猿の惑星 キングダムのレビュー・感想・評価
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猿同士の話では、感情移入の度合いはもう一つ。やはり人間と猿の共生というシリーズに流れる主題に早く戻らないと、これまでのサーガほどのドラマが弱くなってしまいがち
名作SF映画「猿の惑星」をリブートした「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」に続くシリーズ第4弾。『猿の惑星: 聖戦記』から約300年後の世界を舞台に、新たなサーガの始まりが描かれます。
●ストーリー
前作『猿の惑星: 聖戦記』で描かれた、シーザー率いる猿たちと人類の決戦から約300年後。猿たちが旅の果てに辿り着いたオアシスから猿の文明が誕生し繁栄しますが、一方で人類は、猿インフルエンザのまん延によって退化し野生化していました。
そのなかで、ノアという名の猿が登場します。鷲を育てて猟をする猿のコミュニティーの若者で、すごく勇敢でした。
彼らの集落が仮面をかぶった猿の一団に襲われ、ノアの肉親ら一族は拉致されてしまいます。難を逃れたノアは、一族救出のため、単騎、仮面集団のキングダムをめざすのです。
キングダムの王、プロキシマス・シーザーは、失われた人類の技術から作られた武器で武装し、先祖のシーザーの教えを歪め支配していました。
旅の途中でノアは、1人だけ逃げ伸びて長老のオラウータンのラカから、その初代シーザーの本当の姿について話を聞きます。初代シーザーは人間と猿が、共存共栄できることを信じるリーダーでした。それなのにプロキシマスは、シーザーの教えてとして人間と敵対し、人間を狩ることが自分たちの使命だとまで説いていたのでした。
そんな時、ラカとノアは人間の少女メイ(のちの別名ノヴァ:フレイヤ・アーラン)と知り合い行動を共にします。その女性は野生動物のような人間たちの中で誰よりも賢いとされ、プロキシマスたちから狙われていました。
そんななか、ノアたちはプロキシマスの待ち伏せに遭い、キングダムに連行されます。そこでノアは、惑星の覇権を目指すプロキシマスの目論を知ります。彼は人間が残していったコンクリートで聳え立つ秘密基地の堅固な扉を開き、その中にあるであろう軍事技術を手に入れようと躍起になっていたのでした。その堅固な扉を開くための秘密を持っていたのがメイだったのです。そしてノアの一族が拉致されたのも扉を開くために必要な駒として駆り出されていたのです。
囚われの身となったノアは、果たして一族を解放できるのでしょうか?
●解説
知的な進化を遂げた猿と、滅びゆく人類の攻防を描いた前3部作は、実に見応えあるサーガでした。その世界観を継いだこの新作は、歴史上の伝説となったシーザー(前作までの主人公)の教えをゆがめる独裁的な支配者プロキシマスと、まっさらな心を持つノアが物語の対立軸となります。
険しい森や岩壁、廃虚化した文明を背景にした壮大なスケール感、視覚効果とアクションのクオリティーは文句なし。野生化した人類はすっかり脇に追いやられたと思いきや、終盤に意外な急展開が待ち受けます。そのスリルとともに「えっ、この先どうなるの?」という思いもよらぬ驚きが待ち受けるのです。
そのアクションは申し分ありません。冒頭のノアと仲間か鷲の巣から卵を失敬するくだりからして作品世界に引き込まれます。断崖絶壁や途方もなく高い樹に登るのですが、スピーディーでダイナミックでスリリングなことこの上ないのです。特撮の進歩は今更驚くに当たらないのだけれど、それでもリアルさに目が奪われることでしょう。
この手の作品には、現代社会の影を忍ばせるのが作り手のせめてもの心意気です。ここでは独裁者の野望をあざわらいます。
本作は、大団円の後、唐突に知的風情の人間たちを登場させ、この続きは、猿と人間の共生がテーマだとほのめかします。なにやらすっかり人間の存在を脇役に追いやってしまった今作は、続編の長大な予告編なのだといっていいでしょう。
●感想
いくら映像がリアルでもしょせん猿同士。動物園の猿山を見ているようで面白いけれども、感情移入の度合いはもう一つ。やはり人間と猿の共生というシリーズに流れる主題に早く戻らないと、これまでのサーガほどのドラマが弱くなってしまいがちです。
