最悪な子どもたち

劇場公開日:

最悪な子どもたち

解説

北フランスを舞台に演技未経験の問題児たちを配役した映画撮影の行方を描き、2022年・第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した人間ドラマ。キャスティングディレクターと演技コーチの経歴を持つリーズ・アコカとロマーヌ・ゲレが長編初監督・脚本を務め、オーディションで数千人の若者と接してきた実体験をもとに撮りあげた。

フランス北部の荒れた地区を舞台にした映画が企画され、地元の少年少女を集めた公開オーディションが行われた。キャストとして選ばれたのは、異性との噂が絶えないリリや怒りをコントロールできないライアン、心を閉ざしたマイリス、出所したばかりのジェシーの4人で、シナリオは彼ら自身をモデルにした物語だった。波乱に満ちた撮影が始まり、4人は映画の登場人物を演じることで自分自身と向き合っていく。

主人公4人を演じるのは、実際に北フランスの撮影地近辺で開かれたオーディションで選ばれた演技未経験の子どもたち。「アイダよ、何処へ?」のヨハン・ヘルデンベルグが劇中の映画監督役を務めた。

2022年製作/99分/PG12/フランス
原題または英題:Les pires
配給:マジックアワー
劇場公開日:2023年12月9日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第75回 カンヌ国際映画祭(2022年)

受賞

ある視点部門
最優秀作品賞 リーズ・アコカ ロマーヌ・ゲレ

出品

ある視点部門
出品作品 リーズ・アコカ ロマーヌ・ゲレ
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(C)Eric DUMONT - Les Films Velvet

映画レビュー

カメラを向ける傲慢さ

2024年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 荒れた地域で素行の悪い地元の少年少女に演じさせて映画を撮ろうとする姿を描く複層構造の映画。カメラを向ける事の傲岸さに極めて自覚的であるのは分かるが、この映画自身も現実に演技未経験の少年らを起用しているのだから、ではこの映画の持つ傲慢さを制作者はどう考えているのだろう?

 そう問われるのを制作者は当然織り込み済みだろうが、僕にはそこの覚悟が把握できなかった。

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La Strada

1.5タイトルの印象とは違ったヒューマンドラマ!

2024年2月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

子どもたちが悪さをするんだろうな〜という先入観があったのですが、
そういうことじゃないんだな・・・と。

冒頭から、これってドキュメンタリー!?と勘違いしてしまうほど、
ドキュメンタリーっぽいのですが、
実は映画を撮影するという話が軸なので、映画内映画とこの映画のキャラクターの演じ分けが
できる、出演している子どもたちってすごいなと率直に思いました。

映画内映画とこの映画のストーリーが走る構造に加えて、ドキュメンタリーっぽいつくりであることに
私は結構ややこしさを感じていて、没入するのが難しかったです。

いろんな境遇の子どもたちがいますが、
やはり家庭環境と親が、子どもたちの成長に与える影響はとてつもなく大きいと
本作を鑑賞しても行きつきました。

いろいろと考えさせられ、私の思考の引き出しも増えた気がします。

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ひでちゃぴん

3.5【まさに”ある視点“作品】

2024年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

リアルか?フィクションか⁇作品か⁇?メイキングか⁇⁇映画の裏側の制作過程にまで焦点を向けた、まさに「ある視点」部門グランプリに相応しい実験的異色作品。

社会やコミュニティに馴染めず、違和感疎外感に苛まれ過ごしてきた彼ら彼女らが、映画出演を通じて図らずも?狙った結果⁇喜怒哀楽の素の感情表現を露わにするシーンに本作のテーマがあるのだろうか。

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Chang Koh

2.5「最悪」は「最悪」からしか生まれません。

2024年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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みき