「涙が出た」サン・セバスチャンへ、ようこそ ムーランさんの映画レビュー(感想・評価)
涙が出た
正直、かつてのウディ・アレン映画の出来には及ばない。
しかし、小心者のくせに皮肉屋で強がってしまう主人公。
周りとは同調できずに、人生は思い通りにはいかないと嘆く。
他人はうまく立ち回っているのに、自分は取り残されているような自己嫌悪に陥る。
それでも、映画に自己を投影して、なんとか前に進もうとする。
いくら時代が変わろうとも、けっして変わらないウディ・アレン映画のスタイルが無性に嬉しかった。
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