「盛り上がらない」ゴーストバスターズ フローズン・サマー 稲浦悠馬 いなうらゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)
盛り上がらない
映画感想文 2024年 映画「ゴーストバスターズ フローズンサマー」
・なんというか普通だった。
普通な展開、観客の想像を全く超えないシーンが続く。
「悪い幽霊の中には良い幽霊もいる」とか「秘密の球に邪悪が閉じ込められている」とか、使い古された仕掛けばかりが多い。
30年前なら楽しめたのかもしれないが、今の時代では無理だった。映像技術だけは進歩したが、中身が30年以上前のノリなのだ。たぶん。
・自分は初代ゴーストバスターズを観ていないのだが
初代は「突如ゴーストが溢れるようになった街で、一般人がゴーストバスターズを結成する!」みたいな話だったんじゃないだろうか。え、違う?
本作は最初からゴーストバスターズが「普通の仕事」として存在しており、ゴーストも街にとってはありふれたものだ。
なんか盛り上がらない。生死をかけるようなピンチも甘いロマンスもない。
・予算もそんなにかけられていない気がした。
やけに人物同士の会話が多い。
巨大タイトルレベルの予算はない中でどうにかやりくりしている気がした。
目を楽しませてくれるような変わったゴーストもいない。
唯一「マシュマロ」みたいゴーストがガラスに張り付いたりするシーンだけはめちゃくちゃ可愛かったけど。
・ラスボスは邪悪な神
子供が思い描いたような邪悪な神が登場する。ありきたりな、くぐもった低い声で喋る。盛り上がらない。
そしてどの映画にもありがいな話だが、都市を凍らせるほど強大な力を持っているはずなのに何故か主人公たちと対峙する時は手をゆるめて、なかなか最大の力を発揮しない邪悪神。
最後には主人公たちのすごい武器とすごい超能力によってパワーで倒されるのだった。
盛り上がらない。
ほんそれありがとうございます。
マシュマロは1作目のラスボスが、ゴーストバスターズのメンツの思い浮かべたもので恐怖を与える的な流れで、巨大マシュマロマンに襲われた名残りです。