猿の惑星 キングダムのレビュー・感想・評価
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そろそろSF原点に回帰した作品に戻って欲しい願いかな。
チョット最近思う事(余談)・・・短ヨウツベを時々見てるんやが、観た人いたかもやけど 母犬と死んだ子犬と無造作に土に埋める飼い主(多分アジア人男)そしてソレ撮ってる人の腹立たしい映像あったんよね。
飼い主が死んだ子犬を箱にも入れずに、墓穴へそのまま埋めて土かぶせてて、母犬が必死に子犬を掘り起こそうと制止するんだが、飼い主につまみ出されて、抗う事も叶わず、最後に母犬が目から涙流して号泣してるアップが映し出されてて。
メッチャ衝撃やったし超激怒したし 母犬の想いにこっちも涙したわ。
動物にも感情があるのに全く無視されてて、やりきれない思い。
人と言う者は自分の都合解釈でしか考えてない。せめて飼い犬への愛があればこんな事したり映像は撮って流れないと思うのだが。酷い世の中である。
それを踏まえて、公開初日に「猿の惑星/キングダム」を観た。
サルが地球を征服し、人類がサルに追いやられてる話シリ-ズの最新作である。
仕上がりは まずますな感じに思います。
(作品シリ-ズ)
①1968年:猿の惑星
②1970年:続・猿の惑星
③1971年:新・猿の惑星
④1972年:猿の惑星・征服
⑤1973年:最後の猿の惑星
⑥2001年:PLANET OF THE APES 猿の惑星(リメイク作)
⑦2011年:猿の惑星: 創世記(リブ-ト作)
⑧2014年:猿の惑星: 新世紀
⑨2017年:猿の惑星: 聖戦記
⑩2024年:猿の惑星/キングダム (今作)
実に長い間語り継がれて製作されてきている。
本作はKingdom of the Planet of the Apes ⇒ ”類人猿の惑星の王国”となる
初作見た時、と或る惑星に不時着したら サルが世界征服してて更にそこが地球だったって話・・・凄っごい話だと思ったけど。今や あの頃の驚きとか感動が何故か微塵も感じられないなと感じました。
・ゴリラ ⇒ 悪のイメ-ジ?世界征服者。力あるが知性はアホ?
・チンパンジ- ⇒ 一般人的、市民イメ-ジ
・オランウータン(ラカ) ⇒ 人間とサルとの中間的存在、賢い知性感情。
・人間 ⇒ 最も賢く生きるが、行いは時として愚か。裏切る。
※人が人を殺す場面があるが、遠目でみてサルがサルを征服し殺している。
※類人猿は皆英語話してるw この不思議さ。又は日本語だったリw。
今作はチンパンジ-市民のノア、そして言葉話す人間 ノヴァに焦点を当てている。見ていて 確かに世界はゴリラ族(プロキシマス・シーザー)が牛耳っているのだが、それに抗うチンパンジ-のノア。そして 更に彼ら以上に人間の地位を守ろうと画策するノヴァ。そんな感じでしょうか。
見ていて あんまり話さないけど、人間は賢いのよ!アンタらみたいな毛むくじゃらに負けるワケ無いのよ・・・そう言ってる様な振る舞い演出(画策)が いかにも”人間味”を良くも悪くも表していると思うね。
しかし、言葉は皆で通じ合えるし、勢力による場所の征服争いは起こるが 交渉は出来るだろうし、火は扱えるし、親子や友人の関係など 感情は同じだから、サルの惑星となってるけど 今のこの現代社会の縮図に置き換えられると思うわ。
ロシアにウクライナ、イスラエルにパレスチナに簡単に当て嵌められるだろうね。
・シ-ザ-の証 ⇒ ラカ ⇒ ノア ⇒ ノヴァ 渡されるのだが。何だろうなしっくり来ないのよね。
この女、絶対悪に手を染めそう。そう思えるから不思議。
最後、人間の創った砦が一旦システム復帰するが結局破壊しなきゃって事で 海洋で浸食されていく。プロキシマスは殺られて、平和に戻れる?いや そうは成らないだろう。きっと次の世界征服する者が現れてくるだろう。それがサル(類人猿)の社会だと思うのだな。
そろそろ この手のネタは飽きたと言うのが本音かな。
原点初作に戻って欲しいと願うね。
勢力争いが主で、ロマンスなど殆ど皆無だから、場内カップルや女性の方は少なく感じました。
ご興味ある方は
劇場へ。
アバターダメな人(私)猿の惑星は良かった!