その中で、プロキシマスの腰巾着となってキングダムで暮らしている現実主義の人間、トレヴァサン(ウィリアム・H・メイシー)が妙にリアルです。人間の優越性などしょせん幻想という冷めた洞察には共感しました。
ところでノアの一族の名前はイーグル族といって、鷹匠の部族でした。ノアも巧みに鷹を操れるのです。冒頭なにげに一羽の鷹が狩りをするシーンから始まりますが、まさかそんな鷹が、プロキシマスとノアの最終決戦で大きな役割を果たすなんて思いもよりませんでした。たかが鷹と侮ってはいけませんぞ。🐤
新章の幕開け
★良かった点★
・過去の3作品とは一風変わり、新しい主人公であるノアが未知の世界に踏み入る冒険要素が多くなったことで、シリーズ作品としての新鮮さがあり、冒険に出るまでの展開も自然で分かりやすく、単純に映画としての没入感が楽しめたところ。
・重要な登場人物であるノヴァ(メイ)が可愛く、それでいて何考えてるか分からない感じが物語の展開に入り込む要素だったところ。
・VFXのクオリティが素晴らしくエイプが実在しているかのようで世界観に違和感なく入り込めた点。(過去作も同様)
★イマチイだった点★
・プロキシマスシーザーが思っていたより悪いエイプじゃなかった点。
もっと独裁者なのかと思いきや意外といいやつ?
知識ある人間に対してはそれなりの待遇でもてなし、
より高度な知識を得ることで、自身が築いた王国に
繁栄をもたらそうという意思を感じたため、
完全に悪者という印象を受けなかったこと。
そのためかノヴァ(メイ)やノアが行った行動を
肯定的な視点で受け止めることができなかった点に
少し物足りなさを感じてしまった。
・ノヴァ(メイ)がいいやつかと思いきやエイプに敵対する人物だった?本当の目的がわからなかった点。
・ラカがあっけなく居なくなったのが残念な点。
★総合評価★
良い点悪い点それぞれありましたが、個人的には過去作同様に楽しめました。過去作を見てるとより楽しめますが、今作から見始めても入り込めるような物語だったので、その点は非常に良かったかなと思います。
疑問が残る点はいくつかありましたが、おそらく続編ありきで作っているはずなので、今後に期待したいと思います。
ノアがラカの教えで一度はノヴァ(メイ)を信用する立場になるものの、エイプの生い立ちを知り、ノヴァの行動を目の当たりにすることで、次第に信用できなくなってしまうところも今後の物語に影響するポイントだったかなと思います。
ノアは共存は大事だと言いつつも、最後にはラカからもらったペンダントをノヴァ(メイ)に渡したあたりが、人間を信用できない=対立する行動の現れなのかなと思いました。
最後にノヴァとノアにそれぞれシーンが映ったことでこれから人間とエイプが共存する道を行くのか、それともまた対立してしまうのか、どちらを選択するかが今後の物語の大きなテーマになりそうな気がします。
なんて素晴らしい日だ!
新3部作から7年!猿の惑星待望の新作!
シーザーの死から何世代も経った後の世界!
主人公のノアは、イーグルというチンパンジーの部族でシーザーのことなどは全く知らず、人間は野蛮で盗人なので見かけたら追い払うぐらいの存在で平和に暮らしてた。
そんな中、一人の人間の女の出現で、村はプロキシマスシーザー率いるボノボとゴリラの一族に焼き払われ、父は殺され、部族猿はみんな連れ去られてしまう。
一人残されたノアは、みんなを救いに行く途中、同じくプロキシマスに仲間を殺されたオラウータンのラカそして、言葉を話す人間メイと仲間に。ラカはシーガーの真の信奉者。人間と猿が手を取り合いより良い国を築けると信じている。
しかし、抵抗虚しくラカは死に、メイとノアは捕まってしまう。
連れて行かれた先はプロキシマスシーザーのキングダム。
そしてプロキシマスシーザーは人間の遺物のサイロを開け、知識を得ることに躍起になっていた。
メイはこの知識が猿の手に渉ることを恐れて、プロキシマスシーザーに使える人を殺し、ノアたちを利用してでもその知識を爆破させることを選ぶ。
メイを信じていたノアは、メイが仕掛けた爆弾で防波堤が壊れ、猿たちが海に呑まれるの目の当たりにしシーザーの教えが果たして本当に正しいか疑問になる。
プロキシマスシーザーは倒し、村に帰るが訪ねてきたメイに疑問を投げかける。
地球の全て人間のものなのか?
