「寂しい偏屈おじいちゃん、人生の岐路に立つ。」サン・セバスチャンへ、ようこそ uruさんの映画レビュー(感想・評価)
寂しい偏屈おじいちゃん、人生の岐路に立つ。
お久しぶりですウッディ・アレン
ここ数年色々ありましたね…お元気でしたか…?
なんて感慨に耽る暇もなく、笑ってしまうくらいにウッディワールド⭐︎フルスロットル。
でもなんだか、ちょっと監督自らへの自虐と哀愁を感じさせる、湿り気のある作品。
いくつものクラシック映画の名場面が散りばめられているけど、あれ全部解らないとダメかしら。
飲み会で上司に映画好きと言ったが最後、出るわ出るわクラシック映画のタイトルが。観てないとにわか扱いされるあの感覚。あぁやだやだ。これだから年寄りは。。。
でもきっと上司の方も、家に帰って奥さんと話して、『そんなことやってたら老害って言われるわよ!』とか言われて、『あぁまたやっちゃったなぁ』なんて反省してるんだろうな。なんて思うと笑ってしまう。
笑ってしまって気がついた。
あれ…?もしかして自分、ウッディワールドにすっぽりハマってない?
偏屈な老人に訪れた人生の岐路。
大騒ぎで大荒れになるかと思いきや老獪に乗り越えていくあたり、ウッディ・アレンもそういう老人なのだなと妙に感服してしまう88分なのである。
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