「未来を舞台にした「ピノキオ」」A.I. どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
未来を舞台にした「ピノキオ」
人間から愛されるためのロボットではなく、人間を愛することができるロボット初号機のデイビット(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、愛する母モニカ(フランシス・オーコナー)の髪を切りに夜中に寝室行く。それまでもデイビットの行動はモニカ視点で見ると怖かったけど、そのシーンの怖さが特に印象に残った。
ついに、森にペットを捨てに行くようにモニカはデイビットを・・・。
そこからはデイビットとテディ(可愛いクマ型ロボ)の未来世界の冒険が始まるのだった。
スタンリー・キューブリックの意思をスティーヴン・スピルバーグが受け継いだ作品と言っても過言ではないが、監督が違えば別の映画になることも事実である。
さすが未来の話で映像的にも見ごたえがある。未来のトイレを使用中のモニカのシーンもあって良かったし、先の読めないプロットで面白い。
モニカの残酷とも思える行動が、ある意味報われることになる展開は嬉しい。テディの持っていた細いアレも伏線回収されて良かったし、ラストの1日限りの幸せなひとときの後が氣になる。謎の知的生命体の世界も もっと見てみたい。
ちなみに、B4サイズで大きいパンフレットの ほぼ半分くらいのページを使って、スタンリー・キューブリックが今作を企画していたことについて語られている。
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