劇場公開日 2024年5月10日

「色彩までリスペクトしていた。」猿の惑星 キングダム 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5色彩までリスペクトしていた。

2024年5月13日
iPhoneアプリから投稿

観る前の予想とちょっと期待。

予想。

エンターテインメント作品としては良くできていて、
合格点の水準。
(半年後には内容すら記憶にない一般的な娯楽作品)

ちょっと期待。

旧シリーズのような、
哲学的命題とはいわないまでも、
社会的なインパクトはありそうなおもしろいアイデアも期待はしてないが、
バートン版のリンカーンくらいの最低限のアイデアは盛り込んで欲しい。

多分。

旧シリーズの征服、最後を、
技術的アップデートしただけの、
新生シーザーの誕生から覚醒以降のキングダムまでの子孫を描いただけの作品。

結果。

征服→新→続→マイネームイズテイラー→ボネガット→フランク・ギャラガー・・・ターミネーターか!

リスペクト音楽、
リスペクトカットの多用、
アングル、美術、
カラコレまで当時の20世紀フォックススペクタクル作品風に合わせていた。

福音書からのイーグルは、
今更構わないが、
聖なるセリフが、
ロ〜イヤ〜ルチーズを、
何度も思い出させて笑ってしまった。

偽シーザー、プロキシマスの声が、
サミュエルLジャクソンに似てるどころか、
パルプフィクションの、
セリフ回しに寄せてないか。

脱線、
スリーパーホールドは、
本作のように、
ちゃんとヨリでみせるのが好ましい、
タップまでにしたのか、
落とすところで止めたのか、
仕留めたのか、
明確に表現したうえで、
その意味は解釈は観客に任せますが、
好ましい。
(演奏しない音楽、真っ白なキャンバス、
白紙の文章、それならそれのやり方がある)
戻線。

ターミネーターくらいまでは、
この、
つづく、
のパターンは悪くなかったが、
まんまですかー、、、、。

ラ・マルセイユが映画でよく使用される、
一方、
香港で歌唱禁止がタイムリー、
このシリーズにも影響していくだろう。

でも次回も観に行くんだろーなー。

【蛇足】
シナリオ打合せの時に、
フィクションの嘘の範囲の話題になると、
必ず猿の惑星を例に出していたO監督。

英語で話している時点でそこは地球。

蛇足軒妖瀬布