劇場公開日 2001年6月30日

「未来を舞台にした「ピノキオ」」A.I. どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5未来を舞台にした「ピノキオ」

2025年4月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

知的

 人間から愛されるためのロボットではなく、人間を愛することができるロボット初号機のデイビット(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、愛する母モニカ(フランシス・オーコナー)の髪を切りに夜中に寝室行く。それまでもデイビットの行動はモニカ視点で見ると怖かったけど、そのシーンの怖さが特に印象に残った。
 ついに、森にペットを捨てに行くようにモニカはデイビットを・・・。
 そこからはデイビットとテディ(可愛いクマ型ロボ)の未来世界の冒険が始まるのだった。

 スタンリー・キューブリックの意思をスティーヴン・スピルバーグが受け継いだ作品と言っても過言ではないが、監督が違えば別の映画になることも事実である。

 さすが未来の話で映像的にも見ごたえがある。未来のトイレを使用中のモニカのシーンもあって良かったし、先の読めないプロットで面白い。
 モニカの残酷とも思える行動が、ある意味報われることになる展開は嬉しい。テディの持っていた細いアレも伏線回収されて良かったし、ラストの1日限りの幸せなひとときの後が氣になる。謎の知的生命体の世界も もっと見てみたい。

 ちなみに、B4サイズで大きいパンフレットの ほぼ半分くらいのページを使って、スタンリー・キューブリックが今作を企画していたことについて語られている。

Don-chan
PR U-NEXTで本編を観る