「主人公に魅力がないとこの手の映画は厳しい」サン・セバスチャンへ、ようこそ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公に魅力がないとこの手の映画は厳しい
老いらくの恋って描くのが大変な気がする。その人に感情移入しづらいし、お年寄りのキャラ設定も難しい。本作でも主人公のモートはとても微妙なキャラだった。理屈っぽくて偏屈、しかも年寄り感が強い。彼の恋を描いても面白くなるのか?と思ってしまう。
妻と訪れた映画祭で巻き起こる出来事。妻の浮気を疑い、現地の女医に恋をするという展開に心が動かなかった。もう少し笑えるところがあれば救われたのだがそれもほとんどない。
モートの夢に出てくるクラシック映画が好きならば違う楽しみ方もできたかもしれない。個人的にはサン・セバスチャンの街並みを楽しむくらいしかできなかった。
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