「いい爺さんじゃなく面白い爺さん。よしそれで行こう!」九十歳。何がめでたい あっきゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
いい爺さんじゃなく面白い爺さん。よしそれで行こう!
佐藤愛子氏の文章に初めて触れたのは随分昔の新聞のエッセイだったか人生相談だったか。その軽妙かつ一刀両断型の男気溢れる文体。でもどこかおっちょこちょいでついツッコみたくなる可愛さ。湿度の低い可愛らしさというのかな。これに一時期とてもハマって、こんな女友達いたら退屈しないな、でも彼女にしたらキツイか…など勝手な妄想を膨らましたものだ。同じく奔放かつ長生きのWet代表瀬戸内寂聴とは対極にある感じかな。
そして久々に再会したスクリーンで「この毒舌オバさんまだ生きとったんかい!」を一辺の違和感も無く体現する本当に90歳の草笛光子女史の熱演!その矍鑠とした姿に爆笑しつつ涙が溢れ、そして己の老後にも幾ばくかの希望を持つのであった。
それはそうと三谷幸喜、あんな喋り方できるんだな。演技力あってびっくり。
コメントする