そして、優子II

劇場公開日:

  • 予告編を見る
そして、優子II

解説・あらすじ

子は親を選べず、生まれた家庭環境や容姿・能力によって人生が決まってしまうという意味のインターネットスラングとして定着した「親ガチャ」をテーマに描いたヒューマンドラマ。ヤクザの子として生まれ育った思春期の女子高生が、周囲の大人や友人たちと向き合うなかで、自分の境遇について自らに問いかける。

とある小さな田舎町の父子家庭で育った女子高生の優子は、何かを決断しなければいけなかったり、派手な出来事が起こったりするのが苦手で、何よりも「普通」でいることが一番心地よいことだった。しかし、彼女をひとりで育ててくれた父親は、ヤクザを生業にしているという点で「普通」とは違っていた。父親の取り巻きの組員たちも、優子に優しく、憎めない者たちばかりだったが、ヤクザ稼業は時代に取り残され、しのぎも大幅に減少して組の存続が危ぶまれている。それでも、毎日をそれなりに楽しく過ごしていた優子だったが、ほんの些細な出来事から、彼女の「普通」が崩れ始める。

2023年に放送されてSNSなどで話題を集めたテレビドラマ「わたしの夫は あの娘の恋人」の演出も手がけた佐藤竜憲監督のオリジナル脚本作品。映画初出演で初主演となった新人・瀬戸みちるが主人公の優子を演じ、北野武作品への出演で知られる柳憂怜が父親役を務めた。

2023年製作/117分/PG12/日本
配給:リアリーライクフィルムズ
劇場公開日:2025年2月15日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13

(C)「そして、優子II」なかよし倶楽部

映画レビュー

4.0良い作品 北野風

2025年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

渋谷ユーロスペースでの最終日に鑑賞。
客席は満席、そして出演者勢ぞろいのトークショーで盛り上がりました。

舞台が沼津というのはここのレビューで見て知ってしまっていましたが、「どこだか分からないよう富士山は映らないようにした」という逸話で、なるほどと思いました。とてもきれいでした。

3年前に撮影されていた作品ということで、もっと早く観たかった、と思いました。

優子(瀬戸みちる)が良いです。
「幸せでもないし、不幸せでもない」という感じが良いです。ヤクザの娘というと「セーラー服と機関銃」ですが、それとは違う「普通」というのが良かったです。
それを演じている瀬戸さんが合っていて素敵です。
瀬戸さん自身は今はもう年数経って大人っぽくなってしまっておられましたが、その当時の他の作品や他の役を観たかったと思いました。
でも今でも可愛いらしい魅力的な方でした。応援して他作品も観てみたいと思いました。

柳ユーレイ(憂怜)さんがこんなに良い俳優さんになっていたことを失礼ながら改めて知りました。他作品も観てみたいです。
渡辺哲さんや品田誠さんは存じ上げていてさすがでしたが、その他の俳優さんたちの他の作品も観たいと思いました。

北野武監督との繋がりがあると思いますが、オマージュというか、北野作風を感じました。
柳さんが出ていること、(失礼ながら)あまり知られていない俳優さんたちが使われていること、海の近くのロケーション、野球のシーン、ヤクザの残虐さと人間味の両方が表されているところなど、北野武の作品を観ているようでした。

登場人物の皆に愛着が沸いて、このまま変わらないでそれぞれの幸せで過ごしてほしいと思いながら観ました。そうはならない結末でしたが、そうはならない(しっぺ返しが来る)というのもテーマだったのかなと思います。

東京では一旦最終回の上映とのことですが、まだ地方の上映があり、さらに口コミがあれば今後も上映の機会もあるだろうと思い、たくさんの方に観ていただきたいという思いで投稿しました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
よし

4.0普遍的なテーマを描いた良作

2025年2月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
hiro

4.5「普通に生きることが幸せ⁉」

2025年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

 親ガチャの結果、優子が生まれ落ちたのはやくざの父親のもと。
しかし優子はそれを嘆くのでもない。与えられた運命の中で自然に生きる。その現代っ子的強さに痺れる。毒親との対し方が素晴らしい。その優子によって構成員も毒親も変わってゆく。現代の「セーラー服と機関銃」を観ている錯覚に陥った。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
こなもんや三度笠

3.0サメにゃん

2025年2月17日
Androidアプリから投稿

笑える

悲しい

幸せ

田舎町でヤクザの父親と2人で暮らす高校3年生の娘の話。

父親とは仲が良く、組員たちからも可愛がられる主人公が、進路について考えながら日常を過ごす中で、父親の組にも時代の波で変化が訪れることになっていく。

ロケ地は沼津だったし、学校の生徒数も結構いたけれど、一応離島という体ですかね。
そしてしのぎが減って厳しい設定だけれど、暇つぶしに野球ばかりだし、みんな他に仕事はしていない設定ですかね…なんて思っていたら、そんなに金に困っている感じ?
それに母親は、父親に対して言っていることは正にだけれど、実の娘に対してあまりにもクソ女過ぎ。

普通を望む主人公が、炊飯器が切っ掛けで普通とは異なることに憧れる男の子と仲良くなって、そして自分の出自やこれからを考えなきゃいけなくなって…普通ってなんだろうと言いつつも、やっぱり普通のJKな主人公で、可哀想な感じにみせるわけでもなくなかなか面白かった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
Bacchus

他のユーザーは「そして、優子II」以外にこんな作品をCheck-inしています。