夜のまにまに

劇場公開日:

夜のまにまに

解説

大阪を舞台に、真面目で物憂げな青年と型破りで行動的な女性が織りなす恋の行方を描いた青春恋愛映画。

恋人の咲と別れたばかりのフリーター・新平は、映画館で出会った佳純と意気投合し、夜の街で一緒に過ごす。その後、新平の職場であるカフェで佳純が働き始める。突然の再会に驚く新平だったが、佳純から恋人の浮気調査を手伝ってほしいと頼まれて探偵の真似ごとをする羽目に。新平は強引な佳純に振り回されながらも、徐々に彼女にひかれていく。

「きみはいい子」「ちはやふる」シリーズの加部亜門が新平役、「猫は逃げた」の山本奈衣瑠が佳純役でそれぞれ主演を務め、「卍」の黒住尚生、「最後の審判」の永瀬未留、「凪の憂鬱」の辻凪子、「東京遭難」の木原勝利が脇を固める。監督は「コーンフレーク」「凪の憂鬱」の磯部鉄平。

2023年製作/116分/G/日本
配給:ABCリブラ
劇場公開日:2024年11月22日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)belly roll film

映画レビュー

4.0この出会いが嬉しくなる。おかしくて優しい空気感の虜になる

2024年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

本作では劇場での一幕から”出会い”が生まれる。もとより作品中に映画や映画館が出るだけで感動しがちな僕ではあるが、ここで上映中なのがフランク・キャプラ監督の『或る夜の出来事』というのがシチュエーションを絶妙に交錯させていて巧い。よく若い男女の巡り合い映画は”ボーイ・ミーツ・ガール”と呼ばれるが、本作も同じ。だがそれに輪をかけて、幾つもの”別れ”を描いた物語でもあるところが重要だ。人はどれだけの夜と別れを超え、いつしか掛け替えのない出会いと巡りあうのだろう。過去にも「夜」と「移動」を散りばめ作品を重ねてきた監督の到達点がここにあるような気がした。この監督は決して力まない。おおらかさと思わずクスッと笑ってしまう空気感を大切に、優しさ、人の繋がりを紡ぐ。そこに夜空の輝きの如く「星の王子さま」のエッセンスも効果的に沁み渡る。旅路の果ては新たな旅立ち。エンドシーンと共に豊かな余韻が胸に広がっていった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
牛津厚信

3.5再生の物語

2025年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
なお

3.0山本奈衣瑠の良さが全て

2025年1月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

良くあるミニシアター系の若者の恋愛映画に、大さじ二杯程度のアクセントを加えた結果、それらが雑味となり「結局何の話?」となる映画。

『SUPER HAPPY FOEVER』のヒロイン役でミニシアター好きな我々をこれでもかと魅了した山本奈衣瑠の演技が本当に素晴らしい。

演技というか、素に近いような感じがたまらない。すぐその辺に佇んでいるけど気づいたら居なくなっていそうな女性を演じさせたら間違いない。今後どんどん演技の仕事が増えていく予感。

山本奈衣瑠演じる女の子のファッションも良い。ラフでちょっとボーイッシュなんだけど、ぐるぐるに巻いたマフラーとか真っ赤なセーターが女の子らしさを与えるアクセントになっていた。

観賞後、彼女の連載エッセイを読んだが、映画の中のちょっと変な女の子の印象からあまり差がなくて良かった。
何ならちょっと好きになってしまった。

肝心の映画だが、冒頭記載の通り。
雰囲気は良くあるミニシアター系の恋愛映画同様、とても良いし登場人物も魅力的(特に主人公のお姉さん役の俳優さん)。
でも、一番重要な主人公の男の子の設定が独特でちょっと邪魔だなって思ってしまった。
監督なりのユーモアなのかもしれないが、その子独自のユーモアとして捉えて良いのか、深刻な受け止め方をしたら良いのかどっち付かずで、もう少し誘導が欲しかったな。

幼なじみの子はきっと、主人公のユーモアとも深刻な要素とも捉えられる特性を誰よりも知ってるからこそのあの距離感なのかもしれないし。
あんまり説明がないから、ただ節操のない女の子のように移ってしまっていた。

ちょいちょい良い要素がありつつも全体的に微妙だったが、奇妙礼太郎の主題歌があまりにも良すぎる。あまりにも。

この映画を何段階にも引き上げるほど良いエンドロールに観終わった後は不思議と後味が良かった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
にゃん

4.0終始、優しい関西弁で繰り広がれる会話劇って感じの作品。 本年度ベスト級。

2024年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幼馴染みで恋人の咲と別れた新平。
映画館で偶然知り合った山本奈衣留さん演じる佳純と意気投合するものの、佳純の彼氏が浮気しているか調査して欲しいと新平にお願いする展開。
調査と言っても彼氏の家を双眼鏡で見ているだけ(笑)

本作は全ての会話が自然でリアル。
特に新平と佳純の会話がとても良い!
新平の家族や元カノの会話もメッチャ引き込まれる。
関西弁ってこれ程までに優しい方言なのかと思える程、優しい会話だった。

巡回中のお巡りさんも面白いキャラ。

心に刺さるセリフも多かった。
「過去に戻れるならいつに戻りたい?」みたいなセリフが1番印象に残る。

新平を演じた加部亜門さん。
存じなかったけど素晴らしい演技だった。

題名のロゴが大好き💕

本作のタイトル。
「夜のままに」だと思ってたけど、
「夜のまにまに」でした( ´∀`)

コメントする (0件)
共感した! 0件)
イゲ