怪獣ヤロウ!のレビュー・感想・評価
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vsシチョー
怪獣映画だと思うと肩透かしだがご当地映画だと思えばかなり面白い
2025年劇場鑑賞31本目。
エンドロール後映像無し。ただし怪獣映画独特の演出はあります。
ストレートな怪獣映画ではなく、市役所職員が町おこしで怪獣映画を作る、というあらすじは知っての鑑賞。どんなクソ映画のクソ役でも絶対仕事断らないでおなじみ麿赤児の名前をオープニングクレジットで見かけてちょっと不安がよぎりますが今回はいい役で良かったです。
この映画を特撮映画として観ると結構物足りないと思うのですが、伝統という言葉を借りた、都会から町に帰ってきた若者が町の魅力に気づく「いかにもご当地映画」という強烈なディスりをしてくるのにはおい、やめなさいよwwwwと笑ってしまいました。
この映画自体がなんやかんやで関市の魅力を伝えているご当地映画になっているのがうまいなと思いました。
マジでかなり感動した。よくある展開で、ラストも予想どおり。ベタあるいは王道。
映画はベタな展開でラストもベタだが、僕はすごく感動した。
主人公の山田一郎 (ぐんぴぃさん )は、中学時代に本格的な怪獣映画を作るのが夢だった。
しかし、今はそんな夢も情熱もスッカリどこかへ置き忘れ、市の観光課で実務をこなす毎日。
あるとき,市長の発案で観光課が ご当地映画を作ることになる。
監督をやることになった山田一郎は、かつての夢を思い出し情熱を取り戻す。
そして、様々な失敗や困難を乗り越えて映画は完成し、絶賛されてハッピーエンドで終わる。
ホントにありきたりの流れでツッコミどころも有る。だけど僕はとても感動した。
以前におスギとピーコがこんなことを言っていた、「人は映画の中に自分を見つけた時に感動する」
山田一郎はかつての夢を思い出し情熱を取り戻す。その姿に今の自分やかつての自分が重なって見えた人は共感し感動したのではなかろうか。
ちなみに僕は「人は夢を持たなくてもゼ~ンゼンOK、別になくてもかまわないヨ」派だ。 「夢を持つな」とまでは言わないが (^^)。
ところで、ご当地映画は、ふだんTVドラマや映画を見ないけど地元の映画だから見ようかなという人も多いと思う。だから分かり安さは重要だと思う。
この映画は脚本と演出がすごく分かりやすい。
ただ、たびたび現れる赤くて鼓動を打ってる謎の物体。コレはなんかよく分からない。
僕は、コレが山田一郎の心の中で込み上げてくる何か熱いモノ(心の中のマグマ。多分,怒りと情熱)を表してるのかなと思う。
また、山田一郎が本多監督を訪ねる場面も良かった。アイデアを思いついて倉庫から飛び出していく山田を見ていた本多監督の顔がアップになる。
その顔は、山田にかつての自分を思い出した表情にも見えたし、今でもこんな情熱的なバカがいると思って嬉しくなった表情にも見えた。
撮影に参加しないと言っていた本多は、後で山田の撮影に手を貸すことになる。
撮影中の大爆発で山田たちに苦情が殺到するのだが、多くの応援メッセージも届けられていたことが分かる場面も良い。
もう映画作りは中止だと思っていた所に一筋の光明が射す。
ベタな展開というか、正に王道。
「ヤッター、こう来なくっちゃネ」と嬉しくなった♪ヽ(´▽`)/
結局、怪獣はどうするんだと思ってたら、そう来たかって展開で笑った。
そして最後は映画が絶賛の拍手を受けて、逆転のハッピーエンド。もうベッタベタ (^^)。
ご当地映画としても良いと思う。あの市庁舎は聖地でしょう。
どうして「怪獣映画」なのか、そのきっかけが分からない
「怪獣」が、自分を取り巻くものや自分自身に対する「怒り」の象徴だという解釈や、伝統を打ち崩すための「破壊」のメタファーだというメッセージには、大いに頷いた。
CGに頼らず、着ぐるみやミニチュアワークにこだわろうとする「特撮愛」は心に響くし、どこかで聞き覚えがあるような音楽も、パロディとしての面白さを盛り上げている。
ただ、主人公が、どうして「普通」のご当地映画ではなく、そうまでして怪獣映画にこだわるのかが、今一つ理解できない。
特に、それまで撮影した映像データが消失したことと、主人公が怪獣映画の撮影を決意することとが、どういう理屈で結び付いているのかが、まったく分からなかった。
別に、スタッフやキャストがいなくなった訳でもないのに、市長一行が見学に来たタイミングで、どうして普通に撮影を続けるのではなく、爆発シーンを撮影する必要があったのだろうか?
