A.I.のレビュー・感想・評価
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いい映画なのに…
スティーブン・スピルバーグの作品ということで、とても期待してみました。
小さい頃に見たことのある作品だったですが、内容を覚えていなかったのでまたみました。
まず、ラストシーンに迫る人類が滅んでから母親と仮再会するラストの30分で作品をブチ壊しにされました。
主人公が母親に捨てられ、残酷なショーの見世物にされそうになったり、そこで出会ったロボットと協力して、人間になって母親に愛してもらうために本当に存在しないブルーフェアリーを探しにいく…
そして、ブルーフェアリーに会うが、それはただのアトラクションの飾り…
それを本物だと思い、人間になりたいという絶対に叶わぬ願いわし続けて悲しい終わりにすればよかったのに…
実際僕はそこで泣いていました。
いままでみたスティーブン・スピルバーグの作品で面白くなかった作品でした。
人工知能
母親への愛情をただただ求めて。
でも、その想いはつくられたもので。
少年の一途さと葛藤などいろいろ考えさせられます。
ラストは悲しいながらに幸せかな。
すごく切なく、すごく印象に残る作品です。
「愛する能力」と「夢を持つ能力」
映画「A.I.」(スティーブン・スピルバーグ監督)から。
今まで何度となく観てきた、人間とロボットの確執。
すべて映画とはいえ、その結末にいつも考えさせられてしまう。
近未来、作られたロボットの方が優位に立つ構図は、
ほとんど、人間の愚かなロボット・バッシングから始まる。
そんな人間がロボットより優れているという前提は、
「愛する能力」と「夢を持つ能力」が備わっているということ。
しかし、どうみても作品の中に登場する人間の方が、
2つの能力を放棄しているようにも見える。
大人は「人を愛せるなら憎むことも出来るはずだ」とロボットを疑い、
子どもは「オモチャは壊した方が面白いんだ」とロボットを虐める。
そして、自ら子どものロボットにインプットした「親子の愛」すら、
森の中へ捨てて逃げるという行為を、私は理解することができなかった。
どうして、子どもロボットの「話」を聞いてあげようとしないのか、
ロボットを破壊して喜ぶショーよりも、残酷に感じてしまった。
それなのに、そんな人間の愛を疑うことなく信じ続け、
2,000年後も、母親に対する愛を持ち続けていたロボット・デイビット。
どちらが「愛する能力」と「夢を持つ能力」を持ち続けているか、
一目瞭然である。
2つの能力が失われつつある、現代人の難しい「生き方」と、
予測できたはずの地球温暖化や、地球の氷河期などという環境変化に
的確に対応できなかった生物としての人類に対して警鐘として受け止めたい。
心温まるラストシーン、「魂を持っていた人間を私は羨ましく思う」と呟いた
進化し続けたロボットたちに誇れるよう、今を大切に生きたいと思う。
P.S.(おまけ)
ロボットに、親子の絆を設定する7つのキーワード。
シラス(巻き雲)、ソクラテス、パーティクル(分子)、デシベル(音波)、
ハリケーン、ドルフィン、チューリップ
続けて「(母親)モニカ、(ロボットの子ども)ディビット、モニカ」
う~ん、この単語の繋がりこそが最大の謎である。
鑑賞後の勢いで書いた
一度小さいときに鑑賞しており、ばくぜんと、不気味で鮮やかでふわふわしているどことなく古臭いくせに近未来的な感じ、という記憶があったのですが、主にはジゴロの拠点であるあのいかがわしい街の風景やロボット廃棄ショーによるものだったんだなとスッキリ
しかしあの街のネオンの看板とか飾りが夜空に浮いてる感じとか原色でそこらじゅうピカピカ灯り放っているわりになんかダサイあの感じすんごkkkkkっくよかった。まれに幻想的で素敵な雰囲気の夢を見るのですが、そういう夢はこの映画に基づいているんじゃないかってぐらい心に深く刻まれてる感すごい。
なんだか観終わったあと懐かしくすこし淋しく暖かい気分になるのは、「母と子の愛」ってテーマが小さい時見たときの印象のまま記憶されていたからでしょうか人間の神秘、他の人の感想がもっと知りたいです。
