「柔軟化路線❓」劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
柔軟化路線❓
私はおいしい給食が好きだ。
そして、イカメシも大好き。
自分でイカメシを作るほどだ。
イカメシは切り口がとても美しく、うまそげだが、豪快に丸ごと噛みつくのがいい。
イカ釣りも行くには行くが、最近はめっきり釣れなくなった。
売っているイカも高すぎる💢
地球温暖化と燃料費の高騰が原因だ。
それゆえスーパーで半額シールが貼られるのを待ってから大量購入するクセがついてしまった。
半額シールには小さい文字だが、【食品ロスにいつもご協力ありがとうございます】と印刷されていて、羞恥心を緩和してくれる。地球資源を守るヒーローになった気分と言ったら大袈裟だろうか。今作も美味しくない給食と残食がサブテーマになっている。石黒賢の地元代議士が悪役なのだが、どうにもこうにもチョロい。
塩漬けの小さな鮭の切り身とパサパサのパンに脱脂粉乳の組み合わせ。
ドストエフスキーや安部公房の小説か?
こうゆう私にしたって脱脂粉乳のミルクなんか見たこともない。
当初、給食にまったく手を付けられなかったアメリカから来た色白虚弱男子キャラの峰岸クンが猛然と鮭にアタックしたのには唖然としてしまった。
えっ❓
お前はやっぱりロシア人だったのか~
飢えたシベリアンタイガーの化身だったのか〜
前作では甘利田の天敵である強面の教育委員会の鏑木(金八先生の腐ったミカンで有名な直江喜一)と給食センター職員の強力な悪役タッグチームがいた。神野ゴウの反骨心溢れる見境ない行動と合わせ、まっすぐな硬派の物語だった。しかし、今作は粒来ケンのキャラに合わせてか、あえて昭和の表現で言うならば、ボインのかわい子ちゃんがヒロインだし、校長役も味方であることが明らかな小堺一機。硬派の甘利田のイメージもこころなしか柔らかくなってしまっている。
ウイスキーボンボン、奈良漬おにぎりで前後不覚になる極端な下戸の甘利田が地元の水産加工会社社長のタコ社長(六平直政)が町長を担ぐ酒席にあっさり加わり、おちょこの酒をイッキ飲み。大原優乃においしいところをもってイカれた。前作の土村芳と較べ、前面に出ずっぱりじゃないか!大手事務所の圧力はとても強力とみえる。市原の酔拳の演技は前作を超えてきて、素晴らしかったのだが、
ライバル生徒に負けることには慣れてしまったかようだ。敗北感がこころなしか薄らいでしまっていた。
前作では入場プレゼントのいちごのミルメークを貰えなかった悔しさから、公開日翌日の土曜日の仕事終わりにレイトショーで鑑賞。もちろん入場特典のイカメシシールはゲットできた。しかし、25日の日曜日に舞台挨拶付き上映があったのに気がついたときには満席売り切れだった。
負けた。
また負けた❗
レイトショーの後で売店もクローズドでパンフレットが買えなかった。
日曜日に大勢のファンが駆けつけ、パンフレットを買い、品切れになると思った私は、翌日早起きしてパンフレットを購入。
ささやかな抵抗と言っても過言ではない。
むかいの本屋でおいしい給食の公式ファンブックも購入した。
ホワイトマンの演劇の衣装は豪華だったが、法廷劇の内容は正直よくわからない。カレーには醤油もソースもかけないのが王道だと思っているからだ。
函館の中学生なのに埼玉の大沢牛乳がまた出て来たのには正直違和感しかない。
太客(スポンサー)なのか?
続投のいとうまい子はもはや必要不可欠のレギュラーだ。55歳なのになんてキュートなんだ🤩
今度は沖縄なのか。
ポーク玉子おにぎり。
地元高校生のコンビニのソウルフードまで貪欲に取り込み、全国制覇を狙って来たにちがいない。
帰りがけに◯ーソンに寄ったら、売っていた。しかし、270円超だった。
高過ぎる。
半額になるまで待つわけにもイカない。
比留川先生は沖縄で父親のトーマスが開校するインターナショナルスクールの教師になると言っていた。突然の発表に生徒同様、私も動揺してしまった。
甘利田はどうするのか?
追っかけるのか?クールな甘利田がそんなことをするはずもあるまい。
この映画の時代設定は1980年代だ。
気がつけば、大原優乃の昭和ヘアスタイルと毎回変わる可愛い柄のセーターを給食メニュー以上に楽しみにするようになっていた Season 3の劇場版。
私もすっかり骨抜きにされてしまった。
給食の内容はどんどん豪華になってしまった。
うまそげ過ぎるじゃないか💢💢💢