ここは、怪獣映画を撮影する意味の根幹に関わる部分だっただけに、もっと納得のいく説明があっても良かったのではないかと思う。
それ以前に、特撮映画の伝説の監督の出身地で、しかも、あれだけの小道具類が保管されている倉庫があるのであれば、(須賀川市のように)監督の記念館を作って、町おこしに役立てたら良いのではないかとも思ってしまった。
結局、でき上がった映画に着ぐるみの怪獣は出てこないし、ミニチュアのビルが粉々になるような派手な破壊シーンがないのも物足りない。
CGを否定しておきながら、主人公を導く脳だか心臓だかをイメージした物体を、結構レベルの高いCGで描いているところにも、釈然としないものを感じてしまう。
着眼点は面白いし、ご当地映画としての手作りの魅力も感じられるものの、怪獣映画を題材とした映画としては、何かと「残念さ」を感じてしまった映画だった。
【”伝統至上主義をぶっ潰せ!”ご当地映画作りがマサカノ怪獣映画になる様を岐阜県関市の名物の数々を織り交ぜて描いた怪作。尚、怪獣よりも厚化粧の清水ミチコさんの顔の方が余程怖いです。ホント、スイマセン。】
ー 岐阜県関市。隣県なので、良く近くのスーパーなどで関市の刃物が屋台でドドーンと売られている。又、昔一度しか行っていないが(愛知県は鰻の名産地なので、わざわざ行く必要がない。)今作でも頻繁に出て来た”うなぎの辻屋”は、流石に美味い。だが、関市の方には叱られそうだが、他に思い当たる所はない。
だが、今作を観ると名所、名産がそんなになくても、ご当地映画が作れる事が分かったよ。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・主役の市役所観光課職員山田を演じたぐんぴぃという方を始め、知らない俳優さんが多い。申し訳ない。だが、先週に観た「悪鬼のウイルス」に引き続き登場の、山田の中学時代の教師を演じた田中要次さんの登場に、ほっとする。
そして、元怪獣映画監督の本多英二(どー考えても、本多猪四郎がモデルであろう)を演じた麿赤兒さんの存在感は、圧倒的である。
・私は、ご当地映画や、ドラマは大切だと思っている。今作で関市市長(清水ミチコ)が言っているように、観光客が来るからである。
因みに、私が住む都市では近年、大河ドラマの舞台になった時には、イキナリ城が大幅改修され、城が立つ公演は立派になり、更に主人公の武将と深い関係にある寺は、一気に観光名所になり、驚いたモノである。
・今作は、ハッキリ言って手作り感は半端ない。だが、従来のご当地映画とは一線を画する斬新な内容は、面白かったものである。
まさか、山田が怪獣そのものになるとはねえ・・。クスクス。
<一番驚いた事。
どーせ、観客はオイラ一人か二人位だろうと思って劇場に行ったら、ナントお客さんが20人位居た事である。笑ってはいけない。オイラの居住区では、レイトショーなどお一人様になる事が多いのである。
ヤッパリ、隣県が舞台だから、お客さんが多かったのかな。これも映画の効果であろう。良い事である。>
期待以上の良作!