猿の惑星初体験でしたが、家人に事前に簡単に説明して貰ったおかげでシーザーのこともすんなり理解でき楽しめました
開始早々感じたのはアバター感
アバターは1,2通して受け付けなかったのですがこれは初めから楽しく鑑賞できたのはストーリーはもちろん主要キャラが理性的で声と表情の感情表現が素晴らしかったからではと感じました
ツッコミ所としては、天体望遠鏡の部品?がカラカラ回せたこと
なんで錆び付いてないのん?誰か油差してたんかい!笑
(追加)シマウマと共に原住民と化した人間たちがたしか白人ばかりだったように見えたところ、奴隷に当てはめた描写が白人のみにしていたのだとしたらよかったです(黒人の方もいたらすみません)
ノアとラカが2人で過ごすシーンはさながらスターウォーズのルークとヨーダでしたしラカの表情がこの作品では最高に良かったです(喋った!?のシーンでは劇場内に笑いが起こりました笑)
鷹の歌を歌ってと所望され「僕は父ではないから…」と拒絶した後、最後の場面で力を込めて歌い始めた時の覚悟を決めた表情にはグッときました
シーザーが意外に理解的に見えましたが、そこに至るまでにたくさんの蹂躙があったのではないか?と思えた(新参のノアの母親が彼らに逆らうなと助言していたことなどから)のと、壇上で何て素晴らしい日だ!と何度も民衆に訴える所はカルト掛かっていて、初代シーザーの教えを都合よく歪めて強要しているあたりが文字で本に残して歴史を正しく伝えることと読み書きの重要さを伝えたかったのかもしれないと感じました
読書する人口が減っているとよく目にする昨今、私も意識して本を読もうと改めて思いました
続編も楽しみです!
猿知恵。
捕まるまでが結構面白かったのに。
捕まった後、受け入れてもらえるなら、ラカ何のために犠牲になったの、無駄死にじゃん。
人間要らないね。
最初の崖上りと鳥使いがちゃんと活かされてた。鳥はそうだろと思ってた。
水のシーンとか撮影大変だったろうな。ちょっと観る方も注意が必要。
大きなスクリーン、音響の良いスクリーンで観てよかった。
根っこのところでは、猿をバカにしてるよね。
前半の映像体験はよかった。後半は退屈だった・・・。
以下ネタバレ
鑑賞前日にテレビ番組の
「情報7daysニュースキャスター」で
雑草の増え方の紹介を見た。
(「情報7daysニュースキャスター」は
雑草で困っている人を取材しているのに、
雑草で困っている人と同じ画面で
ゲストコメンテーターの
ナントカクリエイターとナントカ大学の教授が
大笑いしているワイプを表示していて感じが悪かった。
MCの有名脚本家は
表情をきつくしてて対象的だった)
雑草の繁殖力の凄さを
前日にテレビ番組で見ていたため、
「猿の惑星/キングダム」に登場する
都市部のビルが植物に囲まれている背景には
説得力があり、
未知のジャングルを探検する
緊張感があった。
藤子・F・不二雄の短編漫画の「みどりの守り神」
を思い出したりしながら、
序盤は、
ゲーム「フォールアウト3」の廃墟めぐりのさらに先に進んだ
緑化された廃墟探検が新鮮な映像体験だった。
前作「猿の惑星: 聖戦記」から数世代経過した
人類の文明の遺跡である都市部が
(パンフレット880円には300年後とあった)
植物に覆われているビジュアルは説得力があったが、
後半、
人類の文明の電気製品が現役で稼働するのは、
さすがにご都合主義すぎだろうと思ってしまい、
せっかく前半の緑化された廃墟でつくられた緊張感
がなくなり、あげくのはては、
ラストでコンピューターを稼働させている人類が登場し、
メンテナンスや各資材の調達の描写ゼロのため
ここらへんの簡略化やご都合主義は
「メイズランナー」の監督らしさかな・・・
と思ったりもしました。
前半の
緑化された廃墟での高さを使った
猿アクションはハラハラした緊張感があり、
これまでの猿の惑星の中では
1番センスオブワンダーなビジュアルだなと思いました。
ボトルキャップフィギュアが懐かしい
ティム・バートンの2001年版の猿の惑星と
シーザー3部作もつまらなくはないけれど、
やはり、
猿が演技している映像より、
1968年版とその続編の
地球がこうなってしまったのか!
