は、コメディを演じる役者(旧作の人々)と、コメディをホースラディッシュのように付け合わせた映画。
オリジナルソングにのって、体を動かすまでにはいかない。
ちょっと物足りない。
マシュマロマンがかわいいだけなんて。ちまちま悪戯するだけなんて。初登場のインパクトはどこに行った!
家族愛には涙目になったけれど、家族の物語になっていくのか。
世界を救うヒーロー/ヒロイン物語になっていくのか。
別に、その物語って『ゴーストバスターズ』でなくてもいいじゃん。
私が求める『ゴーストバスターズ』って、絶妙なセンスのコメディなんだな。