結構おもしろかったです
笑ってんだか怒ってんだか。
中学時代、自主制作で怪獣映画を撮り自己評価は高かったものの周りからは不評で…、大人になってもまた怪獣映画を撮ろうと思ったけど公務員になっちゃった“ぐんぴぃ”の話。
岐阜県の関市役所・観光課に務めるぐんぴぃだったが、ある日市長から観光PR動画の話の流れからご当地映画を制作しようと監督を務めることに…。
中学の頃の夢が仕事を通して叶うではないけれど…、とりあえず市長演じる清水ミチコさんがなかなかパワハラ気味な市長を演じてるけど面白い!作品上にもあった、怒ってんだか笑ってんだかの件も含めて。
先輩の怪獣監督のアナログな撮り方、怪獣から吐く熱戦、…には、なるほど!と昔のヒーロー、ゴジラ等の特撮もこういった工夫がされてたのかなとも思えた。
作品としてはベースはコメディタッチで安っぽさはあったけど楽しめた。
肥満中年童貞という怪獣の一大復讐劇
「怪獣映画が大好きなだけの、なんの役にも立たない地方公務員」本作のHPでは、主人公である山田がこのように表現されているが、このキャラを単に演じるというならば別に役者がぐんぴぃである必要性はない。関市にゆかりのある俳優を使うという手もあるし、それこそ春とヒコーキの相方である土岡さんが演じても問題なさそうだ。しかしそれでも、この映画の主演は「バキ童」ぐんぴぃでなければならなかったというように思える。
この映画は、主人公の山田をカッコよく撮ろうという気が全く見えない。それどころかあえて映りが悪くなるようにしているとさえ感じた。顔のアップショットは肌の汚さが目立つし、部屋着の衣装もなんだか妙に生々しい。関市の名産を食べてパワーアップするシーンがあるが、そのシーンもはっきり言って汚い。口の中に一度入った水がこぼれていく様子をやたら接写で、スローモーションで映してくるのだから。終盤にはYouTubeチャンネルで時々見かけるあの半裸姿で怪獣を演じるわけだが、脂肪があちこちに付いたその体形をキャラクターとしての魅力にするように撮るようなことはなく、ただただ太った中年男性の半裸が映される。胸毛をどうにかするだけでも、映りは結構違うと思うのだが・・・
恐らく、それは本当に「あえて」なのだと思う。この映画の主役は山田ではなく、「バキバキ童貞」ぐんぴぃだ。社会から好意的に受け入れられず、自信を喪失し、ついにはネットミームだと不特定多数から笑われた、太った中年童貞という怪獣。それが怒りと共に暴れまわり、社会に一発の復讐を食らわせるその姿をありのまま撮った映画。それがこの映画だったのでは、と感じた。
御当地映画
ぐんぴぃのむさ苦しさを菅井友香が程よく中和する妙
あんまりノレなかった。
笑って泣いた
バキ童さんを予習してからのご鑑賞をおすすめします
ご当地映画を製作する市役所職員が主人公。バキ童ファンが集まった劇場内は大爆笑の渦でした😆 小ネタ満載で面白かったし、それでいて岐阜県関市のPRになっているところが素晴らしい✨KAIの商品は関市で作られているんですね〜✂️ ラストは達成感で満たされました!
山道の階段をぐんぴぃ先頭に走るシーンは○ッキーのオマージュだったのかな?
