サン・セバスチャンへ、ようこそのレビュー・感想・評価
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寂しい偏屈おじいちゃん、人生の岐路に立つ。
お久しぶりですウッディ・アレン
ここ数年色々ありましたね…お元気でしたか…?
なんて感慨に耽る暇もなく、笑ってしまうくらいにウッディワールド⭐︎フルスロットル。
でもなんだか、ちょっと監督自らへの自虐と哀愁を感じさせる、湿り気のある作品。
いくつものクラシック映画の名場面が散りばめられているけど、あれ全部解らないとダメかしら。
飲み会で上司に映画好きと言ったが最後、出るわ出るわクラシック映画のタイトルが。観てないとにわか扱いされるあの感覚。あぁやだやだ。これだから年寄りは。。。
でもきっと上司の方も、家に帰って奥さんと話して、『そんなことやってたら老害って言われるわよ!』とか言われて、『あぁまたやっちゃったなぁ』なんて反省してるんだろうな。なんて思うと笑ってしまう。
笑ってしまって気がついた。
あれ…?もしかして自分、ウッディワールドにすっぽりハマってない?
偏屈な老人に訪れた人生の岐路。
大騒ぎで大荒れになるかと思いきや老獪に乗り越えていくあたり、ウッディ・アレンもそういう老人なのだなと妙に感服してしまう88分なのである。
ノリノリの語り口に酔う極上の逸品
ウッディ・アレンの新作はチビでハゲでぶちゃいくな常連俳優ウォーレス・ショーンにアレンの心情あるいは愚痴を代弁させる自虐の世界。後期の定番スタイルのひとつと言って良いかと。
極上の音楽🎵と饒舌な語り口、そしてジーナ・ガーションのイタリアンな谷間に酔いしれる逸品でありました。
映画の広報を仕事とする妻の浮気を疑いNYから映画祭の開催地サン・セバスチャンに同行した主人公。
若くてイケメンの映画監督に勝てるはずもなく。「グッバイ・ゴダール!」でゴダールを演じたルイ・ガレルのキャスティングは確信犯ですね。
そして現地で出会ったエレナ・アナヤ演じるスパニッシュな美女とは釣り合うはずもなく。思えばアルモドバルの「私が、生きる肌」でも圧倒的だったエレナ😘好きになるのもやむを得ず。
悔しいけど自分らぶちゃいくな男性にとっての悲観的かつ絶対的な哲学がありました。
モノクロの夢に現れるのはフェリーニ、オーソン・ウェルズ、ルルーシュ、ゴダール、ベルイマン等の作品の映画好きなら誰もが知るベタなシーンのパロディ。
そう、ベタベタだからこそパロディとして成立する。これは極上のコメディでもありました。
ちなみに観終わったあと「ウッディ、ベルイマンめちゃ好きやん」と言う心の声が漏れた。これは観ればわかるというやつ。「インテリア」までパロディだったと記憶をすり替えそうになった。
予備知識が…
主人公は、過去の?古典的な映画評論家ということで、ストーリーラインにも、それらの映画のシーンが出てくるのだが…。
その映画を知らないと、何これ?って感じになってしまった。
なので、その予備知識があると無いとでは、全く面白さが変わるのだろう。
もっとも、その予備知識がなくても、一定レベルでは楽しかったが…。
そのあたりはウディ・アレン監督の真骨頂だろうか?
主役の男性が喋り方も見た目も苦手で駄目だった…。 それを考えると、...
主役の男性が喋り方も見た目も苦手で駄目だった…。
それを考えると、以前のウディ・アレンって貴重な人材だったんだなー。彼が何してもやりそうだし、女にもててもあるわなあと思えてしまう。
それから、ガンダムファンで新宿ピカデリーのフロアが埋まってました。すげえ出るのに時間がかかった。ガンダムすごい。
洒落と皮肉が効いた映画愛たっぷりのコメディ
終始ニヤニヤしながら、独特の雰囲気をたのしませてもらいました。
ものすごくいい時間を過ごさせてもらった。
この余韻に少しでも長く浸かっていたい。
ウディ・アレン新局面に突入?
