あまろっくのレビュー・感想・評価
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生きるとは誰かをまもること。
江口のり子と中条あやみの掛け合いが秀逸。
生きるということは、誰かをまもるということ。
それは家族であり周囲の人々であり、たとえ一人であってもまもることができれば、それは生きた証になる。そしてどうせ生きるなら楽しく過ごした方がいい。
あまろっく…どこにでもいる人々、いなければいけない人々。尼崎という町を舞台にした脚本が素晴らしい。
生きることに悩んている若い人たちに鑑賞してほしい。
中条あやみの関西弁
ほのぼのムードからのあまろっく感
鶴瓶か、なんか重宝されてますよね。そんなに演技が上手いとは思えない...
見どころは中条あやみと江口のりこの舌戦。終劇8分前に泣けるシーンがある。 佐川満男はこの作品が遺作となった。ちょっと評価はあまくなっているかもしれないが、満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
動画配信で映画「あまろっく」を見た。
2024年製作/119分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2024年4月19日
江口のりこ(優子)(兵庫県飾磨郡)44才
中条あやみ(早希)(阿倍野区)27才
松尾諭(兵庫)
中村ゆり(寝屋川市)42才
中林大樹(南雲広樹)(奈良)39才
駿河太郎(西宮市)46才
紅壱子(大阪市)
久保田磨希(京都)
浜村淳
後野夏陽(幼少期の優子)
朝田淳弥(大阪市)元関ジャニJr
高畑淳子(香川県)70才
佐川満男
笑福亭鶴瓶(優子の父)
中村和宏監督といえば「酔うと化け物になる父がつらい」(2020)がある。
まだ見ていない。
キャストは関西人で固めた感じである。
優子は39才で未婚。
京都大学を卒業し、
東京のコンサルタント企業に勤務。
非常に優秀だったが、人当たりが強く、
パワハラや協調性のなさでリストラの対象になってしまう。
父がひとりで住む尼崎の実家に帰郷した。
しばらくして父は市役所勤務で20才の早希と再婚すると言い出した。
早希は明るく外交的で思いやりがあり優しい。
優子とは対照的だった。
優子は早希を受け入れられず困惑する。
3人での生活を優子は息苦しく感じた。
上映開始から41分後に悲劇的なことが起こる。
(マジかよこれ)
早希は優子のために見合いの話を持って来るが、
その気のない優子は相手の写真を破ってしまう。
その相手は海外駐在から戻って来た南雲広樹で、
偶然、優子とは京都大学の同級生だった。
南雲は優子のことを当時から好意を持っていた。
見合いは行われなかったが、
2人はうどん屋で偶然再会したことがきっかけで交際が始まる。
見どころは優子と早希の舌戦。
終劇8分前に泣けるシーンがある。
佐川満男はこの作品が遺作となった。
ちょっと評価はあまくなっているかもしれないが、
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
3人の、結婚式…ですか…
基本的には物語としては面白い。
しかし、
どうしても漫画チックな設定を「難あり」と捉えてしまう。
さて、
あまろっくの意味は最初に提示される。
閘門というものの役割と父竜太郎がそれを自分自身に例えていた想い出が、主人公優子の中で現実化していくのが、この物語だ。
いつもどこでも常に優秀さを発揮していた優子
突然のリストラに理不尽さを拭えないまま帰省
しかし同級生によって自分は「いつも輪を乱す子」だったことを知る。
初めて感じた自分の欠点
それに加え、父の突然の再婚によって生活環境が変化する。
しかも相手は若干20歳
「赤の他人」との生活
それが1か月しかたたない間に起きた父の死
居心地の悪さと益々明るみになっていく自分の欠点
優子の生活に起きたこの大きな出来事と彼女の葛藤と選択がこの物語の見どころだ。
しかし、
どうしても20歳の娘との結婚は漫画でしかなく、どう考えても現実味がない。
この大胆な設定に普遍的ともいえる言葉によってプロットが押し込まれる。
それが悪いとは言えないが、最後の3人の結婚式だけはどうしても合点できない。
紆余曲折を経て、優子とサキはお互いが家族として受け入れ合う。
ここまでは問題はない。
「人生で起きることは何でも楽しまなければ」
この言葉がこの物語の主軸
優子はサキに、実家と工場を売却したお金で子供を養えばいいと考える。
優子の言ったようにサキはまだ20歳だ。
父との結婚が如何に大切な想い出であっても、彼女にはまた別の新しい人生を作る機会が十二分にある。
しかしサキの気持ちが近松家に留まってしまうのは物語上、まあ、致し方ない。
父の、誰にでもあるような口癖「オレはこの家のアマロックだ」
その意味を、ある意味優子の勝手な解釈で意味付けしたのも、まあいい。
ナグモヒロキが会社を退社し、好きになってしまった優子の会社の従業員となったのもよかった。
でも、どう考えてもサキがウェディングドレスを着るのは「?」でしかなかった。
人生で起きたことを楽しむなら、サキは十分に尽くしたように思うし、今後の自分の人生を想像し創造することこそ、竜太郎も望んでいるのではないだろうか?