猿は言葉を話す前に戻れてというのか。
その後、メイは要塞に隠れる人間たちにサイロから取ったものを渡し、人類は再び衛星を使い交信を始めるーーー
ハッピーエンドだけど、今回も猿の惑星は本当に考えさせられた。
人間以外の知的生命体が現れた時、人類は共存なんてできるのか?欲張りな人類は戦争という道しかないのだろうか。
プロキシマスシーザーの人間は信用ならないという言葉が本当に心に残った作品だった。
エイプたちに感情移入!
の惑星聖戦記から7年ぶりの新作。
久しぶりすぎて復習してから鑑賞しようか迷いましたが、シーザー亡き後、300年経過した世界の話と聞いて復習無しで望みました。
正直まだ作るの?って気持ちもなきにしもあらずでしたが、始まって10分足らずですっかり世界観に没入。
エイプ達はより知恵がつき、集落を築き家族と共に幸せに暮らしている。人間達は言葉を失い、数も減り、もはや希少生物となった世界。
猿が支配する初代の猿の惑星の世界観に近づいた感じで、所々で初代を思わせるシーンも。
とにかく映像が美しく、次々に場面展開していく中で、失った文明の痕跡を残した壮大な世界観が素晴らしかった!
そして、表情豊かに生き生きとしたエイプたち。始まった段階では見分けもつかないエイプたちですが、それぞれ個性豊かでそんなエイプ達に感情移入してしまう。
特に主人公のノアは、力も弱く頼りないところがあるが故に応援したくなる。
ストーリーとしても、最初から最後まで緊張感溢れる展開に中だるみするスキが全く無い。
猿の惑星を知らないと敬遠してしまいそうですが、意外と万人受けする作品だと思います。
個人的にはかなりオススメですね☺✨
今回のラストもなかなか考えさせられる結末でした。
人間とエイプ、どちらが悪といった見せ方はしていない分、余計に現代の社会問題に通ずるリアルさを感じました。
きっと新章として、ノアとノヴァを中心とした続編が作られそうな感じですね。
言われているほどシーザーは悪ではなかった!
とんでもない!
最低の悪は、ノヴァであろう!
そんな混乱をさせるほど、
ストーリーの出来が悪く、緊張感や高揚感に乏しい画面に落胆してしまった。
また、このシーザーは下記ほどの悪ではなく、悪が不発で伝わらなかった。
[強烈キャラ]
このプロキシマス・シーザーを観るだけで、
映画館へ行く価値がある…映画史に刻み込まれる“暴君”が爆誕した!
世界中の観客を狂わせる傑作には、大暴れする悪のカリスマがいるもの。
例えばロキ、サノス、ダース・ベイダー、ヴォルデモート、ジョーカー、両面宿儺、鬼舞辻無惨、フリーザ、カイドウ、鶴見中尉、キング・ブラッドレイ、クッパ、ゾーマ、セフィロス…これらと並ぶほど魅力がぶち溢れているのが、
本作のプロキシマス・シーザーなのだ。
もし、ノヴァがさらなる大悪の主役となるなら続編を見てみたい。
(o^^o)
猿の惑星 キングダム
劇場公開日:2024年5月10日 145分
名作SF映画「猿の惑星」をリブートした「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」に続くシリーズ第4弾。
300年後の地球。
荒廃した世界で人類は退化し、高い知能と言語を得た猿たちが地球の新たな支配者として巨大な帝国「キングダム」を築こうとしていた。
若き猿ノアは年老いたオランウータンから、猿と人間の共存についての昔話を聞かされる。
ある日、ノアは人間の女性と出会う。その女性は野生動物のような人間たちの中で誰よりも賢いとされ、猿たちから狙われていた。
彼女と一緒に行動することになったノアは、本当の人間を知るうちに、キングダムに違和感を抱き始める。
「To Leslie トゥ・レスリー」のオーウェン・ティーグが主人公ノアを演じ、
ドラマ「ウィッチャー」シリーズのフレイヤ・アーラン、「ファーゴ」のウィリアム・H・メイシーが共演。
「メイズ・ランナー」シリーズのウェス・ボール監督がメガホンをとった。
猿の惑星 キングダム
劇場公開日:2024年5月10日 145分
300年過ぎて、以前よりも言葉や道具を使えても、リアクションが全部...
