「人生で起こることは何でも楽しむ」あまろっく taka2x2さんの映画レビュー(感想・評価)
人生で起こることは何でも楽しむ
まず、シナリオライター・脚本家・監督に最高の評価をつけたい。関西出身のキャストが集結しているからこそ自然体でおもしろい作品に仕上がっている。特にぐーたらな父親の再婚相手を連れてきた時に主人公がその若い娘を見て『連子ですか?』と思わず言ってしまうところではないだろうか?なんと19才年下の継母からは優子ちゃんと呼ばれ、人生経験値から見てもはるかに上なのに逆転してしまっている。象徴的なシーンが39才の優子が怒ってマグカップを庭に向かって放り投げます。それに対して20才の継母が「モノに当たるのは大人気無い」と諭すのです。このユニークな設定が作品をいっそうおもしろくしていると思う。冒頭2人花嫁がヴァージンロードを歩くシーンがあります。何を意図としているのでしょうか?それは最後にわかります。その答えはぜひ映画を見てください。家族団欒は平凡ではあるが、最も至福な時間である。さらに言えば人生にはさまざまな不運不幸が起きるが、それも楽しみとして生きることで豊かな人生を送ることができる。そんな勇気がもらえるお勧めの映画です。
追伸、By playerの佐川満男さんは存在感のあるベテランの職人さんを演じていました。撮影中はお元気だったと思われます。また一人、職人的役者さんが去ったことに映画ファンとしてとても残念に思います。数々の功績を讃えるとともに心からご冥福をお祈りいたします。
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