しかも式場に飾った写真は竜太郎と母愛子の写真だ。
優子とサキの家族になった道程は、それなりに深い人間関係と葛藤と赦しがある。
それは、式場にいる人に話しても中々理解するのは難しいと思う。
つまり皆式場で「?」に包まれてしまうはずだ。
また、、
新婚の二人の様子がサキに何らかの心的変化を与えるのは容易に想像できる。
優子とサキが家族になったのは素晴らしいことだ。
でもまさか、近松家で3人と赤ちゃんが一緒に生活するわけではないだろう。
誰が聞いても「それ絶対ヤバいやつ」だ。
結局近松家にはサキと赤ちゃんだけが住むことになれば、サキは文字通り娘を嫁に出す親の寂しさを味わうことになる。
すべては優子が父の口癖に理由付けした「これからは私がアンタらのアマロックになる」ことになったのだ。
ただこれは、新しい人間関係のひとつの例である。
例であることであれば、それはそれ。
尊重できないわけではない。
しかしそこまで理解した上での作品ということがどうしても「難あり」と感じてしまう。
江口のりこさん最高!
素敵な人情喜劇
NHK朝の連ドラにも良い
⭐︎4.2 / 5.0
どこかテレビドラマっぽいストーリー
配信(Unext)で視聴。
笑福亭鶴瓶と江口ともみの共演はどうかなと思ったが
意外と波長が合っていた。
ただ、観ていると現実ではあり得ないストーリー。
よくある出来事だし、平凡。
どこか某国営放送のドラマかと思ってしまった。
何事も楽しむべし!!
中村ゆりさんのファンなので鑑賞しました。年を重ねるほどにいい感じになりますね。
おっと、それはさておきレビューですが、出演者が鶴瓶師匠をはじめ、関西人ばかりで自然な関西弁の会話がほんわかとさせます。 私も大阪人、周りの観客も関西人、自然と笑いと涙が。映画館が観客の笑いに包まれるって初めてです。上質な新喜劇を見ているかのよう。
中条あやみが気の強いキャラなので、同じキャラの江口のりことの掛け合いも面白く。
江口のりこの婚約者(中林大樹)がとても良い人だったので可哀想と思っていたら最後にどんでん返し、みんなハッピーエンドで、めでたしめでたし。
ただ、最後の震災の実映像は不要だったと思います。それまでの映画の世界から現実の世界に引き戻されてしまいました。
それでも内容が良いので星5つです。
人生に起こることは何でも楽しまな!
それが良い結果を呼ぶのだと思います。
映画を観て何かを学んだり、感動する事に疲れた時に
尼崎で生まれた女
半世紀近く前に流行った歌に、「大阪で生まれた女」という歌謡曲があります。大阪で生まれ育った一人の女が、大阪への強い愛着と、上京する恋人への恋慕の板挟みの中で、悩み抜いた末に大阪を出ていく決心をする、哀愁に満ちて切々と訴えてくる名歌です。
本作は、いわば「尼崎で生まれた女」の東京に行った後の続編を、尼崎愛に満ちて描いた映画といえます。
人物はややローアングルから仰角カットで撮られ、寄せアップは殆どありません。小刻みにカットを割ってテンポよくストーリーは進みますが、時に二人が上手下手に対峙した引いたロングのカット、而もほぼ無言の長回しが入り、早いテンポの流れに巧いアクセントがついていました。
カメラはほぼフィックスで撮られていて、アクション映画ではないため瞬時に動き回る躍動感や予測不能の不安感を与えるような映像は不要なので、手持ちカメラで撮っていないので観客は落ち着いて観られたと思います。
映画の基調は、まるで新喜劇です。それもドタバタコメディーの吉本新喜劇ではなく、笑って、笑って、そして泣かせ、最後にまた笑わせる、松竹新喜劇です。アクションは皆無で会話のみで進行しますが、各シーンは常にボケとツッコミで構成され、オチがあって次のシーンに変わっていきます。
当然ツッコミ役は主役を務める江口のりこで、ボケ役は父親役の笑福亭鶴瓶と年若の継母役の中条あやみ、この3人のネイティブ関西弁の会話のやり取りが実に耳に心地良く、観賞中はいわば漫才ショウを楽しんでいるような感覚でした。
江口のりこの終始近寄りがたく刺々しい無機質的な無表情、台詞のない険悪な空気感のオーラを撒き散らす異様な存在感が、映画の前半をリードします。ところが後半、あるアクシデントから表情に柔和さが兆すようになり、目に見えて性格に丸みが強まっていきます。専ら周りへの強がり一方だったのが、己の弱みを吐露するようになって、人間性に目覚めていくのですが、このシナリオの転調が大いに笑わせつつ、しんみりと泣かせます。
“尼崎で生まれた女”が尼崎の土着性に嫌気がさし、必ず街を出ていくこと目指して勉学に励み、京都大学を経てバリバリの遣り手コンサルタントに成り上がる、見事少女期の夢を実現しながら脆くも潰えてしまい、心ならずも故郷・尼崎に戻り、無気力無目的な自堕落に転落してしまう、しかし再生を果たして、また広い世界へ羽搏くという所で、結局尼崎から離れられず土着する。
これは将にド演歌の世界です。本作は、林立するコンクリートの工場群や低層の猥雑な建物群ばかりの、一見見栄えのしない灰色の街・尼崎そのものが真の主役であり、義理人情と家族の熱い情愛を高らかに歌い上げたド演歌の世界といえます。
尚、本作で重要な位置づけとなる京都大学は、東大・早稲田・慶応・上智といったオシャレで軽快なJPOPが似合う東京の有名大学と異なり、このド演歌の空気感が実に似合う大学だと思います。
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