あんのことのレビュー・感想・評価
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苦しくなる映画 胸の中 心の中にじわじわと嫌ぁ~な汁が溢れます 親...
苦しくなる映画
胸の中
心の中にじわじわと嫌ぁ~な汁が溢れます
親に依存されて逃げ出せない
強引に頼まれれば断れない
依存されて育てられたから自分も他者に自然と依存するのかな
孤独がそうさせるのかな
私は酒もやめれない人間だからシャブなんて使ったら終わりっス
生活保護を役所から断られるシーンが良かった
若くて健康だから断られるって
アンの家庭内事情を役所は調べないのかな?
調べても若くて働けるから
で終了か
外国人に生活保護を打ち切ればもっと助かる日本人もいるはずなのに…
最初から最後まで苦しかった
うぐぅぅ!
日本が生んだ悲劇
一つ一つのシーンが時間をかけて作られてるから、観る人によっては少し展開が遅くて苛立つかも
悲しいほどの実話で、重苦しい雰囲気
観ていて胸が苦しくなる
柳楽優弥の「誰も知らない」と同じように日本の貧しい母子家庭の縮図というか社会現象が生んだ悲劇です
「誰も知らない」は誰も助けてくれないながら子供たちだけで生きようとするんだけど、今回は凄くいい人が力を貸してくれて更生の道を歩もうとしていたら、一番頼りになるいい人も実は犯罪に手を染めていて逮捕され、いきなり頼る人が居なくなって不安なところに母親が現れて、最悪の悲劇へと向かってしまう
これは、保身と小手先だけの政治によって、物価上昇を上回る賃上げが実現されない結果、根深く蝕まれていった日本で、起こるべくして起こったこと
次世代に何が残せるのか、この日本をどう変えることができるのか、そんな事を考えさせられました
積み重ねること
せっかく生きる希望を見つけたのに。
どん底から幸せを掴もうとした。初めて生きようとした。ラスト、一番に思い返されるのはそんなあんの健気な笑顔と全力で奮闘する姿。佐藤二朗の最後の長台詞に心がボロボロになりながら、救いようの無さすぎるこの世界に、悔しさと怒りが湧き出てくる。
あのパンデミックから一層どうかしてしまったこの日本という国に、入江監督自身が当時、そして今なお疑問を抱き、憤りを感じているのが見て取れる。こんな"強い"映画を撮れる監督だとは、知らなかった。渾身の一作。ここから何かが少しでも変われば。心に残り続ける傑作だった。
なぜ、薬をやってしまうのか。
それと、なぜ人は絶望してしまうのか。
薬と絶望。イコールで結ばれるように思えるこの2つは、実は相反するものであり、薬物乱用者は絶望から少し救いあげてくれるもの、自分の唯一の居所として、手を染めてしまっているため、違法ドラッグの使用が絶望に繋がることは限りなく少ない。繋がるとしたら、それはやめることをやめたとき。ゼロがマイナスになったとき、人は絶望を覚え、崩れ、壊れてしまう。社会で苦しむ人々を真正面から捉えた、刑事・多々羅の言葉。彼の行動は何が正しく、間違っていたのか。多々羅もまた、彼らにとって薬物のような存在だったのだろうか。
薬物やDVによって苦しめられ、社会的地位を失い、路頭に迷う少女・あん。社会保障制度、住宅手当の不備によって、更に除け者にされていく。この国は決して、救済の手を差し伸べてはくれない。義務教育を受けないことは、その人自身が教育を放棄したこと。それは、本当に正しいのだろうか?日本国民の3大義務の1つ、教育の義務は教育を"受ける"義務でありながら、"受けさせる"義務でもある。義務教育の年頃だと、受けさせて貰えない状況・環境であれば、自ずと学習はできないこととなる。だから、教育の放棄とは、保護者によっても左右される。国は、このことを真剣に受け止めていない。
河合優美、佐藤二朗、稲垣吾郎。言葉にならないほど凄かった。入江監督の思い描く通りになったと、勝手ではあるがそう確信した。そのくらい、体当たりで、力強く、恐ろしいとも感じてしまう演技力だった。
「さがす」のようなエンタメ性はなく、実際にあったものを基にしている作品であるため、ひたすら重くて、重くて、辛い。何も救われない。ただ、作られたことには大いに意味があると思う。こんな映画が作られてしまったことは非常に悲しく、受け止めるのには時間がかかりそうだが、今を生きる人々、全員が見るべき作品だ。
タイトルは『あんのこと』。でも、あんは1人を指しているわけではない。直視したくない現実だが、この映画の考え方、向き合い方に心揺さぶられ、見た後はかなり落ち込んでしまうものの、強く、深く、考えさせられた。
あんという人間を見るべき
フィクションでありながら、事実に基づくとして始まるこの物語は、シャブ中の少女が成長し、社会復帰しようとする。
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過酷な家庭環境のシーンや、ドラッグからなかなか抜けられないシーンは河合優実の演技の素晴らしさが際立つ。見ているだけでこちらも泣けてくる。