ほぼ猿
成長と進化の物語
正直な気持ちを告白すると、予告を観た時点で私の期待感はかなり薄かった。某恐竜映画シリーズがただのモンスターアクション映画に成り下がっているように、「猿の惑星」シリーズも大味なアクション映画になっていってしまうのかなぁ、という悪い予測しか感じなかったのだ。
結論から言うと、「猿の惑星/キングダム」は予想より遥かに面白く、猿が人間を支配する世界観の中で、「進化とは?社会とは?」を問いかける哲学的要素を失わず、新たな主人公として登場したノアの成長の物語でもあった。
1968年のオリジナルや、2011年公開「創世記」からの3部作を観ていなくても大丈夫だが、作中で語られるシーザーの存在や、オリジナルを思わせる海岸のシーンなど、シリーズへの愛とリスペクトを感じさせる作りも好感が持てる。
また、今作はエイプの主人公ノアの他、ノアと行動を共にする事になる人間の少女、という二人の視点を持って映画の世界を捉えることが可能だ。
エイプの社会、エイプの文明、エイプの考え方が前作から300年ほど経過した今作の世界でどのように変化し、進化し、分化していったのか?という面も興味深いが、人間の少女の視点が入ることで、退化し野生化した人間への目線が一層もの哀しく感じられる。
それでも主軸になっているのは、エイプの青年ノアの成長と進化の物語だ。「猿の惑星:創世記」を観ている身としては、ついついエイプをシーザー基準で考えてしまうが、シーザーはかなり特殊な状況のエイプだし、人間が栄華を誇った時代の文明水準を経験したエイプである。
対してノアは、人間文明と訣別し、更に独自の文明を築いたイーグル族の青年だ。彼はイーグル族の文化しか知らず、事件をきっかけにそれが世界の全てではないということを知り、成長の中で自分とは全く違う他者へ寄り添うことを学んでいく。
私は鑑賞中全く思い至らなかったのたが、一緒に観に行った旦那は「ノアは何度も何度も落ちるシーンがあるけど、それでも登り続ける。進化っていうのは、先人の置き土産をそのまま頂いて達成するものじゃなくて、自分で何度もチャレンジして達成することなんだっていうメタファーなんじゃないかな」と教えてくれた。
そう考えると、旅の中でオランウータンのラカが道すがら話していたことも納得がいく。「人間は足で物を掴めない。だから木から落ちた時、足でぶら下がることが出来ない。二本の手しか掴まれない人間より、四本で掴まれるエイプのほうが対処しやすい」というようなことだったと思うが、それは失敗に対するスタンスの話なのだ。
なるべく多くの手段や、違う道筋、第二の目標を持っていたほうが、いざ失敗したり頓挫した時切り替えやすい。「必要ない」と切り捨て過ぎた場合、リカバリー出来ずに奈落の底に沈むことになる。
更にそこから考えられるのは、今現在の世界での人類の進化も「選択と集中」から「多様性」の社会ヘの変革の時期に来ているということである。
産業革命以後、効率化を突き詰めて発展してきた人類社会だが、行き過ぎた効率化は「最強コスパ」や「タイパ至上主義」のようななんの面白味もない正解のみを求める姿勢を生みだし、しかも大多数が盲目的に追従するどうしようもない閉塞した時代へと突入した。
だが地球に住んでいる限り、一点のみを極めた究極の生活は安泰ではない。気候変動や地殻変動、未だ人類がコントロール不可能な領域で変化が起きた時、我々を救ってくれるのは第二、第三の選択肢だ。
その為に、多様性は常に必要なのだ。多様な生き方が許容され、「正解」ではない生き方をしている人々が存在するからこそ、そこから学び、新しい生活のヒントを得ることが出来る。
エイプにはチンパンジーもオランウータンもゴリラもいる。「一緒なら、強くなれる」という言葉は、単なる頭数の強さではなく、他社へ寄り添い他者を尊重する多様性への希望の言葉なのである。
世界観は違って感じたが
豚の惑星‼️❓動物王国の未来やいかに‼️❓
ドルビーアトモス、東宝最大画面で鑑賞。
前半、何の動物番組ですかと思わんばかりの、猿世界の日常で、寝落ちしそう、もうあかん。
