水平線

劇場公開日:

水平線

解説

「ロストパラダイス・イン・トーキョー」などの俳優・小林且弥が長編初メガホンをとり、「凶悪」で共演したピエール瀧を主演に迎えたヒューマンドラマ。福島県のとある港町を舞台に、大切な人ときちんとお別れできないまま立ち止まってしまった父娘の複雑な心情を描く。

震災で妻を亡くした井口真吾は、個人で散骨業を営みながら、水産加工場で働く娘・奈生と2人で暮らしている。高齢者や生活困窮者を相手に散骨を請け負う彼のもとに、かつて世間を震撼させた通り魔殺人事件の犯人の遺骨が持ち込まれる。苦しい選択を迫られた真吾は、ある決断を下す。

心に深い傷を抱える主人公・真吾を瀧が演じ、真吾の娘・奈生を「青葉家のテーブル」の栗林藍希が好演。「夜を走る」の足立智充、「ピンカートンに会いにいく」の内田慈、特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」の押田岳、「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」の円井わんが共演。

2023年製作/119分/G/日本
配給:マジックアワー
劇場公開日:2024年3月1日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5

(C)2023 STUDIO NAYURA

映画レビュー

まずは映画復帰が嬉しい

2024年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 震災後の福島で散骨業を営むという設定に虚を衝かれた思いがし、それをピエール瀧さんが演じるという事で二重に揺さぶられる。そして投げ掛ける問いにもひねりがあるだけに、物語の展開と収め方が素直過ぎるんじゃないのかな。でも、とにかく瀧さんの映画復帰が嬉しいので合格。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
La Strada

3.5ピエール瀧は好きな役者さんでした。

2024年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最近ラジオで復活していたのを知っていたので、この映画も見に行きたいと思っていました。

東日本大震災で妻を亡くし、南相馬で散骨業を営む男の話。
一人娘との関係や、殺人犯の散骨をめぐっていろいろとイザコザが起きる。

記者の行動がよく分からなかったし、遺族からしたら散骨されるのって、あそこまでイヤなもんなのかと思った。
あれだと、犯人の一族郎党皆殺しにしたいと思うのかな。。

暗い映画なんだけど、スナックで一緒に飲んでる友達とか娘の存在が希望でしたね。
宮城県人としては私自身も被害はなかったけど震災は体験してたし、近い話として映画を見る事が出来た。
まだ風化はしていないし、傷跡はたくさん残っていると思う。

ピエール瀧の演技はいつもの演技。
ただ、存在感は凄いです。
『凶悪』の時の彼の演技はマジ怖かったし。。
娘役の女の子も良かった。
監督は小林且弥。
役者として見た事がある人でした。
初監督作品らしいです。
そして、松田優作の甥なのね、知らなかった。

ピエール瀧、心配なのは、大麻じゃなくてコカインでの逮捕っていう点。
再犯率が高いから、また捕まらなければ良いけど。。
願うばかりです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
はりー・ばーんず

4.0お互いを思う気持ちがすれ違う・・不器用な父親と娘

2024年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

東日本大震災で大好きな母を津波で亡くした娘と大切な妻を亡くした父親。お互いがお互いを思いやりすぎて自分自身の心の奥底に沈む切なさや寂しさを口に出来ないで居る。そんな日々が積み重なり増々ぎこちなくなって行く二人。
ぶっきらぼうだけど強く娘を思う父親の真吾にピエール瀧、父を一人にすることが出来ないでいる少し心に影を持つ娘の奈生に栗林藍希。

言いたいことが有るのに言葉に出来ないもどかしさ、言葉にすることが怖くてたまらない二人の関係をピエール瀧と栗林藍希がぴったりと納まっていたと思う。
自分だけで考えていても、言葉にして思いを伝えて初めてお互いの事が分かり合えるってこと。頭では理解していても感情がついて行かない事って有る有ると思いながら観ていた。終盤でようやくお互いの胸の内を吐き出すことで、ずっと抱えていた苛立ちや辛さから二人が解放されて行く。なにも派手さの無い演出で大きな出来事も無く話が進んで行くところが、かえって現実的で親近感が湧いた作品だった。

しばらくぶりのピエール瀧。存在感は大きい。映画界にはやはり無くてはならない俳優さんと改めて思う。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
しのぶ

4.5MiniTheaterで本作品を鑑賞しました。

2024年6月2日
PCから投稿

映画「水平線」を鑑賞する為、シネマ・チュプキ・タバタに行きました。こちらは、MOVIE WALKERの記事  南沙良、ミニシアターを巡るの中で取り上げられ障がいの有無にかかわらず、誰でも映画を鑑賞できるユニバーサルシアターとして知られています。映写室程度の規模だから出来るのかも知れませんが視覚や聴覚の不自由の方、車椅子の方、幼児をお連れの方が過ごしやすい様に配慮が為された設計が施されていて自分が訪れた時は介助犬を伴っている方を見かけました。国内でこの形態を執っている映画館は当館だけです。邦画の字幕は珍しいですが慣れると苦に感じません。むしろ途中から追いかけていました。鑑賞後、 とくに何かをするわけではありませんが暫く留まっていました。共に過ごす事で気付きを得るかも知れません。障がいの原因は、本人ではなく社会環境にあるという考えに接すると自分の思慮の無さを痛切に感じます。 本編は再生が主題かも知れませんがいろいろと考えさせられるものでした。大人向け?の映画ですね。割り切れない事があるのが人生なのでしょう。ピエール瀧さんの哀愁のある感じが涙を誘います。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
麻婆春雨と担々麺 大盛