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そんな彼女が、警察に捕まるんだけれど更生しようと一生懸命に生きる姿もまた素晴らしく心に刺さる。
河合優実の演技はぶっ飛んでてもすごいんだけどこういう闇深い役がめちゃくちゃ合うな、、凄い。マジで。
その生き様にまた涙する。心が抉られる。
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そんな彼女のストーリーと、警察、記者のストーリーが交差するので情報量が多いんだけれど、河合優実の演技に完全に感情移入してしまっているのですんなり入ってくる。そしてここでまた泣けてくる。
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ラストにかけてイベントの畳み込みがあり、最高に重いので、マジで気が滅入る作品なんだけど、これは見るべき映画です。
彼女の演技もそうだし、事実としての出来事もそうだし。
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実際の記事がネットで見れるようですが、見ない方が映画に入り込めるでしょう。
誰かにとっての光と影
あんのことをいつまでも考えてしまいます
信じられないような境遇で育った一人の少女。
でもそんな境遇の中でも懸命に生きようとした一人の女性の物語は、余りにも悲しい結末でした。
絶望の先にあるのはたった一つの道。
自分に負けたんじゃないよ。
負けたのは都合良く生きようとする大人の欲望と、やはり都合よくやり過ごそうとする社会の闇。
でも孤独の中から救いの手を差し出してくれるのもやはり人間であり社会であったりする。暖かい目を向けてくれる人だっている。
多々羅刑事だって杏を更生させたいと本気で思っていただろうし、介護施設だって学校だって杏に対して親身になってくれていた。
でも、表があれば裏がある。善と悪を使い分けた多々羅刑事も人間の真の姿であり、社会もまた、守るべきは自分たちであると見せつけ、弱者は常に弱者のままです。
それにしてもあの母親はどうにかならなかったのでしょうか。
誰か周りにいなかったのかなあ。今更言ってもどうにもなりませんが。
演じた河井青葉さんの狂気に満ちた演技は見事。見ていて寒々しく、いつどこに現れるかわからない恐怖を感じました。
そんな親の元で育ち、親の愛情などまるで知らない杏がハヤトを大事に預かっていたのが切ないですね。幼き自分を重ねていたのかな。
どこまでが実話でどこがフィクションかはわかりませんが、この作品の世界を作った三人のメインの演者が凄いですね。
河合優実の作り上げた杏と言う少女が見せる覚悟。
佐藤二朗が演じた多々羅と言う刑事が見せた人間の本性。
稲垣吾郎が演じる桐野が思惑を胸にしまって寄り添う絶妙さと後悔。
先述した河井青葉さんを含め心に深く残る圧巻の演技でした。
観終わって感じるのはどんよりした重苦しさだけですが、この作品に対しての思いがいつまでも頭をめぐります。
過酷な環境の中で育ちながらも、小さな希望の光の元で笑顔で過ごす時もあったでしょう。絶望と希望の間で生きた香川杏と言う若き女性が確かにいたことを忘れまいぞと思います。
いつもでも心に深く残る、いい映画を見ました
あんさんは居た
コロナってこんなところにも……
あたしにとっての噛めば噛むほど味の出る「スルメ俳優」佐藤二朗さんも出ていらっしゃることですし、重苦しそうな映画ではあるけれど、河合優実ちゃん観たさに劇場に足を運んでみた。
いや〜重かった。そして苦しかった。
日本の映画ってホラーぢゃないけど『ある種ホラーにも感じられるよね』っていう日常的なヒューマンホラー映画作るの本当に上手いよね💦💦💦
実話をもとに、ってことだったけど特定の『誰か』を指してるわけではなく、こんな目にあった人がいるんだよってことになるのかな。
コロナ禍を振り返ると確かに自分の生活は大きく変化した。それまで考えたこともなかったテレワークが出来るようになったり、飲食店が不定期開店だから自炊するようになったり、人と会うことを極力避けるような行動パターンになったり。でも作中に出てくるような職場において密集度合いを考慮した人減らしにあって収入源が絶たれたり、夜間通っている学校の休業連絡を受けしばらく通えなくなったり、と比べたらさほど大きくもない変化だったのかな。
杏ちゃん、やっと頼れる人が見つかったのにね…
自分とは関係のないところで力が働きそのせいで自分にはどーしよーもないけど多大な影響が出る、そんな理不尽なことって人生の色んな場面で起きるけど、杏ちゃんの場合はただただ不憫で。少しでも希望を感じられたらよかったんだけど、そう上手くも行かなくて。
でもそんな杏ちゃんをしっかりと演じ切った河合優実ちゃんの実力はしっかりと感じました!LINEの縦読みドラマ『上下関係』で初めて観てから3年。良き女優さんになりました💖
この事実、どう向き合えばいい?