最後の半時間が、ようやく猿の惑星、スリリングで、最後には意外な出来事が。
でも、ヒロインの人間女子が素晴らしい、容姿も演技も素晴らしい。
元々かなり非科学的な内容だけど、今回はリアルに寄せようとするところは好感度が高い。
余談ですが、進化的には、人間は猿より豚に近いことが、最近、判明した、だから、代替的処置として人間に豚の臓器が移植されている、のだ。
横道に逸れたが、どうして本格的な映画に出来なかったのだろうか、多分、予算の都合だろうか。
最後の半時間は、名作映画でした🎞️🎟️ありがとうございます😊😭
この先、映画はどう進化するのか。
それぞれに正義あり
過去作に比べて最高のエンターテイメントに仕上がっていますが、ストーリーは少々薄味。もう少しドス黒いヒトと猿の関係性を求めていたのかもしれません。
しかし、突きつけるテーマは深く答えが見つからずモヤモヤ。
牧歌的な猿社会、猿キングダム(王国)、正体不明のヒト社会。
3つの社会を対比して、どの組織に共感できるかと問われた。
キングダム(王国)は悪なのか。No.多少荒っぽい手を使うがそれは人類も辿ってきた道のり。対して猿の牧歌的な村社会も、そんなにお気楽で良いのか。ヒト社会も、未だ御先祖様の栄光にすがりついている。
それぞれに言い分があり正義もある。過去作のテーマであった核兵器批判や人種間差別、動物擁護などに対し、今作はどこに軸足を置けば良いのか。
悩ましい。
一晩眠って、明日もう一度考えてみよう。
イケメン猿バトル(T_T)目新しさはあまりなし
前半のモンキーバトルアクションは迫力ありワクワクしましたが、シナリオはどんでん返しや驚きはあまりなく残念。
オランウータンはやっぱり可愛(笑)🦧
今までが結構面白かったので、期待しすぎたかな。
次回が心配
あれから56年、進化するCGにただただ感動
小学生の時にチャールトン・へストンの猿の惑星を観て大興奮し、学校でそのすごさを言い触らしクラスに一大ムーブメントを巻き起こしました(懐かしや)。早川書房の原作まで買って読んだほどです(結末違うんだよね)。それから56年という歳月が流れ、今日はCGの進化っぷりにただただ感動させられました。56年前もエイプ達の自然なメイクには驚かされましたが、人類の進化はまだまだ止まらない。この映画でのエイプの表情など、何から何まで自然で、彼らのそれぞれの個性まで伺え、知性あるエイプのリアル感は半端ない。また、エイプ達が飛び回る山々や断崖絶壁の迫力と美しさにも心を奪われました。これもリアル。
ストーリー?普通に面白かったかな。人間とエイプとの共存は可能かと問われれば…難しいだろうね。
「猿vs人間」の逆転を普遍的に描いた《文明批評的傑作》
上質な映画。とても良かったです。
「猿の惑星:聖戦記」で死んだリーダー・シーザーの火葬から始まり、
300年後に遡ります。
衝撃的なラストと盛んに煽っていますが、
1968年の「猿の惑星」を超える衝撃はもはや無理ではないでしょうか?
ラストは西暦何年?
途端にSFが前々前世的に変わり
時代が後退したのか進行したのか分からない意味での衝撃はありました。
そして、
映画のテーマが「クワイエット・プレイス」の、
【音を立ててはいけない】設定と、
【言葉も考えることも奪われた人間】・・・
「猿の惑星」のラストとも近いシーンがみられ、
微妙にクロスオーバーしてる気がするのは、
私だけ・・・でしょうか!
少女のノヴァはやはりずる賢い人間の一味でした。
「野生のエルザ」ではなかったですね。
「猿の惑星」第一作は1968年。
知的で二足歩行に洋服を着た猿は、言葉を話します。
その惑星に不時着した宇宙飛行士のチャールストン・ヘストンは、
捕らえられて、小突き回され裁判にかけられる。
そこには白人女性が1人いて、その女の名前はノヴァで、
ノヴァは話せない人間だった。
(ノヴァは「猿の惑星」のシンボル的名前でシーザー同様に継承されている)
ノヴァを白い馬の後ろに乗せて新天地を求めて
チャールストン・ヘストンがたどり着いた場所。
そこには横に倒れて朽ちた「自由の女神」の上半身が!!