な驚きと戸惑いの映像体験が
猿の惑星の魅力だと思っている観客としては、
緑化された廃墟探検パートが
「猿の惑星/キングダム」の見どころだなと
思いました。
時間経過についての考証甘くない?
前作でのシーザーの死から何世代も後(あらすじ紹介なんかだと300年って言ってますが)の話という事で、色々と状況が飛んでの新作
話自体は面白い。
独裁王国を興し、他のエイプたちを支配下に置き、
失われた人間たちの科学技術を得てさらなる力を得ようとする王と、
その侵略によって故郷を奪われた一匹のエイプによる、奪われたものを取り返さんとする反逆の戦い。
そこに、実は知性を失わずにいた一部の人間たちの思惑が絡んで……
前作までの三部作では、なんだかんだでエイプにも友好的な人間の存在があったので、
予告編とかでは、今回のヒロインもその類かと思っていましたが……いやはや。
実のところ己の任務に徹し、徹頭徹尾主人公のノアを利用していただけで、
あくまでも人間たちの復権最優先の腹黒ヒロインだったとは意外でした
そして実は意外と多く残ってた知性を維持した人間たちが、衛星通信を復活させ、
バラバラに点在していた生き残りどうしで連絡を取れるようになり……という事で、
次回作以降での人間たちの反攻を予想させる結末
こうした意外性は面白かったですね。次回作以降への期待も膨らみます
ただどうしても気になったのが、人間たちの文明が滅んでからの時間経過
冒頭の朽ち果て、植物に覆われたビルの上での鳥の卵獲りのあたりでは、確かに人間たちが文明を維持できなくなってから数百年という時間経過を感じのに十分でしたが……
話が進むにつれ、
・割と綺麗な状態で残ってる書物
・ほとんど色褪せた様子のないショッピングセンター? か何かの壁の絵
・普通に部品がくるくる回るし、レンズも働いてる天体望遠鏡(本当ならサビや汚れで動かんし見えないでしょ……)
とかで違和感出てきて、王国に着くと、
・普通に知性残してローマ史教えてる人間
・普通にきれいな本棚と家具(そりゃ、あそこだけはちゃんと維持管理されてたって事なんだろうけどそれにしてもさぁ……)
・いくら地下シェルターとはいえ、最上部の天窓はガラス割れてて普通に外気(それも海辺の潮風)入って来てるのに、あまりにも綺麗に残ってるサイロ内
・普通にあっさりブレーカー上げただけで復旧する電源
・いくら地下&ロッカー内にしまわれてたとはいえ普通に機能するコンピューター
・普通に撃てちゃう銃器
そしてラストの、
普通に機能して使える記録デバイスだの、防護服だの普通に動くコンピューターだの、一見ボロいがちゃんと動くパラボラだの……
ねぇ、これ人間が文明の維持不可能になって何年経った設定なのよ?
ていうかあんな限定環境で、人類がまともに規律を保ったままン百年も集団維持できるものなの?