彼女を助けたいとか、可哀想と思うのは、確実に私の驕りですね。それでも私、彼女のこと、忘れたくない。
世界の歪みって、いちばん弱い場所に、集中するんですね。誰よりも、誰かを傷つけたくない、誰よりも、誰かを護ってあげたい。その思いが強くなる程、世界は残酷になるようです。
事実に基づくお話だそうですが、すると、彼女の母親も、実在するわけですね。母さん、今頃何してるんですかね。この映画に気づいたら、私は、あんな親じゃないって、訴えそう。その時は、堂々と実名を公表したうえで、世に出てきてほしいものです。私の知る権利と、悪意が止まりません。
私が知ろうとしないだけで、このクニには、数えきれない杏がいる。私はその中の、たったひとりの杏に出会っただけなのかも知れない。今、私にできる事、自分でも分からない。ただ、今日、出会った杏のことだけでも、ずっと忘れたくない。
今の私にできる事って、それぐらいだけだから…。
私の好きな歌、杏ちゃんに届くかな。
あのささやかな人生を
良くは言わぬ人もあるだろう
あのささやかな人生を
無駄となじる人もいるだろう
でも 僕は誉める
君の知らぬ 君について
いくつでも
あのささやかな人生は
もしかしたら 僕に似ている
あのささやかな人生は
もしかしたら 君だったのか
通りすぎる街の中で そんな人を 見かけないか
瞬きひとつの あいだの一生
僕たちは みんな一瞬の星
瞬きもせずに
息をすることさえ 惜しむかのように 求めあう
中島みゆき 「瞬きもせず」
( ´Д`)y━・~~評価高いですが、、、、
光が見えた矢先に訪れる困難、そして・・・
ドラッグの常習犯だった杏(あん)、ホステスの母親、
そして身体の悪い祖母と、ゴミ捨て場のような家で暮らす。
幼いころより母親より暴力を受け育ち、中学?で売春。
義務教育も放棄し、中学卒業もできず、21歳となった杏は警察に捕まり、
そこで、多々羅という刑事、ジャーナリストの桐野と出会い、
更生の道を歩み始める。
仕事に就き、学校にも通い始め、遅れを取り戻し始めたのだが、
そんな時に、新型コロナが流行、人々の生活が変わり、
杏、多々羅、桐野の三人の生活もいろいろと・・・
まあ、なんといっても鬼畜ばかり。
杏の母親、なんなの!最後の最後までひどすぎる。
それに、多々羅刑事、変わった刑事だなという反面、
ドラッグ中毒者の更生という慈善活動、素晴らしいと思いきや、
裏では・・・ひどすぎる
また、最初から怪しかったけど、ジャーナリストの桐野、
やっぱり探ってたんだよね。ひどすぎる。
幼子を杏にいきなり預け、失踪する女性。
こいつも母親としてどうだよ。ひどすぎる。
せっかく光が見えてきたという矢先に訪れる、
困難の数々、そして周りから頼れる人がいなくなり、
最後は鬼畜の母が。。。
主人公の杏を演じた河合優実さん、素敵ですね。
「不適切にもほどがある」は最初しか見ていませんが、
自然な演技、素晴らしいです。これからも注目。
多々羅刑事は佐藤二朗さん、ちょっと前に見た「変な家」といい、
あまり、らしくない役柄でしたが、好演でした。
最後、無事母親のもとに戻れた幼子のシーンが救い?