そこは【地球】だったのです、
というラスト!!
第一作から引き継がれているのは、
「猿と人間の立場の逆転」
新薬で変異した知能の高い、話せる、文字も読める、教養もある・・・
猿たちのリプート3作品。
「猿の惑星:創世記:新世紀:聖戦記」
この3作品はかなり難しくて頭が痛くなりました。
今作はその300年後の設定。
猿の王国=キングダムの王様・プロキシマム・シーザー。
海辺にテントをたくさん張った万博のパピリオンみたいな王国を築いて、
独裁者として君臨している。
カリスマ性があり、
「ワンダフル・デー」と演説する姿は某元大統領を彷彿させる。
そんなにむやみやたら殺さたない。
残虐性はほどほど。
この映画の主役はイーグル族の若きリーダー・ノア(オーウェン・ティーグ)
心優しきノアは瞳だけで感情を表現する。
時に涙ぐみ、悔しさに歯噛みする。
親想いで仲間思い。
父親の族長から「絆の日」に後継者として指名されるはずだった。
所がキングダムの王様・プロキシマム・シーザーの軍団が、
《鳥の巣状》に空へと築かれた木々の山々を根城とするイーグル族
を急襲する。
その村を焼き払い、ノアの父親の首長は殺されて、兄弟姉妹・
恋人まで連れ去られる。
運動能力と跳躍力に優れたノアは、1人だけ逃げ伸びて長老の
オラウータンのラカから、昔、昔、存在した人間の科学者に愛されて育ち
野生に戻り猿たちのリーダーとなった《初代シーザー》の話を聞く。
初代シーザーは人間と猿が、【共存共栄】出来るの信じるリーダーだった。
そんな時、長老とノアは人間の少女ノヴァと知り合い
行動を共にする。
人間族が退化して話せない、読めない、原始人化した中で、
猿ウイルスに侵されなかった生き残りのメイ
(フレイヤ・アーラン)
彼女は高い知能と【ある秘密】を握っていた。
メイは本能的にノアを信頼してラカと仲間になります。
この映画「キングダム」では、人間はネアンデルタールの原始人です。
猿の長プロキシマス・シーザーは高度の文明を持つ
「キングダム」を海辺に築いている。
しかしその奥の方にコンクリートで聳え立つ【箱】があるのです。
それこそ退化して死に絶えた人間の置き土産。
シーザーが家来を使って力任せに引っ張ろうと、爆破しよとしても
びくともしない。
しかしノヴァ(メイ)はそこの場所の秘密を知っています。
ノヴァの一言、
「本が見つかれば、」
「全てを元に戻せる」
意味深ですが、ここだけネタバレせずには伏せておきます。
私が通うTOHOシネマズすすきのは、Dolby cinemaでの上映でした。
音響そして精緻な映像美に没入間は半端ないです。
集中できます。
涙ぐむノア。感情豊かで優しい真のリーダー。
イーグル族の名は鷹(イーグル)から来てて鷹を育てて、海や川から鷹は魚を
捕獲してきます。
それを干したりして食糧にしているし、鷹のリーダーのイーグル・サンは
ノアのお父さんの守り神。
ラストでイーグルたちが、とてつも無い大きな働きをするのも見事でした。
「猿の惑星」
人気シリーズで10作品目。
私は一作目を復習してリプートの3作品は見てますが、
今回「猿の惑星:聖戦記」を復習しました。
モーションキャプチャーのキャストは目と顔の表情で全てを表現。
猿の動きで表現する人気シリーズです。
ラストまで観てジーンと胸が熱くなり、高揚した満足感に包まれました。
ちょっとだけ、芸術作品に浸った気分になる映画。
猿は猿のテリトリーを守り。
人間は人間のテリトリーを守り、
決して侵害せずにいれば、
【共存共栄】は成り立っと思いました。
そして、
続編も見たいですね、
衝撃のラストシーンのつづきを!!
「猿の惑星」シリーズが56年も続いていることは
今も新しいテーマ・・・
考え方、民族、肌の色の違う人間そして、【動物】
も含めて、共生出来るのか・・・
それを追求しているのが胸を打つのかもしれません。
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