しかし内容はそんな感動ストーリーではなく、切ないです、
舞台は、地球温暖化が進んで海沿いの町は海に沈んだ未来の世界。
資源をつかわないということで人間の体をした頭の良いロボットが多数生産され人間と同じように暮らしている。テクノロジーとかなんか色々すごいことになってる。
入院している死にそうな息子を持つ夫婦のもとに、代わりに、と連れてこられた「愛」をプログラムされた期待の最先端ロボットであるデイビット(人工知能を持っている)。最初は否定していた母親だが、あまりの人間っぽさに息子のように愛するようになる。しかし、息子が元気になり一緒に暮らすようになると、母親からの「愛」を独占したいがためにデイビットは危険な行動に出るように。色々あって、くまさんのロボットと共に山奥に捨てられます。
そこでいろいろあってジュードロウ演じる、高性能ロボット(しかし「愛」はプログラムされていない)であるジゴロと出会います。ほんとにロボットみたいだったすごい。
デイビットは家族で暮らしていたころに、ピノキオの話を読み聴かせされており、人間になれたら母さんに愛されると信じているので、いろいろあってジゴロと共に、本物の人間にしてくれるという青い妖精を探す旅に出ます。結局水没した遊園地の残骸の、ピノキオゾーンに飾られている青い妖精を見つけ、それに向かって動かなくなるまで「ぼくを人間にしてください」と祈り続けます。
2000年後に、宇宙人(wikiによると、人間より遥かに頭がよくなってしまったロボットらしい)に発掘され、直され再び動き出します。そして宇宙人らによって母親との再会を一日だけ(都合により)演出してもらい、幸せを感じ、デイビットは初めて眠りにつき夢を見る(きっと見たのだ)。というお話
すごく切ないです。
デイビットは最後にお母さんと再会して幸せな時を過ごします。一見なんだかハッピーエンドに思えるけど、一度デイビットを捨てた母親の言う「愛しているよ」と、母を愛することをプログラムされたロボットデイビットの言う「愛しているよ」の純度の違いを意識しちゃって切なくて泣いた。と同時に愛するとはなんぞやそもそも純度とかなんぞやって迷宮入りするかんじ。
映像的にもストーリー的にもすんごく好きな映画かもしれないです。
特に映像に関しては、見たことの無い世界、潜在的に観たかった世界を見ることができたんじゃないかって嬉しくなるようなかんじです。それとも、小さい頃に見たときの印象が強すぎて心の奥底で眠っていた映像に再び出会えたかんどうがすごいゆえにそう感じている?
小さい頃見た印象と、大人になって見た印象、くらべる楽しさを発見できた貴重な機会でもあった!
人工知能に愛は理解出来るのか?
地球温暖化の影響で、ほとんどの大都市が海に沈み、人類の数
も激減した未来の世界。
ロボットが人間の生活を支え、子供を作るのにも許可が必要と
いう、徹底的に管理された社会。
世界で唯一「愛すること」をインプットされたロボットの少年
「デイビッド」は、人間になる事を夢みて、そして、母親に
愛される事を夢みて、スーパートイの「テディ」、
「ジゴロ・ジョー」とともに時間と場所を越えた旅に出ます。
亡くなったスタンリー・キューブリック監督が温めていた企画
だけあって、映画の特に前半部分は、キューブリック的な
未来世界で話が展開していきます。
後半になるに従って、スピルバーグ監督らしい映像や展開が
増えてきます。
恐らく、ストーリー後半の展開が、賛否両論分かれるところ
だと思うんですが、僕は、あれはあれでスピルバーグ監督
らしくていいんじゃないかな?と思いました。
確かに最後は少し冗長になりすぎかな?とも思いましたど・・・。
この映画は、多分一般的には「SF物」の映画と見られてると思いますけど、僕は全てを見終わって、これは「現代版ピノキオ」
だと思いました。
「SF」ではなくて、「おとぎ話」だと思って観れば、なかなか
よく出来ていると思います。
主演のハーレイ少年の演技には感心しました。
最初は感情を持たなかったのが、次第に本物の人間に近づいて
いく。その過程を見事に演じきっているのは本当に凄いなと
思います。
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