「前半の映像体験はよかった。後半は退屈だった・・・。」猿の惑星 キングダム idwebさんの映画レビュー(感想・評価)
前半の映像体験はよかった。後半は退屈だった・・・。
以下ネタバレ
鑑賞前日にテレビ番組の
「情報7daysニュースキャスター」で
雑草の増え方の紹介を見た。
(「情報7daysニュースキャスター」は
雑草で困っている人を取材しているのに、
雑草で困っている人と同じ画面で
ゲストコメンテーターの
ナントカクリエイターとナントカ大学の教授が
大笑いしているワイプを表示していて感じが悪かった。
MCの有名脚本家は
表情をきつくしてて対象的だった)
雑草の繁殖力の凄さを
前日にテレビ番組で見ていたため、
「猿の惑星/キングダム」に登場する
都市部のビルが植物に囲まれている背景には
説得力があり、
未知のジャングルを探検する
緊張感があった。
藤子・F・不二雄の短編漫画の「みどりの守り神」
を思い出したりしながら、
序盤は、
ゲーム「フォールアウト3」の廃墟めぐりのさらに先に進んだ
緑化された廃墟探検が新鮮な映像体験だった。
前作「猿の惑星: 聖戦記」から数世代経過した
人類の文明の遺跡である都市部が
(パンフレット880円には300年後とあった)
植物に覆われているビジュアルは説得力があったが、
後半、
人類の文明の電気製品が現役で稼働するのは、
さすがにご都合主義すぎだろうと思ってしまい、
せっかく前半の緑化された廃墟でつくられた緊張感
がなくなり、あげくのはては、
ラストでコンピューターを稼働させている人類が登場し、
メンテナンスや各資材の調達の描写ゼロのため
ここらへんの簡略化やご都合主義は
「メイズランナー」の監督らしさかな・・・
と思ったりもしました。
前半の
緑化された廃墟での高さを使った
猿アクションはハラハラした緊張感があり、
これまでの猿の惑星の中では
1番センスオブワンダーなビジュアルだなと思いました。
ボトルキャップフィギュアが懐かしい
ティム・バートンの2001年版の猿の惑星と
シーザー3部作もつまらなくはないけれど、
やはり、
猿が演技している映像より、
1968年版とその続編の
地球がこうなってしまったのか!
な驚きと戸惑いの映像体験が
猿の惑星の魅力だと思っている観客としては、
緑化された廃墟探検パートが
「猿の惑星/キングダム」の見どころだなと
思いました。