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犯罪者たちのレビュー・感想・評価
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映画を知る人のための映画。
たいへん映画らしい映画。というのは、編集が巧みで、音楽と画角で上手にリズムを生み出しているということ。3時間近いんだけど、映画をちゃんと見ることを知っている人の多くは、少なくとも終盤まであまり長さを感じないのでは。だからニューヨークのリンカーンセンターでも、映画祭のメイン出品作品に選出したあと、ただちに一般公開を開始。『ニューヨークタイムズ』そのほか主要誌紙の手練れ批評家たちも、絶賛している。
刑務所の鉄柵越しに面会する男二人、森の中で男女のグループがキャンプしているとやがて降り始めたこまかい雨、どれもよい。
ただ音楽と編集でついつい引きつけられて見てしまうけど、脚本はよく考えると少々ご都合主義すぎる。32万米ドルくらいで銀行員が一生を棒に振るという設定も、なんだか不思議。中盤までは文句ないけど、終盤近くなるとそういう疑問が湧いてきて、だんだん長いなと思うようになる。エンディングも投げ出さずに、もう少し踏み込むべきだった。
でも、ごくシンプルな物語でも、ショットというものをきちんと撮って、音楽と組み合わせてリズムを練り上げると、こんなによい映画ができあがるんだ、ということの見本のような作品。
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中年男の勘違いあるある
「働きたくない」「若い女性にモテたい」という2つのテーマを監督の自己満足以外に何物でもない長いショットで延々189分の作品。120分位は要らないシーンで、69分なら観ていられるかな?という位面白くない!
東京国際映画祭で鑑賞しましたが、何でもかんでも終演後(特に演劇のスタンディングオベーションも)に拍手する、日本の悪しき習慣を止めないと駄目だな、深く思いました。
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