フレディ・マーキュリー The Show Must Go Onのレビュー・感想・評価
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フレディは、永遠に『Don't Stop Me Now』
東郷かおる子の激推しバンドとしてアルバムが出るたびにミュージックライフの表紙を飾ったクィーン 。友人が、勝手にレコードを貸してくれるから、自分も自然と好きになっていた。
現在から当時を振り返れば、セックス革命が進行していた70年代。フレディの奔放な行動は、いろんな意味でムーブメントの先頭に立つアーティストとしては、必然であったように思う。
フレディが生み出したアンセムの代償がエイズで早逝することであったならば、時代に求められ、時代に殺されのかもしれない。
いまだに、『The Show Must Go On』を聴くのはつらい。フレディは、永遠に『Don't Stop Me Now』
フレディーマーキュリーのえーめん
素晴らしい名曲の数々を振り返り、フレディーのいい声を聞けてとても幸せだ。
QUEENのドキュメンタリーでもなく、映画ボヘミアン・ラプソディのようなドラマでもなく、フレディーマーキュリーだけのためのドキュメンタリーはより照準が絞られていて分かりやすく見やすい。カメラが捉えたリアリティがそこにある。
インタビューから想像されるあの日のフレディーマーキュリーがそこにいる。
フレディーマーキュリーのA面の完全再生であり、B面は描かないところが潔くフレディーマーキュリーを神格化する。
えー面(良い面)しか描かないことで嫌な気分になることもない。
亡くなった人の悪口を法事でわざわざ言うこともなかろうし、人間は多面的なものだが、スーパースターの伝説としてはこれでいいのだ。
公開初日のトークショー付きはフレディーマーキュリーが大好きな人達しか会場にいない。
一体感がある上映は心地よい。
吉田さんの話も大変面白かった。この映画を観るまで識者の吉田さんも知らなかったことがあったとは!そんな奥深いところまで知ることが出来る貴重な映像もある。
トークショー付きで鑑賞できて良かった。
彼は自分の生き様を歌にして、我々に意識化を促している。
Don't Stop me now そして、Time waits for nobody ....I still love you とこれらの歌詞を読んでいて、フレディは自分のことを歌にしているとわかった。
テーラー・スイフトがなぜ、人気があるかの理由の一つに、彼女のライフを歌っているからだという。フレディーもそうなんだ。だから心に響くのだ。自ら死を知っていて、過去の思い出などを含めて歌にしている。そして、彼は生きたかったんだと。このドキュメンタリーでそれを教えてくれた。そして、クイーンの人気の根強さを納得できた。
クイーンのファンではないが、ドキュメンタリーやバイオ・ピックなどかなり見たことがある。でも、密接に関わっているクイーンの写真家、ミック・ロック( 1948 – 2021)の見解に興味があった。
「人はフレディのことを全て知りたがる。誰も私にロジャーやブライアンの私生活を聞かない』ーMick Rock(なるほど)。
話題が、ほかのクイーンのドキュメンタリーとダブるのでそれは除いて、私の知らなかったことを書き留める。それに、興味があるところだけをかく。かなり信ぴょう性の高いビデオで、ゴシップではないことがわかるし、フレディのことを愛した人達のインタビューだと思った。クイーンのコンサートビデオではない。
クイーンのマネージャーのジム・ビーチがフレディの妹に、写真展をやりたいと許可を取りにきたが、フレディが有名になってからの写真しかないと。でも、お母さんの所に行って子供の頃の有名になる前の写真を集めて写真展を。日本で写真展を開催したのかな?フロック・ブサラの時代の写真も含めて。フレディのパスポートはフロック・ブサラだって。
ミック曰く:
73年の8・9月ごろ。フレディと仕事を始めた。
ロジャーはロックスターの素質があり、女の子がロジャーを好きだった。ブライアンはモップのようなヘアーで知的で......フレディはアンドロジナス(英語: Androgynous)男のような女のようなバイセクシャルのような感じである。)で、当時はデビットボウイもそうでアンドロジナスが流行していたと。
Paul Gambaccini曰く:
当時の若者はSNSもなかったから、お互いにコミュニケーションは音楽を通してで、友達の間では新しいアルバムを聞いてそれについて話し合うのが主流だった。The music has a role in society. 私もこういう時代にロックを楽しんだけど、クイーンは全く聞かなかった。彼のKiller Queenなどの歌詞はほかの人の詩とは違って、その時代に合っていなくユニークだったと。
ミック・ロック曰く:
フェレディはマレーネ・ディートリッヒ(Marlene Dietrich )の白黒の写真が好きでマレーネになると言い出した。そして、ほかのバンドのメンバーを説得してた。ミックは黒を基調にした写真と白を基調とした写真の両方を撮った。ドラマティックにしたいから光線に注意した。それが、クイーン2(1974)のアルバムになり、そして、その3年後のボヘミアラプソディーの写真にと。なるほど、そうだったのか。この写真は何か意味が潜んでいると思った。
フレディー曰く:
ボヘミアラプソディーは三曲からなっていたが、それらをフレディは終えることができなかったのですでに書いた部分を全部一緒にしたと。
???曰く:
この四人は好奇心の強い人たちで才能がある。そして、一つの所に留まっていたくない人たち。問題はプレスにあってビートルズの子孫のような扱いをしていた。ビートルズは1970年(位?)やめたから。フレディーがステージに立つと、聴衆をコントロールすることができる。彼は直接聴衆に話しかけるし、聴衆もそう思っている。こういう、素晴らしいスキルを持っているのがフレディーだと。自分に自信のあるステージマナー、孔雀のようで、美しい稀に存在する生き物のようであって彼は聴衆の前で演ずるのが好きだ。滑舌がよく声の通りがいいから、遠くにいても、よく聞こえる。ビーチでも野外でも滑舌がいいから声が通る。彼の声を聞いて、フレディーだと、すぐわかるという人は多い。パワーがあって、フレディの声をコピーできない。フランクシナトラはトミードロシーのトロンボーン音を聞きながらその音を声にして、息をコントロールしている。声は楽器の一つだと知っている。ライザミネリのスタイル。モンセラート・カバリェがオペラハウスで歌った時に、フレディーがボックスシートにいて、子供のように興奮していた。モンセラートの声に惚れ込んだようだ。外見はグラマラスではなくでも、声や内面がグラマラスであるような人が好きなようだ。(フレディとおんなじだね)
Paul Gambaccini曰く:
Don't Stop me nowは UKでもっと有名な曲。ブラインはこれを心地よく思っていない。なぜかというとフレディーがこの作詞をしていて、それは彼のホモのライフスタイルだから。それは、フレディーが死の道へと。ポールは1989年ナイトクラブで 素行を変えたか聞いたけど....フレディーは自分の思うようにするというので....ポールはああダメだと感じ.....フレディは死ぬと思った。(意訳)でも、彼は聴衆の前では快活に装っているが、実際はもう手遅れだと思っていたのでは..
Time waits for nobody:(彼は自分の体のことを知っていいるね.....)
I still love you
ミック曰く:エルビスは太ってしまっていても、才能はそのままだった。フレディも病気や自分をダメにするような行動は彼の才能を殺さない。彼の才能は最期まで最後のレコーディングまであった。Paul Gambaccini曰く:Show must going on がフレディの哲学だ。ミック曰く:簡単な死ではなく痛みが多く伴った死だとメリーが言ってた。
彼のドキュメンタリーを探せば、山ほど見つかるが、このドキュメンタリーを観て、なぜ、クイーン、特にフレディの死がこれほど重要な扱い方をされているのだろうと。
フレディはダイナミックで音楽の才能があり多大なヒット曲を出したから?聴衆を楽しませたから?カリスマ性があったから?中性的魅力があり、LGBTQ+だから?エイズで亡くなったから同情?可哀想だから? などと.....考えた。そうかもしれない。
先に書いたように一つは彼の人生を歌っているからだ。もう一つ言えることは、彼の生き方は私たちの生き方に自覚・気づき・教訓を与えたということ。彼の授かった才能は多くの人々に幸せ感を与え、彼の音楽で救われた人もいたろう。彼自身、人を大切にし、人間的にもできている印象を与える。きっとそうだったに違いない。そんな人が、エイズになってしまう。当時はエイズがなんだかもわからない時代だったらしい。自分の体が気づかないけど、だんだん蝕まれていって、気づいたらもう治療法もない、取り返しがつかない状態だった。我々、人生の中で、病気でなくても、こんなような経験はする時があるだろう。彼の場合、潜伏期間が長いので、仲間の忠告にも関わらず、改めず、進んでいってしまった。でも、プロ意識が高く、自分の仕事は最後のアルバムまで全うしている。
彼の人生は我々、一人一人の人生ともいえる。状況は違っていても、多かれ少なかれ、彼は私たちのに意識・気づきの大切さを教えている。一歩止まって、気づくこと。それを自覚して疑問を持ったり、考えたりすること。このためには気づきが最も重要になる。意識化せよと彼の死は教えてくれる。ありがたい。
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