「主人公の意外さ」梟 フクロウ てつさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公の意外さ
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日本映画『みえない目撃者』は、韓国映画『ブラインド』のリメイクだったが、実際にみえない目撃者であった。しかし、本作の主人公のギョンスは、みえることもあり、そのことを隠す必要もあったり、みてみぬ振りをしたりして過ごすこともあったが、後半ではあえてみえる能力を発揮して大立ち回りをする。昼盲症という症状は、実際にあるという。『正欲』の水フェチよりは説得力を感じる。しかし、杖の突き方は、『天上の虹』同様、現代風で、『山のあなた』=『按摩と女』での突き方に近い方が良いのではないかと思う。
韓国の歴史ドラマには凄い作品が多く、ソウルの宮殿も見学に行ったので、馴染みがある。皇太子妃が可哀想だった。ギョンスは、弱い立場とは言え、罪を被せる役目を担ってしまった。最後は潔かった。また、4年後の報復は、『必殺仕置人』『隠し剣 鬼の爪』のように鮮やかだった。そのときは盲人ではない名医として訪れたのだろうか。
「ファクション」という種類があるらしいけれども、事実にインスパイアされたという言い方で、脚色で設定も大きく変えられた作品というものは、これまでにも多々あったのではないか。
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