あらすじ通り300年経ってそうなのは最初の朽ちたビルだけで、
それ以外は一桁少ない30年かそこらしか経ってなくね? ってくらいのチグハグさ
確かに映画本編中では「何世代も後」って曖昧にしか言ってないからそこは幅持たせられるんだろうけどさぁ……
ということで、考証面でのツッコミどころが気になって気になって仕方なかったです。
単純な内容では4.5、そうした描写からのノイズで-1.0。トータル3.5ということで
猿の惑星:進化記(エボリューション)
通算10作目となる『猿の惑星』。
全てが壮大なサーガとして繋がっているのではなく、その都度その都度リセット。
オリジナル5作、ティム・バートンによるリ・イマジネーション、リブート3部作に分けられる。
本作は、シーザーの死で完結したと思われたリブート3部作最終章『~聖戦記』のその後。
エイプたち人間たちの新たな伝説が幕を開く…。
開幕はシーザーの火葬。
エイプたちの在りかたを説き、時に人間たちと対立しながらも、共存の道を模索し続けた偉大なリーダー。
伝説となり、その精神は脈々と受け継がれ…と思われたが、
長い時も何世代も流れ、300年後。
シーザーの時代でも人類文明が荒廃した後、世界は自然に還りつつあったが、本作ではさらに太古の世界に戻ったかのよう。深い森林、雄大な自然が広がる。
本当に人類が絶滅した後地球は元の大自然の姿を取り戻すと言われているが、それを描いてみせた世界観に引き込まれる。
その自然に還った世界で暮らすエイプたち。
彼らはさらに進化。高い知性を持ち、平和を愛する“イーグル族”。
“鳥使い”の家系に生まれた若きエイプのノアは、鳥使いの儀式を控えていた。
ある夜、凶暴な別種族のエイプたちが村を襲撃。長老である父は殺され、村は焼かれ、母親や多くの仲間が連れ去られてしまう。
襲撃の中一命を取り留めたノアは、仲間を救い出す旅に出る…。
今回のメインストーリーはどう展開するのかと思ったが、これでまずの方向は決まった。
旅の途中で、老オランウータンのラカと出会う。
ノアは自分の境遇と、村を襲撃したエイプたちが“シーザーの為に!”と口にしていた事を話す。
ラカから、“シーザー”とは今のエイプたちの道を拓いた伝説のエイプである事を知らされる。
シーザーを知らないノア。あのシーザーが忘れ去られた存在になっているとは…。
しかし、一部のエイプたちには神格化されている。が、存在と教えを履き違え…。
ラカは本来の正しい“シーザー伝説”を受け継いでいた。
シーザーを知らないノアは、戦争や歴史を知らない現代の若者のよう。だがそれは村で代々知らされる事が無かっただけ。
エイプたちの在りかた、シーザーの存在と教えを知ったこの若きエイプに、どんな影響が…?
さらに旅の中で、一人の人間と出会う。
人間たちはまだ絶滅していなかったが、言葉も知能も失うほど退化していた。
ノアは人間と遭遇するのは初めて。ラカはこの人間の少女を“ノヴァ”と名付ける。
二頭と一人、それとも二人と一頭の旅は続く。
その中で、実はノヴァは言葉を話せ、知能を持っている事を知る。本名はメイ。
身を守る為とは言え、騙されていた事に憤りを感じるノア。人間に対し疑心暗鬼…。諭すラカ。
メイの目的は“人類の失われた文明”。その鍵を握るあるものを探していた。
それを狙っていたのはメイだけではなかった。
再び凶暴なエイプたちが襲撃。激流の川に落ちたメイを救おうとして、ラカが犠牲になってしまう…。
囚われたノアとメイはある場所に連れて行かれる。
そこは海岸に面した凶暴エイプたちの居住地。いや、“王国”と言っていい。
ノアは母親や仲間たちと再会を果たすが、同じく囚われた他の多くのエイプたちと重労働を強いられていた。
海岸沿いにある謎の巨大貯蔵庫。人類のかつての何かがそこにあるらしい。メイはその鍵を握る。
それを何としてでも手に入れたい。この王国の王…いや、支配者。自らを新たなシーザーと名乗るプロキシマス。
プロキシマスの野望、メイの目的、そしてノアは…。
悪しき支配者に、ノアとメイとエイプたちが一致団結して立ち向かう…そんな単純な話ではなかった。
恐怖でエイプたちを支配するプロキシマス。自らをシーザーと名乗るなど傲りや憎々しさたっぷりだが、言っている事に一理もある。
人間たちは危険。信用してはならない。
また我々エイプたちを支配しようとしている。全ては我々エイプたちの為。
しかしそれは本当に、エイプたちの未来を思っているのか…? 自分と王国の為だけなのか…?
悪役面で威圧感バリバリだが、所々言葉巧みに知性も感じる。印象的な台詞「素晴らしい日だ!」と共に本作でも特出したキャラだが…、惜しむらくは地元の映画館では吹替のみの上映で力サンの声が聞きづらかった事…。
人類が退化し、支配されながらも、それに抗い対する。勇敢な人間の女性であるメイだが…、何処か腹の底が読めない。
ただ純粋に人類の失われた文明を取り戻そうと見える。世界を再び人類の支配下に…とも見える。
ノアのように疑心暗鬼。本当に信用していいのか…?
