「愛情たっぷりの素敵な人情話し。」あまろっく 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
愛情たっぷりの素敵な人情話し。
良い映画でした。
江口のりこ、中条あやみ、笑福亭鶴瓶さんの主演。
特に3人の中で、江口のりこ・・・
居なかったタイプの不思議な実力派。
江口のりこがあっての映画・・・と半分くらいは言えるかも。
若くもない、
凄い美人でもなく更に可愛げも愛嬌もまるでない。
色気はほぼ皆無、
ほぼ笑わない
有るのは、
演技力、得難い個性、存在感、複雑さ、
そんなこんなで引っ張りだこで、
遂には主演作が次々と・・・
この映画は、
特にラストが素晴らしい。
これ以上はない見終えた後の気持ち良さ。
前知識なしで観たので驚きの連続でした。
ドラマが畳み掛けるように起こって、テンポがとても良い。
鶴瓶さん主演のホームコメディ映画だろうな‼️
と、甘く見ていました。
事件が怒涛のように起こる。
鶴瓶さんの一人娘陽子役の江口のりこ。
キャリアウーマンで超有能、
それなのに突然のリストラされてしまう。
(必要な人材なのにリストラ?と、納得行かなかったのですが、
これってもしかして、【パワハラ⁉️】ですかね。
家に帰ると赤飯を炊いて歓迎する鶴瓶さん。
しかしすぐに、
「再婚するわ」と連れてきたのが、20歳の早希(中条あやみ)、
えええー、、どどどーして!?
そして一ヶ月後に、
ジョギング中の鶴瓶さんは倒れて救急車。
突然、死んでしまうのです。
まだ始まって42分ですよ。
そして、納骨も済ませたある日、
早希(中条)が急性の腹痛で病院に行ったところ妊娠が判明します。
正直言って題名の《あまろっく》って、なんの事だろう?
それすら知らなかったですよ。
尼崎の海にある閘門のことで、尼崎ロックゲイト通称「尼ロック」
これが出来て水難・洪水が激減したそうです。
陽子に見合い相手のエリート会社員が現れ、
結婚して「アブダビへついて来てください」
プラント建設のための長期出張に揺れる陽子。
社長を失った町工場の存続、
ベテラン職人の怪我、
そんなこんなで残された早希と陽子は人生の岐路に立たされます。
でも本当に落とし所が最高です。
関西出身の役者がほぼ100%の、
松竹新喜劇出身の中村和弘監督も尼崎に生まれ育ったとの事。
郷土愛がこんな素敵な物語に。
尼崎の海を漕ぐボートが閘門をくぐる景色も美しかったです。
こんにちは。共感ありがとうございました。江口のりこの勢いがすごいですよね。「お母さんが一緒」の拙レビューにも書いたのですが、彼女の映画は見に行きたくなります。固定観念で、主演て美人の人がやるという思い込みがありましたが、今の時代そういうこと言ったら怒られちゃいますかね(^_^;) )
この作品良かったですよね。尼ロックのことも知れて、映画ってやっぱりいいですね~。
こんにちは。私、生まれも育ちも大阪です。そちらは24度ですか、羨ましいです。先ほど近所の鶴見緑地公園(大阪花の博覧会跡地)にウォーキングに行ったら暑すぎて(気温36度越え)、いつも来ている家族連れの姿がほとんどありませんでした。土日はいつもにぎわうんですが。
北海道はいいですよね、学生時代は車で、社会人になってから自転車で一周しました。あの雄大な大自然に抱かれるような感覚はこちらでは味わえないものですね。一度冬の北海道にも行ってみたいです。