「題材としての使い捨て」罪と悪 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
題材としての使い捨て
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子供時代に人には語れない思い出を共有した幼馴染3人が大人になって再会した時には刑事と闇社会の人間そして人目を忍ぶように暮らす農業従事者だった。再び動き出すあの日の謎、そして新たに起きる謎というお話です。乾いたノアール風物語は見応えがあり、特に高良健吾さんはいい人役の時よりずっと魅力的でした。でも・・ (ここからはネタバレになるかも知れません)
本作は殺人の絡む物語なのですが、広い意味で、ジョディ・フォスターの言う "Because she was raped" 映画と僕の目には映りました。被害者は単に物語の動機付けの為に酷い目に遭い消費されるのに、その人物の心情の掘り下げも犯人側の視点もありませんでした。
もっとも、僕がそんな見方が出来るようになったのは近年のことなので偉そうに言えませんし、娯楽映画にうるさい事を言い過ぎなのかもsれませんが、終盤は胸糞悪かったです。
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