クセ者なエイプと人間に挟まれながらも、仲間の為やエイプたちの在りかた、自分自身を模索するノア。
本作は若い主人公の成長と奮闘の物語でもある。
スリリングにパワフルにエモーショナルに。
『メイズ・ランナー』の俊英ウェス・ボールの手腕も見事だが、やはり驚愕させられるのはパフォーマンス・キャプチャー技術の進化。その表情一つ、一挙一動は見てて全く飽きない。
加えて今回はさらに、水に濡れたエイプ。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』でも水中パフォーマンス・キャプチャーに挑んでいたが、濡れた体毛やその質感。驚異的…!
映画は技術の進化を見るのも醍醐味の一つだ。
技術は進化したが、一方で鈍化してしまった点も。ストーリーやキャラ。
何と言っても前3作は、シーザーの魅力とカリスマ性が素晴らしかった。それを体現したアンディ・サーキスの名演も。
今回のノアやプロキシマスだって悪くないが、さすがにシーザーほどの魅力に欠ける。劇中でなくとも、改めてシーザーは偉大な存在だった。
そのシーザーを軸に展開するストーリーも素晴らしかった。
今回も盛り上がりや面白さは充分だが、それでも前3作ほどではなく、所々腑に落ちない点も。
ノアは仲間のスーナやアナヤと共にメイに協力。貯蔵庫に忍び込む。
貯蔵庫は、人類が文明を誇ってた頃の施設。電力はまだ通り、作動させる。
そこにあったのは…
ハイテク技術や機器、戦車や銃などの武器。
これをもし、プロキシマスが手にしたら…?
ノアらはある絵本を見つける。そこに描かれていたのは、動物園。多くの動物たちや猿が檻の中に…。
協力はしたものの、再びメイに不信感を抱くノア。
一方のメイはある一枚のディスクを手に入れる。これを探していたようで…。一体、それは…?
内側から貯蔵庫の扉を開けた時、プロキシマスらが待ち伏せていた。ノアの母親や仲間たちを人質にして。
プロキシマスは貯蔵庫の中のものを我が物にしたい。
目的のものを手に入れたものの、追い詰められたメイは銃で対する。
制しようとするノア。母親や仲間も助けたい。
各々の思惑や立ち位置を貫いているようで、少々こんがらがっているようで…。
メイの奥の手でさらに混沌。堤防を爆破し、大量の海水が津波のように流れ込む。
プロキシマスの王国は崩壊。これによってノアたちもプロキシマスたちも犠牲や危機に見舞われ、人間を脅威と見なす同調性があってもいい筈だが、その混乱の中でエイプ双方は争いを続ける。
ノアとプロキシマスの決着。力で勝るプロキシマスに敗北しそうになるも、鳥使いの才を開花させ、反撃するノアの姿はクライマックスを飾る盛り上がりの見せ場の一つだが、プロキシマスは結局人間とノアたち、どちらを敵視していたの…?
ちょっと焦点がボヤけていた気もした。
気になった点がもう一つ。
『~聖戦記』から300年。ほとんどのエイプたちの思考言語力や暮らしぶりがさほど変わっていなかった事。
人類は300年の間に特に文明が驚異的に進化した。
人類は文明に、エイプたちは自然の中に特化した…とも受け止められるが、地球に育まれた生命の中で、優れた進化を遂げたのは人間なのか…?
プロキシマスが人間の遺した本で特にお気に入りなのはローマ帝国時代の話。他を支配し、争い尽きぬ。人間に代わり世界を手中にしたのに、やってる事は人間と同じで、歴史は繰り返すと言うか、皮肉と言うか…。
猿たちを通じて人類へのアンチテーゼでもある。オリジナル第一作もそうであったように。
『猿の惑星』と言えば、そのメッセージや世界観、特殊メイクや技術もさることながら、衝撃のラスト。特にオリジナル第一作は映画が続く限り永遠に語り継がれる。
今回久々に、驚きのラストが用意されている。
ネタバレチェックも付けたので、触れよう。でないと“次”に繋がらない。
闘い終え、ノアたちは村へ戻り、再建。再び平穏な暮らしを…。
そこへ、メイが訪ねてくる。別れを告げに。
エイプと人間は共存の道は無いのか…? やはり相容れる事は出来ないのか…?
こんな時、ラカなら…? シーザーなら…?
