「深刻になりすぎない軽快さ」弟は僕のヒーロー moroさんの映画レビュー(感想・評価)
深刻になりすぎない軽快さ
ダウン症の弟をもつ兄と、その家族の物語。
軽やかでユーモアと愛にあふれた映画です。
主人公ジャックは、好きな子に嘘をついてしまった。
その嘘を繕うために嘘を重ねていき、ついには愛する家族をも巻き込む事態になっていく。
ジャックと弟のジョーをはじめ、子どもたちがみんな活き活きとしてとてもキュートです。
また、父母のふところ深く家族を包み込む存在感がすごいです。
泣かせにかかる過剰な演出はないけれど、弟のことを語るジャックの言葉や、ジャックに寄り添う父母の言葉、そのひとつひとつにグッときます。
深刻になることを避けたせいか、掘り下げて欲しかったなと物足りなさを感じるところもありました。
また、映画化にあたっての脚色のせいか、実話がそうなのかわかりませんが、唐突な展開だなと感じるところがありました。
彼らの物語をもっと知ってみたいので、書籍のほうも読んでみたいと思います。
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