「ユーゴスラヴィアの青春」ドリー・ベルを覚えているかい? 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
ユーゴスラヴィアの青春
陽気な音楽と忙しない人々、動物たちが狂喜乱舞する世界観、クストリッツァの長編デビュー作は彼らしさが全開で一安心の序盤から、奇妙なあだ名が印象的な不良少年にしてはコミカルな輩たち、そんな連中とのバンド活動やほろ苦い恋模様にキュンキュンしたり、ショッキングな場面には心が痛むし、父親との関係性に仄々したり、壮大さよりもシンプルな物語として気分爽快で痛快な恋愛モノから青春映画として大いに楽しめる。
よりによって父親の葬式の日に口約束かと思いきや伯父から自転車のプレゼントが、ニヤリとする三男坊の表情が可笑しくて最後まで気になる存在感のクジ売り三男坊、主人公の少年がデニス・クエイドとハーヴェイ・カイテルにソックリなのは気のせいか!?
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