メイは旅立つ。当ての無いように見えて、目指す場所があった。
天文台。廃墟ではなく、中から防護服を来た人間が出迎えた。
中には多くの人間たちがおり、言葉を話し知能もあり、文明を築いていた頃のようなハイテク技術が動いていた。
そう。人類は退化し絶滅寸前ではなかった。かつてのまま密かに生き永らえていた。
ノアやプロキシマスらエイプたちの進化にも驚かされるが、人間たちはそれ以上。
人間は最後の一人になるまで、盲目的に種を残し、生存を求め続けるという。それも人間が人間である本能。
『猿の惑星』に於いて、新たな驚きのオチ。
メイが持ち帰ったディスクで、巨大パラボラアンテナを作動。寂れたものの、“声”を発信する。
その声に応えるかのように、何処からか別の“声”が…。
もしその“声”が、文明が滅びる前に宇宙に脱した人類たちの末裔だとしたら…?
彼らと地球で辛うじて生き残った人類たちが手を組んだら…?
ノアはスーナを連れてある場所へ。旅の途中で見つけた巨大望遠鏡。こちらも寂れてはいるが、まだ宙を臨める。
星々の大海へ思いを馳せる…。
次作は必至だろう。
宇宙規模の展開へ…?
全く新しい『猿の惑星』に期待!
その先にあるのは、共存か、また不毛な争いか、全く別の進化(みち)か…?
ハリウッドゴジラもだがCG凄いな👏
初めてこのシリーズを劇場鑑賞できました👏。
初めて「猿の惑星」をTVで観た衝撃からファンってかシリーズが好きになりすぐに初期のシリーズは制覇し(去年Blu-rayBOX購入しました(笑))、しばらくしたら新シリーズの「ジェネシス」が公開されましたが劇場に行く機会に恵まれず逃していて前作の「グレートウォー」で終わりかと思ってたからこの新作は嬉しかったです😄。
前作との繋がりは時間軸だけで何百年後の世界だから初めて観る人や前作を忘れてても楽しめました✌️。
ノアは主人公だからどこなくシーザーに似てる感じがしましたね。
個人的に楽しめたのは初期の「猿の惑星」のオマージュシーンがあった事🤭。
人間狩りのシーンはBGMまでリメイク(❓)してたのかさりげなくかかってたし、「ママ」って鳴る人形も出てたね👍感動しました🥹(笑)。
オマージュシーンが一番ではありますが、物語もダレる事なく最後まで楽しめたので良かった😄。
このままいつか本当の初期の「猿の惑星」をリメイクできる時間軸まで持ってってリメイクしてほしいです🥹、もしくは次回で地底人か核の登場か❓まだまだ続きそうで次作も楽しみになりました。
Throne
新三部作を予習してから鑑賞。若干3本目でダレてしまったので、今作は仕切り直しの1本目らしいのでナイス判断だと思いました。
序章というのもあり、派手なシーンこそ少なかったですし、上映時間の長さもあって少し助長に感じるシーンはありましたが、1本の映画としてしっかり完結していて娯楽作としての楽しさは十分ありました。
物語はシーザーからノアへと主人公交代を果たし、何世代もあとの荒廃し切った世界が舞台になっていて、その中で形成されるキングダムやそれらに関わる猿たちや人間たちをメインに描いていく作品になっていました。
登場猿たちの区別は最初はできませんでしたが、表情や声優さんの演技もあり徐々に判別する事ができました。ただそうなるとノアの主人公らしさは個人的に薄かったかなと思ってしまいました。
オラウータンのラカがとても魅力的だっただけに、早々の離脱はかなり寂しいところ。ぜひ次回作でフラッと帰ってきてくれたら…。
今作のヴィラン的存在はプロキシマス・シーザーで、シーザーめっちゃ崇拝してまっせな方で1作目のラスボスってこんな感じだなというテンプレなやつですが、底無しの悪っぽかったので、そこんとこ差別化できていてよかったと思います。
顛末はちと可哀想でしたが、ラストシーンの高揚としてはありだったと思います。
人間サイドではノヴァが駆け引きをしたり、本性を表したりと中々に展開を揺さぶってきてくれましたし、ラストの仕掛けにも強く影響していて、今後も彼女は重要になってくるなぁとなりました。
猿ならではの地形戦術を活かしたアクションだったり、猿×馬ならではの疾走感、CGとはいえ乗り方が本当にお見事で、乗馬をたまにですがやる自分にとってはあの乗り方は見習いたいもんです。
文明を活かした戦い方は既視感こそあれど、映像の凄さが先行しているのもあって概ね満足できました。
ノアとノヴァがこれからどう関わっていくのか、衰退した人間たちの中でも知能を残している人間はどれだけいるのか、戦いの行方は、猿たちの行方は、色々と惹きつける要素が多く次回作が気になる終わり方でした。
ただあと4本はちとやりすぎじゃないかな…というのが結構あります。アバターあと4本やるの!?ってほどではありませんが、3部作でまとめて欲しかったところ…。製作陣の手腕に託すしかないのでそこんとこ含め期待してます。
鑑賞日 5/11
鑑賞時間 9:50〜12:30
座席 L-7
良い
猿の惑星シリーズはマーク・ウォールバーグ主演の作品から欠かさず見てるが、全て期待を裏切ら無い内容で、ただただ脱帽。結局人間の頭脳にはかなわないと言うことなのか、だから共存出来ないと言うことなのか。続編ありきな意味深なラストだったが、人間VSエイプが期待できるかな。
決着つけるの難しそうだけど。
初代猿の惑星は忘れて観るのが良いかな!