監督&ぐんぴぃ&土岡さん登壇の試写会で鑑賞(3人のトークも凄く面白かった)
「侍タイムスリッパー」のヒットからチャンスを得ようとしても難しい
今年43本目(合計1,585本目/今月(2025年2月度)6本目
「侍タイム~」は「カメ止め」でも、極論「ベイビーわるきゅーれ」でも何でもよいです(後者はもともとミニシアター中心で、口コミで大手映画館でも放映された)。
でまあ、この映画なんですが、映画の中で映画を作るという二重構造を持つところ、この映画「そのもの」の予算って、「侍タイム~」とそう変わらないと思うんですよね…。内容的にもいわゆるインディーズ映画のレベルを超えていませんし、tohoシネマズ梅田でやってた理由もかなり謎です(関市(あるいは、岐阜県)からのお願いだとしても、大阪市の超一流映画館でシアター一つ使ってやる内容か?と思うと微妙か)。
まぁ、確かに、映画は関市や岐阜県がバックにあるように、刃物の産地がここを含めて日本どころか世界三大であることや、いわゆる「鵜飼」の文化ほかがあることは初めてしったり(ただ、鵜飼の文化は岐阜ではかなり広く見られる模様)、まったく「得るものがない」わけではないですが、一応にも地域ローカル映画となると、法律系資格持ちは地方自治法等を想定してみることになるところ、映画の中でやっている点はかなり無茶苦茶であり、法的解釈をどうするのか謎な部分が多々あり、解釈が意味不明になるところも多々あります。
ちょっとこれはどうなのか…といったところであり、今週は「集客力」の観点で「荒れ枠」が結果的に「遺書、公開」にもっていかれただけであって、本作も中々の「荒れ枠」な気がします(というか、荒れ枠じゃないなら何なのっていうレベル)。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.5/地方自治法の住民監査請求、住民訴訟に対する配慮が足りない)
要はお金(税金)を適当に使っているだけであるので、住民訴訟を起こされる可能性のある事案です(なお、必ず住民監査請求が必要です(前置主義))。かつ、行政事件訴訟法や地方自治法でいうこの住民訴訟は扱いが特別です。つまり、
(地方自治法(242条の2の4))
> 第一項の規定による訴訟が係属しているときは、当該普通地方公共団体の他の住民は、別訴をもつて同一の請求をすることができない。
…という「同一請求の別裁判の提起の禁止」を規定している点であり(このことは、住民訴訟では知事や市長が被告となることが多いので、複数の訴訟を許すと裁判であちらこちらに行かざるを得なくなり、その弊害を防ぐ(=業務が滞る)ものと思われます)、一方でこの規定は刑事訴訟法や民事訴訟法にはない明確な「例外扱い」であるため、扱いが面倒なところがあります。この部分を完全カットしたたために、住民監査請求を経たあとの住民訴訟という、この映画では欠かすことができない論点が全飛びなこの映画は、特に行政書士の資格持ちはなんで(適当にごまかされて)そうなるんだ?という点が理解不可能です。
(減点0.5/市の主導するオーディションについて、途中で打ち切ることに処分性があるか)
この点、民間どうしと違い、地方自治体が市なり村なりの宣伝映画を作るためのオーディションを広く募る以上、応募者に対して平等な権利(選考を受ける権利)を与えるべきであり、途中でよい人が出てきたため「他の人はもう(アピールの機会すらなく)帰れ」というのは、行政法の観点からはかなりマズイのではなかろうかというところです(処分性があるかというと微妙なところか。ただ、行政法の大原則である「平等性の大原則」は完全にかけているので、そこを突かれると厳しい。もっとも、このことを問題にすると行政事件訴訟法行きであり、そんな展開にすると誰もついていけない。もっとも、映画がつくられ完成した時点で訴えの利益が喪失するか、という「訴えの利益論」という問題もあるが、こんなことを論じようと思えば司法試験が行政書士試験のお話になってしまう。訴えの利益(事情判決論含む)は最高裁判例が少なく、ぴったりと当てはめられる場面が少ない)。
(減点0.3/光の点滅に対する配慮不足)
この映画、ネタ枠的な観点もありましょうが、それとは裏腹に画面がちかちかする部分が多々ある映画です。この点に関しては何らかの配慮(注意書きなど)が欲しかったところです。
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