「盛り上がるようで盛り上がらないがまぁ良し!ただしこーわいなー、テメーは駄目だ」ゴーストバスターズ フローズン・サマー 木神さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5盛り上がるようで盛り上がらないがまぁ良し!ただしこーわいなー、テメーは駄目だ

2024年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

萌える

アフターライフの続編にしてシリーズ4作目、結論から言うとまずは地味。
レジェンドキャストの再演は前作でやったのでサプライズ弱め、まともなバスターズの活動が冒頭と終盤だけと少なくてあっさり。新登場キャラはほぼ舞台装置で物語は主人公が15才ゆえ青春全開の会話劇で大半を締める。一方でゴーストバスターズを組織スケールで描きたいのか大規模な研究施設と数々の道具が登場し別働隊の存在も示唆、ポストクレジットシーンも次回作ありきなオチで、本作は3部作の2部作目の印象を受けた---と色々文句を連ねたがその実満足はしてる。前作で気に入らなかったサイエンスジョークが消滅し一作目からのファン向け要素が多めだったからだ。

~舞台は再びニューヨーク~
主人公一家が前作の片田舎から大都会ニューヨークへ移転、したがって元消防署だったあのバスターズ事務所が活動拠点に舞い戻ったのがシンプルに嬉しい。
第一作登場の図書館とライオン像にすっかり老けた館長がカメオ出演、ビビり散らかされた図書館の女幽霊が未だにいる驚き、そんなのあったん?な地下の秘蔵書保管室での今作ボスに関する語りは歴代恒例のボス解説を彷彿させ懐かしくも惹き込まれる。そして“玉無し”ことウォルターペックが市長に大出世してて笑いそうに、憎まれっ子世にはばかりすぎだろ。40年経ってもバスターズの妨害活動に執念を燃やす様は小悪党全開で天晴、でも15才に仕事させちゃダメってのはぐうの音も出ない。

~マッケナ・グレイスの存在感~
主人公フィービーを演じる彼女はつくづく美少女だと思う。黒天パの眼鏡陰キャな役をしてるがスタイルと容姿が突出しすぎて元の美少女っぷりが隠しきれてない。役者の顔立ちに関して滅多に意識しないがクリスティーナ・リッチ以来の役者目当てで映画を見たくなる領域だ、少なくともレジェンドキャストと共に本作の集客の一助となってるのは間違いない。

以上、興行収入が良ければまた新作が出そうな雰囲気だが果たして。次はもっとゴースト退治を主軸にした話が見たい。

木神