1968のも特殊メイクが凄いことに驚いた記憶のなかでCG出来すぎで中盤まで正直ディズニーを観てる気分だったが最後まで楽しめて次回が楽しみ。初代を知っている方はリセットして別物として見ることをお勧めします。
久々に考えさせられる映画だ
まずは自然と世界観に入り込める展開に脱帽!
幼い頃に観た第1作目のラストシーンの様なショッキングな展開はないが、考えさせられるテーマが盛りだくさんで面白かったです。
1作目を観てから本作品を観た方が絶対楽しめます。
①人間狩り
②抱き上げると声を発する人形に驚く猿達
③シーザー(元祖)と人間の関係
④ゴリラ、チンパンジー、オランウータンのキャラ設定
‥まだまだあるかも‥
それより何より1作目は、敗戦国でありながら当時経済成長期にあった日本(猿)にアメリカが乗っ取られる危機感から皮肉を込めて作られた事を皆さんご存知であろうか?
今回、帝国を倒す手段に海の水が使用されたのは何故?
人間が世界に通信した時になぜ太平洋中心のレーダー地図?なのか?
また今回は“鷹“をなぜか手懐けている猿が主人公‥鷹を国旗に使用しているのは?
色んな見方があるからハリウッド映画は楽しい
圧倒的な映像
最初に見たのはチャールトンヘストン主演、特殊メイクでした。最後の自由の女神が砂に埋もれているシーンでここは地球だったのだという衝撃的な終わりかたですごく感銘受けた覚えがあります。モーションキャプチャーが開発され圧倒的な映像力が今回も発揮されたと思います。ストーリーは最後にまた猿と人間の争いが始まるのでは?という予感を残しつつ、リーダーになるであろうノアと人願のノヴァがどのように関わり、どのように両方を納めて行くのかが注目されます。猿の惑星の永遠のテーマです。
今回は1つ良かったところは台詞が短くて分かりやすかったところですね。長い台詞で字幕を追わなくて良いので画面に集中しやすかった。時として専門用語で埋め尽くされ読む間に次のシーンへと移行することもありますので今回はストレスなくみれました。しかしあの最後でノヴァが後ろに拳銃を忍ばせていたシーンからすると決して交わることのない両者なのかと思いました。
長い、だるい、弱い
良いところ
猿のリアルさと表情が違和感ない
?なところ
支配体系が結局のところな個人の腕力?そのシステムで奴隷制度は無理だろう
長い
シリーズ化したいのはわかるがそれなら各エピソードをもっと短くして先まで入れてもいい
鷲をつかって生きる部族は割とカッコいいけど、鷲が強すぎない?それって結局知恵のある生物が他の生物を支配してるという事と差異がないのでは。共生してると言えなくもないけど鷲側になんのメリットがあるんた?巣から奪って刷り込みしてる辺り一方的だなぁとしか。
言葉が通じるのがちょっと不思議。まあ、同じ語源からなら3百年くらいならありか。エイプと人間で普通に会話できるし方言もない、ような。
プロキシマスシーザーは割と理知的な支配者なので、ある意味今回の闘いでエイプの種族的敗北が決まったかもしれん。シリーズ化するなら次の次くらいで決戦が出て、この時の回想あるかも。まあ、和平して距離をとって共存が理想だけど人間には無理だろうな、よわいから。
正直、160分もいらん内容で長い。4dxで見たから寝なかったけど、そうでないならどっかです寝てたかもしれん。そもそもプロキシマスシーザー出るまで長いし、何より結局連行されて到着なら追跡行まるまる削っても話しが通じる。エイプと人間の関係構築のためはわかるが、逆に言うとそこ以外必須じゃない。
単なるエンタメ映画と思いきや、ラスト3分でこれからの壮絶なドラマが始まる感じを臭わす作品。 本年度ベスト!!
