ファミリー・ディナーのレビュー・感想・評価
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出てくる料理がおいしそうで 家の中がとってもおしゃれで 淡々と話が...
出てくる料理がおいしそうで
家の中がとってもおしゃれで
淡々と話が進んでいきつつもなんか変。
アメリカ映画みたいな主人公がわざと自分で自分をピンチに陥れてああ〜大変!な展開がないのがいい。
ウサギちゃん本物なのか?めっちゃリアル。後半のアレもすごく良くできてる。
先はある程度読めてしまったもののなかなかいいラストだった。好き。
イースターのごちそう
どういう話かだいたい想像つくが、落ち着いた丁寧な描写で見入った。くせっぽさや、いやなところもぜんぜんなかった。
imdbは5.7だったが、imdbに載っていたユーザーレビューに共感できる言及があった。
そのレビューは、これは平均的映画で本当の評価は6~7点だと言いつつ、10点をつけていた。そして彼はこう続けた。
『誰かが言ったように、ミニマリストの映画だ。全体的には間違いなく平均的な映画だ。この映画がどこに向かうかは早い段階でわかるが、決して退屈にはならないし、予想がつきすぎることもない。あるいは、予測はつくが、どこに行くのか期待しながら見続けても飽きない、とでも言おうか。これは目新しいものではないし、超傑作というわけでもない。しかし、演技は見事だし、設定も何もかもがうまくはまっている。雨の日曜日の午後にはいい映画だ。』(DeepL翻訳)
同感だった。なんなら見終わってもとくに思い出すところもなく、翌朝にはけろっと忘れているが、なんていうか映像の勉強をした人が、映像の方法論にもとづいてつくった映画という感じがした。
Peter Hengl監督は(短編製作の来歴はあるものの)これがデビュー作になっているが、将来頭角を出してくる予感がする、素地・土台のしっかりしたホラーだった。
トマトメーターは採点者が少なかったものの100%だった。この映画は刺激も驚きもないが、だめなところもまったくない。その辺りをしっかり見て取っているのはさすが批評家だと思った。
映画はやせていない女の子がダイエット関連の著作がある叔母さんの農場でイースター前の休暇を過ごす──という話。
ホラー描写はないが、うさぎの皮を剥ぐ描写がけっこうはっきりと尺をとってあり、そこがいちばんグロテスクだったかもしれない。
出演者の演技も確かだが、お料理描写がいい。叔母さんは管理栄養士兼シェフという感じで、おいしそうなお料理をつくる人だった。したがってこの映画でもっとも残酷なのは、ダイエット敢行中のやせていない子が、食べないのに食卓につかされるシーンだったと思う。わら
オーストリア映画で言語はドイツ語。
国民の半数以上がカトリックだというオーストリアではキリストの復活を祝うイースターは、クリスマス同様の大きなイベント日だそうだ。移動祝日で「春分の日以降、最初の満月の日の次に迎える日曜日」と決められ、4月下旬があたる。
うさぎと卵(イースターバニー・イースターエッグ)は誕生を表すモチーフ・装飾として使われるのであり、とくに兎肉と卵を食べるというわけではなく、もっといいものを食べる。それが食人だったとしたら・・・とは、誰もが想像できるイースターホラー展開ではあるが、斬新さがなくても映像法則を解っている人がつくると、しっかりしたものができる証明のような映画だった、と思う。
演出はなかなか。
僕が5〜6歳の頃、はじめて従兄弟の家で夕食を頂くことになった。そのときはカレーをみんなで作って食べることになったのだが、あのとき僕の中には何とも言い難い違和感を感じていた。
カレーの味はもちろんのこと、中に入っている具材(肉、野菜)は僕の家のカレーとは全然違ったからだ。
誰しもこんな経験はあるだろう。親戚や友人の家に行った時に、それまで自分の中にあった常識とはまた違ったものがそこにはある。今思い返せばたいしたことではない。しかし当時の僕からしたら少しの違いでも、かなり奇妙に感じたものだ。
この映画「ファミリー・ディナー」もまた、そんな異文化に出会したときの違和感や気味の悪さをを教えてくれる。誰もが異常だと認める「シキタリ」も、当人たちからして見れば、それは常識なのだ。
映画の演出は素晴らしい。しかし、ストーリーは少し物足りない。それは時間が経って痛んできた「肉」を、他の具材と混ぜて味付けしたカレーのようだ。
どんなストーリーでも、味付け次第ではここまでカッコよくなると学べる映画でもある。見て損はないだろう。
雰囲気はいいんだが
地味&あっさり過ぎる
静謐で上品なグロさ
復活祭
10代後半の体系を気にする女の子がイースターに叔母の家に遊びに行くという口実で、ダイエットを指南して貰う為に押しかけて巻き起こる話。
叔母には違いないけれど、母親の弟の元嫁さんという微妙なところに良く行くよねとか、1週間でその体型は…とか、まあいろいろと大した玉だなという主人公。
そして一見何事も無いようだけれど、異常に息子に過保護で過干渉な母親。
息子フィリップ君もなかなかの毒野郎だしw
クラウディアに弟子入し、まさかのいきなり断食5日を言い渡されて、と展開していくけれど、まあ不穏っちゃあ不穏だけれど、それっぽいのは本ぐらい?
終盤になりイースター当日にやっとこことが起きるけれど、やっぱりそういうことだよね…というかそれ以外無いしね。
これだけしかない内容で良くここまで引っ張ったなというところはあるし、それなりには面白かったけれど、ラストも異様にあっさりでちょっと物足りなかったかな。
ドイツ映画かと思った…。
オーストリアの映画だからドイツ語よ。
本作の制作中、動物に危害を加えていません。
現代のグリム童話
グリム童話は版を重ねるごとに教育的で道徳的な側面が強くなってしまった。でも初版はまだまだ原始的で荒々しさと人間臭さたっぷり。この映画はそんなグリム童話(荒々しくて道徳的)の現代版みたいだった。
子どもは親の所有物ではありません、親は子どもを虐待してはいけません、子どものスマホをチェックしてはいけません、子どもを信じましょう、子どもに食事を強いても禁止してもいけません、体型はその人個人が決めることだから他人がとやかく言ってはなりません、そういう風潮に子どもが流されないように親は注意しましょう、自分の信仰のために子どもを使ったり子どもに強制してはいけません。
空腹状態でこの映画を見たので何でもいいから食べたくなった。
命をたくさん召し上がれ
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