「素敵な人情喜劇」あまろっく 高坂圭さんの映画レビュー(感想・評価)
素敵な人情喜劇
人情喜劇は塩梅が難しい。
ウェットすぎてもドライすぎても
きつい。
そのさじ加減が、本作の監督、
中村和宏さんはうまい。
笑わせて泣かせての緩急に品がある。
江口のり子さんを筆頭に、関西出身の
キャストも素敵だ。
タイトルは、兵庫県尼崎市にある、
「0メートル地帯」に海水が流れ込むのを
防ぐ関門の愛称。
前半松尾諭さん、後半笑福亭鶴瓶さんという
父親役の入れ替わりには少し戸惑ったけど、
途中から映画に惹かれ、気にならなくなった。
まだ本作が二作目ということなので、
これからが楽しみな監督です。
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