でも、また捨てられるかも、と思うと・・・
これが実話?あまりのバッドエンドな分だけ減点。。。
公開規模
ここ数年、「この作品にも河合優実」と見過ごせないばかりか、必ず印象に残る演技で爪痕を残してきた彼女。そんな彼女が主演と聞けば「いざ行かん」と本作公式サイトで劇場情報を確認すると、思いのほか公開規模が小さく。。正直一時は、入江悠監督(の過去作品たちを)を槍玉に挙げて配信待ちにまわす可能性もあったのですが、スケジュール的に無理がなさそうだったので久しぶりの丸の内TOEIです。記録がないため、何年ぶりなんだろう?大変ご無沙汰いたしました。サービスデイの11時の回は当日券を求める行列もあったりして、平日とは言えそこそこの客入りです。
で、鑑賞後の感想ですが、、入江監督、大変申し訳ありませんでした。凄かったです。ここまで衝撃を食らうとは思っておらず、帰途もついつい「あんのこと」を思い出し泣きそうになるほどで、これはしばらく要注意。かなりダウナー作品のため、これからご覧になる方も注意が必要です。何なら、これを配信で観ようものなら最後まで通して観ることが出来るのか?やはり劇場で見る意味の大きい作品でもあると思います。
本作、兎に角キャストの皆さん、もれなく演技が素晴らしく、そして凄まじい。比較的、個性強めな俳優さん揃いですが、皆さん悪目立ちすることなくまさにこの作品に存在する人間として違和感ないため、鑑賞していて否が応でも作品内に没入させられます。そして、緊迫のシーンが本当に怖く、だからこそ安寧な日々に幸せを感じ、さらにそこからの絶望に容赦のなさを感じます。
いやぁ、、言葉にならず申し訳ないですが、本作は予想をはるかに超えて刺さりました。キノフィルムズさん、これは公開規模拡大すべきです。少しでも多くの方に観ていただき、「関心領域」をひろめるべき。とても重要な作品だと思います。
杏の不幸の根源は……
河合優実の素晴らしい演技に没入
2020年実際に起きた事件から着想を得て、入江悠監督が映画化。幼い頃から母親に暴力を受け、壮絶な人生を送ってきた主人公を描いた作品。
彼女が置かれたあまりにも絶望的な環境、そこから抜け出そうともがく、救いのない重いストーリー展開。
助演の河井青葉の鬼気迫る演技も凄かったが、主人公のあんを演じ切った河合優実は、他の共演者たちを完璧を凌駕、その素晴らしい演技に没入した2時間。中々よいキャスティングの中で、稲垣吾郎が唯一余計だった。
現代の社会問題を描くこの作品、悲しく、救いようのない現実が存在していることを深く印象づけた。
この河合優実、そして杉咲花、山田杏奈なども然り、最近の日本映画界には、主役をしっかり演じ切る若手女優が増えたと、この作品を通じて改めて思った。
救いはあった。それでも救われない現実
救いがないわけじゃなかった。ただ、救いはあっても掬いきれないことはあって、救われない現実に心が痛む。こういう映画を観ても、「自分に何ができるか」なんてことは考えずに生きてきたし、そんなふうにしか生きていけない。それでも、河合優実さんが演じたような環境にある人がいること、そういう人と向き合っている人たちがいることは見て見ぬふりをせずに生きていきたい(Xへの投稿コピペ)
目をそらすことを許さない河合優実さんの見事な演技
ほぼ全編通してふざけない佐藤二朗さんの渾身の演技
抑制が効いて実在感たっぷりの稲垣吾郎さんの演技
娘あんへのもう一つの呼び名に身の毛がよだつ河井青菜さんの怪演
見どころたっぷりの演者たちと、
家の様子やロケーションなどで実話ベースであることを
違和感なく見せた入江監督の手腕に拍手です。
河合優実の適切な演技
先日放送していたテレビドラマ「不適切にもほどがある!」に出演していた河合優実さんが主演という事で、女優さん目当てで鑑賞に行きました
期待どおり河合さんの演技はピカイチで、大袈裟なところが無く台詞も自然で、人物が実在するような演技ができる女優さんであることを再認識し、ますます好きになった
わたしのなかで最近どハマりしていたのは杉咲花さんでしたが、河合優実さんが並んでツートップの位置を占めました
重いテーマをドキュメントタッチで描いたように感じた今作、ワンカットが長く、シーンが冗長に感じることが多々あり好みは分かれる、というか、わたしはダメだった
最後の5分から10分は付け足された感じもあり、不必要なシーンに感じた
河合さんの演技は最高でしたが、評価は星3
親に感謝と情が湧くとは
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