「甘ろっく」あまろっく uzさんの映画レビュー(感想・評価)
甘ろっく
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何となくそんな気はしていたが、自分には合わなかった。
総じてキャラ付けが“いい人”っぽ過ぎて嘘くさい。
冒頭の過去パートが長く感じ、子役の台詞回しが微妙なのも手伝っていきなり躓く。
(表情芝居は江口のりこに寄せてて上手かった)
早希の登場からも、3人がマイペース過ぎてイライラ。
優子は偉そうなこと言ってもアラフォーニートだし、早希は義娘とはいえ20歳近く上の相手にちゃん付けタメ語。
竜太郎はちゃんと2人を取り持ちなさいよ。
安直に人の死や震災を絡める話運びもイマイチ。
ボートのシーンは尺と回数に見合うほど活きてない。
矢印出てそうなおでん屋の兄ちゃんも、結局ただの愚痴をこぼす場所というだけで終わってしまうし。
南雲は実直であるのはいいが、あそこまで童貞臭くする必要はあったのか…
おまけに大プロジェクトを放り出して転職とは、『四月になれば彼女は』の弥生より無責任。
鉄蔵さんが怪我する原因となった若造に触れなかった上に、最後偉そうに再登場してモヤモヤ。
完全コメディならまだしも、演技は総じて力不足。
度重なる無音の演出、あからさまなBGM、無駄にドローンを使ったカメラアングルなども鼻についた。
そんな心境だからか、エンドロールの露骨な尼崎推しにも白けてしまう。
65歳と20歳の結婚は字面のインパクトにしかなってなかったし、優子と同年代の方がよかったのでは。
キャストを関西出身で固めたせいか、配役と脚本もハマってなかったように思いました。
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