セクハラ疑惑でハリウッドの俳優全員からソッポを向かれてしまい、舞台をスペインにすることで、ヨーロッパの俳優と、逆境でも付き合ってくれるベテランバイプレイヤー的俳優の起用で作った、という感じ。女優さんはそれぞれ綺麗でふとした時にペネロペ・クルスなどこれまでの彼のミューズに見えるような瞬間があったが、この中にはミューズはいないんだろうなぁ。
これまでも自伝かと思うほど現在の自分と似た性格・職業の人物を主役にすることが多かったが、今回もノーベルバーグ映画が好きな書けない作家。主人公の夢としてその作品の再現シーンが出てくるのが、映画ファン向けの作品って感じ。ホントは自分が主演も兼ねたかったのかなぁ、年齢的に難しいけど。しかし彼はインテリっぽい自分を自虐的に描くので見ていて面白く、笑えるのだ。この笑いのセンスが好きなんだけど、前作「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」から明らかに方向か転換してしまった感。セクハラ疑惑がなければ、違っただろうと思うと、とても残念。
グッバイ、サン・セバスチャン
相変わらずの妄想について行けず、ストーリーにもう一捻り欲しかったのが残念なところだ。でも、そこがウディアレンなのだが。
もっと若い女優を使って欲しかったと思った。
老人の妄想なのだから、出てくる女優がもっと若くいて欲しかった。しかし、それでも魅力的な女優が出てるが。
おそらくウディアレンの映画を映画館で見るのもこれが最後の作品になるだろう。スクリーンは家で見るより何倍も素敵に楽しませてくれる。
主人公に魅力がないとこの手の映画は厳しい
老いらくの恋って描くのが大変な気がする。その人に感情移入しづらいし、お年寄りのキャラ設定も難しい。本作でも主人公のモートはとても微妙なキャラだった。理屈っぽくて偏屈、しかも年寄り感が強い。彼の恋を描いても面白くなるのか?と思ってしまう。
妻と訪れた映画祭で巻き起こる出来事。妻の浮気を疑い、現地の女医に恋をするという展開に心が動かなかった。もう少し笑えるところがあれば救われたのだがそれもほとんどない。
モートの夢に出てくるクラシック映画が好きならば違う楽しみ方もできたかもしれない。個人的にはサン・セバスチャンの街並みを楽しむくらいしかできなかった。
現実逃避
妻の浮気を疑い、なおかつそれっぽい仕草や行動を見てしまった男は、現実逃避で過去の映画作品のフラッシャーバックを見て、また偶然あった女医さんを好きになってしまう。まあ、同じ中年男としてはわからないでもないなあ。スペインの街並みを堪能できるのは良かったです。
ウッディ・アレン!
映画好き達のウンチクが溢れ出しそうな作品。
俗物や権威主義者やゲージュツを解った気になってる人達やらに対する監督の健全な悪意みたいなのが面白く、ゲラゲラでもニコニコでもなくニヤニヤしながら楽しんだ。
目の保養になる、サン・セバスチャンの景色とファッション
「サン・セバスチャン」のキーワードだけで予習なしにふらっと鑑賞。想像通りの見事な、穏やかでお洒落な街並みに惚れ惚れ。そこに、スーとフィリップの微妙な関係が色っぽく、モートの恋は甘く軽やか、楽しませてもらいました。
今回は???
出来不出来がはっきりしている
ウディ・アレンの新作。
今回はハズレかなぁ。
’
スペインのサン・セバスチャンの
風景はため息が出るほどキレイだし、
イングマール・ベルイマン、フェデリコ・フェリーニ、
ルイス・ブニュエル、オーソン・ウェルズ、
ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、
クロード・ルルーシュらの名画をオマージュして
魅せるアイデアは秀逸。
俳優たちもいい。
でもストーリーが‥‥。
’
熟年の冴えないおっさんが少年のように
恋をするという話なんだけど、
笑えるほどのエピソードもないし、
切なくなる甘酸っぱさもないし、
うーん、だらだらしてるんですよね。
御年88歳で新作を撮ってるだけでも
すごいけど。
次回作に期待します。
あ、でもあの風景は、スクリーンで観る価値十分ですよ。
現実と妄想
おしゃれな音楽とロケーションはいいんだけどドストエフスキーが……とかいまいちピンとこなかった。
主人公、そんなにグイグイいく?って気持ち。
コメディらしいんだけどその部分もいまいちわかりませんでした。
ハイソでセレブな熟年夫婦の不倫騒動 名作映画のオマージュシーンの数々
ウッディ・アレン脚本・監督作。
映画祭が開催される街、風光明媚なスペインのサン・セバスチャンを舞台に、ハイソでセレブな熟年夫婦の危機を描く。
アレンの分身である主人公が、ひと時の恋を夢見てあたふたする様がなんとも滑稽。
いくつになっても夢見ることは同じか。
妻役で、「フェイス/オフ」「バウンド」のジーナ・ガーションが出演。
懐かしい。久々にお見掛けしましたが、変わらぬ美しさ。
映画祭にちなんで、数々の過去の名作映画の引用や、シーンの再現など、わかりやすいオマージュシーンが楽しい。
しかし、主人公が夢の中で日本映画を薦める場面で、他の人たちの反応が気になる。
海外の映画批評家・映画業界の中では、日本映画を推すのは、知ったかぶりか、知識をひけらかしているようなもので、イタイということですか???
その場では面白く感じたけれど
鑑賞中は楽しく拝見していたのですが、後から考えるとなんだかモヤモヤしてくる作品。
ウディ・アレンの作品はよくそんな気持ちにさせられるのですが、これまで自己分析ができていませんでした。
主人公の懐古主義には苦笑い…奥さんの気持ちがちょっと分かるような気がします。
60年前の映画の話ばかりされても、ちょっとね〜!
俺が悪いのか
2024年劇場鑑賞19本目。
なんか中身のないすっかすかの不倫ものだなぁと思っていたのですが、鑑賞後あの何度か出てきた夢の内容が過去の名作だったと知り、それはこっちの知識不足ですね、ごめんね!
それを差し引いても主人公の小説家も奥さんもどっちもどっちだなという感じでうんざりでした。
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