出だしから着地点が見えず(笑)
何が目的なのかも不明。
終わってみれば本作は女性のノブァが主人公だった感じ。
ノブァが過去に人間が作った軍事施設を無力化させる事と通信に必要なチップを入手するミッションみたいな感じ。
その為、チンパンジーのノアと接触して軍事施設に向かうと感じた。
映像も美しくも迫力があり素晴らしかった。
過去作に登場したシーザーの名前にテンション上がる。
もう一度、過去の作品が観たくなる。
川に流されたオランウータンがその後どうなったのか?
気になります( ´∀`)
期待以上にはならず
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」
「猿の惑星:新世紀(ライジング)」
「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」
シリーズ第4弾
個人的な感想としては(ここ重要)
シリーズコケているので(1968年のは好き)
あまり期待せずに🐒
案の定、映像は凄いけれどさほど驚きもないし
衝撃もない。
まだまだ続きそうな本シリーズは
結果、人間vs猿になって行くんだろうなぁ🤔
もう続編はなくてもいいかな。
エイプ同士の戦争映画
新章の1本目という出来。エイプを人間に置き換えると分かりやすいが、父を殺された息子が敵国を倒し部族を救う、どこかで聞いたようなストーリーだ。
新しい要素も少なく、盛り上がりに欠けワクワク感は感じられない。
猿の惑星には展開を変えることが出来る「人間」と「シーザー」という要素があるが、上手く使うことが出来なかった印象。
表情などグラフィックで魅せる部分はあるが、可もなく不可もなくといった仕上がり。
「人間」は、エイプから見て悪役の立ち位置で描かれており、行動としてもエイプに寄り添う展開は描かれない。助け合いや慈悲を持つエイプと正反対の存在として描いているのは面白い。
「シーザー」はノアがラカと共に冒険し成長する様子が描かれるが、シーザーの教えを深く掘り下げていない。あの短い旅でそんなに理解出来るのか?しかも、捕らえられてからはシーザーの教えはラストまで放りっぱなしである。
「エイプ 一緒なら 強い」を体現して、一族でプロキシマスを倒すが、シーザーの教えを掘り下げていないのでそこに感情が乗ってこない。そして「エイプ エイプ 殺さない 」はどこへ?
一族の崖登りや鷹を使った攻撃、ママと話す人形など、オマージュや伏線、メッセージを散りばめるのは良いが、淡々と物語が流れてしまったのは感情移入のしにくさから来ていると感じる。
シーザーの教えを説いて、他の部族も救う展開なら…。
とはいえ、新章に入り説明や次作への繋がりを優先してる感じもするので、次に期待か。
メイ、延いては人間の本質を巡る物語
「ノアは賢い」「プロキシマスは非道」という単純化した考えでは作品の本質を見誤ります。
まずプロキシマスについては、それぞれの陣営の立場でキャラの評価は異なるという本質を製作者側が逸らし、彼が徹底的に悪役として作中で描かれていることに注意しなければなりません。自分たちを脅かす人間勢力に与しなければプロキシマスはトレヴェイサンやメイも丁重に扱う姿勢を示しています。寧ろ自分の計画を邪魔するなら同じ人間であるトレヴェイサンですら躊躇いなく殺すメイの方がそれぞれの立場を超えた悪と言えます。
次にノアは人間文明の武器の配線を自分で修理したりラカから知識を吸収したりと賢いキャラとして描かれていますが、結局はメイに騙されています。戦いを終えたメイを改めてどういう人物か真相に迫りもしない、メイの計画を最終的に全面的に信用してトレヴェイサンを殺したことに疑問を持たないのがまさにそれです。
結局メイ、延いては人間の本質を理解していたのはプロキシマスです。そのプロキシマスをノア(より正確にはイーグル族たち)が殺したことは、エイプ陣営にとっては人間という驚異を察していた者を失うという損失です。
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